拳士「なんでしょうか 魔王様」
魔王「何か面白いことはないのか！？動画は更新されないし マインクラフトはダイヤの家を作ってから飽きた！」
拳士「んな無茶苦茶言わないでくださいよ」
魔導師「外に行けば？」
魔王「こんな狭い世界は嫌だ！見るものもないではないか！」
技師「ふぅーむぅー そぉーれではぁー魔王様ぁ異世界へ行くのはどぉでしょー」
ロボ「それはいい考えだと思います！技師殿！」
翼人「悪くないと思うけど どうなの？魔王さん？」
魔王「・・・ふむ・・・よし！何処かへ行くぞ！」
"
魔王「それを探せと言っているのだ！」
ロボ「はっ お任せください！」
ビビビビ サーチ開始
世界ヲイクツカ発見シマシタ
魔王「どれどれ・・・どこも変わらんな・・・んー？」
ロボ「魔王様 どうされましたでしょうか！」
魔王「この世界は変ではないか？」
魔導師「・・・確かに変ね 結界が貼られてるわ！」
魔王「・・・ふむ！面白い！よし決めた 私はその世界へ行くぞ！お前ら！ついてこい！」
みんな「はいっ！」
魔王(・・・あわよくば私の妻となる女を探すとしよう！)
魔王「着いたか？」
拳士「はいはい 着きましたよ」
魔王「よし お前らは塔でも建ててくれ 私は人を探す」
技師「うっしゃロボ！出番ですよぉん！」
翼人「いってらー」
ユイイツ村
魔王「ふむ 人の気配が集まった場所はここ意外にないようだな」
村人A「おや？ 貴方は見ない人ですね 貴方 もしかしてこの世界に迷い込んだんですか？」
魔王「いや違う 自分で来たのだ」
A「・・・？ あの 貴方も何かの能力者なんですか？」
魔王「ん？ 私は魔王だ 妻にふさわしい人間を探している・・・？
どうした突然振るえ出して・・・？」
A「うわああああぁぁぁ！ま 魔王！？お お助けぇぇぇ！」
ザワザワ
店主「ヒッ！ヒィッ！ お お代は要りません だからお引き取り願いたいのですが・・・」
魔王「？ まぁ いいか くれるならもらおう ではさらばだ」
ザワザワ ヒソヒソ
魔王(・・・やけに視線を感じるな 気のせいか？まぁ いいか そろそろあいつらも待ちくたびれてるだろうし一旦帰るか・・・)
"
何処か別の世界にある世界を幾度となく救った英雄の家
英雄「ふん ふん ふん♪ふふふん ふん♪ いやーいい気分だわ 今日は騒がしい仲間の魔法使い(以下魔法)も来ないしね♪」
村人B&C「英雄さん！助けてください！」
英雄「・・・あんた達ねぇ 人が楽しくしてんのに空気読めない訳？ん？えぇ？あぁん？」
B「い いやそんな場合じゃな
英雄「はぁ？そんな？そんなって何よ！どーせまたろくでもない理由で妖怪とか倒せって言うんでしょ！？あーやだやだ面倒くさい！そーやって自分ではなーんにもできない愚図共の貴方たちは私の様なか弱い女性に頼らないと自分たちの身も守れないのね！」
C「今回のはいつもと違うんです！
魔王を名乗っていて生贄を捧げろとか言うし商品とかも無理やり奪うんです！」
英雄「・・・で？報酬はたーっぷり出すんでしょうね？」
B「・・・20万・・・」
英雄「ん？ ちょっと もっと大きな声で言いなさいよ」
C「さ 30万・・・」
英雄「あーあー聞こえなーいそんなはした金で命を助けてもらおうなんておめでたい頭ね」
英雄「・・・。」
C「70万っ・・・！」
英雄「・・・はぁ・・・ねぇ 魔法 あんたが行きなさいよ」
魔法「・・・英雄 お前は行かないのか？」
英雄「私！？ 行く訳無いでしょ！ふざけないで！」
魔人「あらあら英雄 行かなくていいのかしら？」
英雄「・・・魔人 いつの間にいたのよ」
魔人「そう・・・じゃ 一度村へ行って考え直しましょB C 魔法」
魔法「・・・英雄 信じてるぜ」
翼人「おやぷみーん」
行間空けた方が読みやすいよ
魔人「簡単なことよ 英雄がやってくれないなら魔法 あなたがやればいいのよ」
魔法「・・・魔人 お前は正気か！？私は 私は所詮ただの人間の魔法使いだ！ 英雄とは違うんだ！清き血など一滴たりと流れちゃいない・・・一人で魔王に挑むなんて・・・」
魔人「じゃ あなたが生贄になれば解決するわね 生贄は女ならいいのよ 清き血が流れてなくともね」
魔法「ふざけるな！私は生贄になんてなりたくない！死にたくない！」
魔人「そう・・・ならしょうがないけれど 村の人か英雄を生贄にするしかないのねそんな事が村の人に聞かれたらあなたの友達の英雄の評価はどうなるかしらね」
魔法「・・・ッ！
私が・・・生贄になれば英雄は・・・」
魔人「従ってくれるわね そうしなければ 村の人たちに明日はないわ」
魔法「・・・。
わ・・・私は・・・生贄に・・・」
魔人「・・・。」(ﾆﾔﾘ
魔法「・・・な・・・る・・・」
魔人「ん？」
魔法「な・・・ります・・・」
魔人「それでいいのよ それでね」
魔王「やれやれ 暇だな 結局暇だ 世界征服も一回したら飽きてしまったし やはり妻にふさわしい女を
拳士「魔王様 失礼いたします塔の前に箱が捨てられていました」
魔王「・・・それで？」
拳士「中に少女が入っていました それはそうと魔王様・・・貴方は何をやらかしてくれているんですか？」
魔王「ん？何のことだ？」
拳士「すっとぼけてんじゃねぇよ！？お前なに生贄なんて要求してんだよ！？」
魔王「・・・？全く記憶に無いぞ？一体何のことだ？」
拳士「塔の前にあった箱の中にこの子が入ってたんだよ！」
魔王「そいつが箱入り女か」
拳士「で？ 生贄要求してねぇってどういうことだ！」
魔王「そのままの意味だ！私は村に行っただけで 生贄よこせとか言った記憶はない！」
魔法「じゃあなんでだよ！魔王なんだろ！人間を食べたり 玩具にしたりする・・・」
魔王「待て待て！私は魔王だがそんなことはしない！一つ聞くぞ！私をなんだと思っている！？」
魔法「残虐の限りを尽くす極悪非道の魔王と聞いたぞ！いやまあ自分で悪行見たわけじゃないが！」
魔王「つまりそういうことだ！濡れ衣だ！人間の勘違いだ！」
魔法「・・・本当に？」
魔王「本当だ」
魔法「信じていいのか！？」
魔王「ああ！第一そんな極悪の魔王なら話もせずに殺してるわ！」
魔法「・・・それも・・・そうだな・・・帰ろうかな・・・」
魔王「なんだ ロボ 何のようだ」
ロボ「貴女様は生贄なのです！ 生贄が帰ってきたらまずいですよ！」
魔法「・・・あっ・・・
・・・そんな・・・折角帰れると思ったのに・・・どうしよう・・・」
魔王「・・・魔法 と言ったな しばらくここで暮らしてはどうか？」
魔法「・・・えっ・・・？」
ロボ「では 魔法さんの部屋を用意すれば良いのですね 魔王様」
魔法「・・・私は行く当てもない 勝手にしろ」
魔王「決まりだな ロボ 部屋を用意しろ」