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女「あ、男くんだ…今日もカッコイイな…///」
-
男「くっそ…友のヤツどこ行ったんだよ」
男「このショッピングモール広いんだからCDショップなんていくらでもあるんだよなぁ」
男(ちょっと休憩…ベンチ座ろ)
男「ん?なんだこれ」
男「映画のチケット?」
男「【翼の折れたヤンバルクイナ】…どこが聞いたタイトルだな」
男「あぁ妹が観たいって行ってたヤツか」
男「まあ盗むワケにもいかんし元の場所に置いておこう」
"
"
-
男「…よしCDショップ探すか」スタッ
スタスタ
女「あの」トントン
男「え?はい?」
女「これベンチに忘れてましたよ?」
男「あぁごめんこれ俺のじゃ…」
男(か…可愛い)
男「ごめんねありがとう。わざわざ拾ってくれて」キラッ
女「あ、はい。いえ…」
男(あれ、この子どこかで)
女「あの…男くんだよね」
-
男「え?なんで俺の名前」
女「ごめんねっ…私隣のクラスの女っていう…」
男「え?」
男「あー!あの子か!」
女「覚えててくれてる?」
男「ごめん女ちゃん!覚えてるよ勿論!」
女「いや普通だよ覚えていなくて。私達一度も同じクラスになったことないし」
男「いやでも同じ学校なのに顔忘れるとか最低だ俺」
女「あのそんなことより」
男「ん?」
-
女「それ…観るの?」
男「あぁこの映画?」
男(んー、もしかしたら妹と観に行くことになるだろうし…結果的に観るだろうな)
男「うん。観るよ」
女「…」カァァ
男「?」
女「あの…」
男「なにさ?」
女「私もそれ観るの…よかったら一緒に」
男「今日?」
女「いや今日はもう上映されてないから、後日になるけど」
男「あぁ」
-
女「やっぱり迷惑かな?」
男「いやいやいいよ。そりゃ沢山の人と観たほうが楽しいからね」
女「え…じゃあ」
男「そうだな…明日にでも」
女「あ、あ、ありがとうございますっ」
男「そんな畏まらなくてもw」
女「それじゃあ連絡取るために」スッ
男「あぁ連絡先ね」ガサガサ
男(なんかこの子ずっと下向いてんな)
ピッピッ
男「はい完了」
男「それじゃ友人待たしてるからそろそろ行くね」
"
"
-
女「あ、時間取らしてごめんね」
男「ああ、じゃあまた明日」
女「うん」コクッ
女「…」
女(男くん、この映画観るんだ…)
女(すごいマイナー映画なのに…もしかしたら趣味が合うのかも)
女()カァァ
男「はぁ…また予定作っちゃったよ」
男「そういやこのチケット戻しとかないとな」スタスタ
-
その夜
妹「おらぁクソおにぃぃ!」ドゴォ
男「ぐはっ!」
男「…ってこらぁ!妹!いい加減急に出てきて跳び蹴りすんのやめろ!」
妹「おにぃまた私に借りた漫画広げて置いたまま放置してでしょ!」
男「え…はっ」
妹「はっ…じゃねぇよ!」ドゴォ
男「ぐはっ!」
-
男「…読みかけだったんだからそうするのは当たり前だろ」
妹「だから漫画に折れ目がついちゃうの!」
男「うぅ…分かったから腕振りながら追い掛けるのやめてもらっていい?」
妹「反省しろこらぁ!」ドタドタ
男「ひいい」ドタドタ
男「あ、妹!」
妹「なに」
男「悪かったよ。お兄ちゃん反省した」
妹「は?」
男「だからお詫びのしるしとして明日いいとこに連れてってやる」
-
妹「私をモノで釣る気?」
男「【翼の折れたヤンバルクイナ】」
妹「はっ」
男「観に行くか」
妹「…」
男「行かない?」
妹「…仕方ないからそれで許してあげる」
男「ありがと」
妹「絶対明日だからね!」
男「ああ」
男(あぁ妹がマイナーな映画好きで良かったぁ)
男(あのまま俺一人行ったら全然知らないって女ちゃん困らせちゃうからな)
男(あぁそうだ妹いることだし友も誘っとくか)ピポパ
-
翌日
妹「はぁ!?」
男「バカ…人多いんだからモール内で大きな声出すなよ」
妹「おにぃ以外に人いるとか聞いてないんだけど?」
男「いや確かに言わなかったのは俺も悪かった」
男(言ったらこいつ付いて来ないしな…)
妹「しかもみんな先輩とか…怖いし」
男「え、お前怖いもんとかあるの」
妹「バカにすんな!」ドッ
男「ぐふっ ごめん」
-
男(地味な腹パンがこんなけ痛いなら大丈夫だと思うが)
男「あーそうそう」
男「その二人のうち一人はお前がよーく知ってるヤツだったわ」
妹「え?」
男「あーいたいた」
友「おーい!男、お前遅刻だよ!なにそんなダラダラ歩いてんだ!」
友「…っておおお!妹ちゃんがいる!」
友「またそんなエロい薄着で歩いちゃってぇ」
友「僕を誘ってるのかあああ!」スタタタ
妹「相変わらずキモイ!」ドゴォ
-
友「おぶぉぉ…!久々の妹ちゃんの跳び蹴り…!」
友「しかし今日はホットパンツだから下着が見えなかっ…」
妹「しぃぃねぇぇ!」ドゴォドゴォ
友「ゴメンナサァァイ!」
男「おいお前ら行くぞ」
友「…ほら妹ちゃんお兄ちゃんもあぁ言ってるし取りあえずマウントポジションから離れてもらっていいかな」
妹「ふんっ」
妹「おにぃあいつキモイよ」
男「友が変態でキモイのはお前も昔から知ってるだろ」
妹「そうだけど」
友「君達なんかヒドくない?」
-
男「あ、いた」
女「あ、男くんだ」
女(あれ?他に人が)
スタスタスタ
男「ごめん待ったよね」
女「いや、大丈夫だけど」
女「あの後ろのほうで取っ組み合いしてるのは男くんのお友達?」
男「あぁごめん変なの連れてきて。取っ組み合いと言うより一方的に殴られてるけど」
女「いや大丈夫だよっ」
女「人が多い方が楽しいんだもんね」
-
男「よかった」
女「うん」
男「お前ら早く来いよ!」
女(できれば二人が良かったな…)
女(でもこの機会に男くんと仲良くならなくちゃ)
友「それで男、この子だれ?」
男「あぁ紹介してなかったな」
男「彼女は俺の隣のクラスの女ちゃん」
男「まあ昨日からいろいろあって一緒に映画に…ね」
友「ほーん。僕も同じ学年なのに知らなかった」
男「口を慎めカス」
友「…すいません」
-
男「それで女ちゃんにも紹介するね」
女「うん」
男「こいつが俺の古くからの友人の友だ」
友「よろしくねー!僕のスリーサイズ聞く?」
男「まあコイツの言うことは大体無視していい」
女「よ、よろしく」
男「それでこのちっちゃいのが俺の妹だ」
妹「どうも妹です」
女(なんだ男くんの妹かぁ、良かった)
女「よろしく」
-
男「あとこの妹も結構この映画楽しみにしてるらしいから話すといいよ」
女「え?そうなの?」
妹「まあ…」
男「でもほんと急に知らないヤツ連れてきてごめんね」
男「でも二人とも根はいいヤツだから仲良くして」
女「うんっ」
友「おい男、映画って3時からだろ?」
男「あぁ」
友「なんで一時に集合したんだ?まだ二時間もあるのだが?」
男「いいだろダラダラしてれば」
-
男「そうだあそこの小店でソフトクリーム買おう」
男「みんなベンチ座ってて。友はついて来い」
友「なんでだよ」
男「お前俺に奢らせる気かよっ」ガシッ
友「分かった、分かったよ!」
男「すぐ買ってくるから待ってて!」
女「…」
女「座ろっか」
妹「…うん」
-
友「お前どういうつもりだよ!」
男「いいか?俺は俺と妹のためにソフトクリームを買うぞ」
男「お前は誰のために買うんだ?」
友「はっ…お前…」
男「お前が女ちゃんの為にソフトクリームを買ってスキンシップするんだ」
男「そしたらきっとお前の好感度もアップだぞ」
友「僕は…僕はいい友人を持ったなぁ…!」
男「いいってことよ」
男(集めたの俺だからできるだけ仲良くしてもらわないと)
-
アリザッーシター
友「二人分買ったな」
俺「おう、戻ろう」
俺「あれ」
女「すごい…原作も全部読んでる人なんて初めて出会ったよっ」
妹「私も初めてっ!」
女「それじゃあ今回の映画でやるのは原作で言う二編目のところで実は」
妹「序章としての一偏目と二編目の次の過去編があるんだよね!」
女「…ほんとにすごい…私の趣味にあう映画好きなんて滅多にいないよ?」
妹「私も私だけだと思ってた!」
男「…なんか盛り上がってるな」
-
男「友?」
友「二人ともおまたせー!」スタタタ
友「女ちゃんのためにソフトクリーム買ってきたよおおお」
友「あっ」ツルッ
妹「やっぱり一番好きな場面がー」
妹「」ベチャッ
女「!」
妹「」プルプル
友「あ…あ…あ…!」
男(ご愁傷様です)
女「だ…大丈夫?妹ちゃ…」
妹「…殺す」
-
女「え?」
妹「こおおろおおすうう!」
友「ごめん!ほんとごめん!許してえええ!」ズダダダ
妹「待てこらあああ!」ズダダダ
男「あいつら迷子にならなきゃいいけど」
女(男くんと二人…!)
男「なんかごめんね、はい」
女「あ…ありがとう」
男(あ、俺が渡しちゃった…まあいいか)
女「あ、そうだ、お金払うね」ガサガサ
男「いやいらないって」
男「男が払わないと恥ずかしいよ」
女「…ありがと」
-
男「うん。そういえば女ちゃん彼氏いないの?」
女「えぇ!?」
男「あ、ごめん」
男「いるならこんなとこ見られたらいけないかと思って」
女「…いない」
男「そう、なら良かった」
女「」カァァ
男「あいつら探すついでに歩きながら喋ろうか」
女「そうだね」
スタスタ
-
女「男くんは進学なんだ」
男「まだ分からないけどね」
女「大学が決まってないの?」
男「いや場所は決まってるんだけど親が取り合ってくれるか分からないから」
女「厳しいんだね」
男「いや厳しくないんだけどうち母子家庭でさ、その母親もあまり顔出さないから」
女「ええ!」
男「まあ子供の時からだし俺も妹も慣れてるよ」
女「そうなんだ」
男「妹いるだろ?あいつあぁ見えて料理結構上手いんだよ」
女「妹ちゃんが作ってるの?」
-
男「親がいない時はね」
女「へぇー」
男「女ちゃん料理作らないの?」
女「ごめんなさい私できません…」
男「作ったことないの?」
女「ハンバーグを作って家族に提供したことがあるんだけどそれ食べて体調崩した祖父が今も入院中だってことくらいかな」
男(殺人未遂…)
女「でもおうどんとかなら作れるよ!今度ご馳走しよっか!」
男「いや俺あんまうどん好きじゃないから遠慮するよ」
女「そう…」
男(さっきの話聞いたらさすがに食えないな)
-
女「そうだこれあげるね!」
男「御守り?なんで?」
女「え、なんでって…ああそうそう大学!合格できますようにって!」
男「おうありがとう…でも俺が進学って知ってたの?」
女「もおおお、いいじゃんなんだって!」
男「ええっ、ごめん…」
女(私が男くんと話せますようにって買ったものだけど、叶ったからもうあげちゃおう)
男「あ、あいつらいたわ」
女「あっ」
男「ん?」
女「いや…なんでもないよっ」
-
男「そうか、おーい!二人とも何やってんだー」
女(もう少し二人で話したかったな)
友「男聞いてくれよ〜」
妹「その不満そうな喋り方はなに?誰が私の頭にソフトクリーム落としたのかな?」
友「分かったよ!謝ったしツケは返しただろぉ」
妹「ふんっ」
妹「あ、女さん男に何もされなかった?」
男(俺まで変態扱いかよ)
男「で、ツケって何したの」
友「妹ちゃんに二分間腕ひしぎされた挙げ句UFOキャッチャーであのぬいぐるみ取るまで帰れま10させられた」
男「それで済んで良かったな」
友「バカ言うなよ」
女「あ、そろそろ上映じゃない?」
男「ほんとだ。行こう」
-
友がいいキャラしてるな支援
-
いいぞ��
-
④
-
ありがとう
-
映画終了後
男「いや〜良かったな」
女「ラストの迫力が最高だったね」
男「妹いつまで泣いてんだよ」
妹「うぇ…うぇ…だって…映像で観るとより感動しちゃって…」
女「私も妹ちゃんの気持ちすごい分かるよ。最後は泣いちゃったよ」
妹「女さんだけだよ分かってくれるのは…!うぇぇぇん」
男「お前はどうだったんだ」
友「なんか思ったより面白くなかっ…」
妹「おらあぁぁあ!」ドゴォ
友「ぐうおぉぉお面白かったです!とても!」
-
男「もう夕方か。でも今日は充分遊んだな」
妹「うんっ」
友「そうだなもう帰ろう」
女「…あの、みんな今日はありがとう」
女「良かったらまた遊んでくれない?」
妹「女さんともっとお話したかったよ」
女「私もだよ」
友「もちろんだよ!」
女「ありがとう」
男「そうだな。また遊ぼう」
女「…ありがとう」
-
帰り道
女「私ここまでだから」
男「じゃあみんなここで解散にしよう」
友「誰かさんのせいで余計金使っちゃったよ」
妹「その誰かさんを怒らせたのは誰ですかねぇ!」ボゴォ
友「痛てっ…ってコラァ!せっかく取ってあげたぬいぐるみで人を殴るなぁ!」
妹「ふふふ、このぬいぐるみは人間との戦闘用に改造が施されているのだぁ」
友「そんな可愛いぬいぐるみに変な設定つけないでくれる!」
女「妹ちゃん無邪気で可愛いよね」
男「そうか?男勝り過ぎて俺は心配だ」
-
男「ほら妹!人もいるからあんまり振り回すな」
妹「がおおー」ブンブンブン
友「おおっやるか!」
妹「かかってこーい!」ベシッ
不良「いって」
妹「あっ」
男(ほら言わんこっちゃない)
男「すいません妹が」
不良「ちっ…痛かったんだけど」
男「ほら謝れっ」
妹「ごめん」
男「バカ、俺にじゃないっ」
不良「あのさぁ…ぬいぐるみってそうやって遊ぶモノじゃないんだよね」グイッ
妹「あ、私のぬいぐるみ!」
-
男「いいから謝れっ」グイー
妹「ご…ごめんなさい」
不良「ふーん、このぬいぐるみ新品なんだ」
男「後で注意しとくんでそれ返してもらっていいですか」
不良「いや俺貰っとくわ。オークションで売るから慰謝料ってコトで」
妹「いや!私の!」
女「妹ちゃん今回は諦めよう…仕方ないよ」
男「そうだよ…お前が悪いんだから」
妹「いやいや!そのぬいぐるみは渡したくない!」グイー
不良「ちっ…足を掴むな鬱陶しい!」ガッ
不良「おらぁ」ドゴッ
-
妹「きゃぁあっ!」ドサッ
男「妹!」
女「妹ちゃん!」
妹「痛っ…」
不良「一回ぶん殴ったほうがこいつの為だろ…」ポキポキ
友「おいやめろよ」
不良「あぁ?」
友「こんな小さな女の子に手出すなんてどうかしてるよお前」
男「友やめろ!」
不良「…先に暴力されたのは俺なんだよなぁ」
友「常識くらい弁えろよ。こんな子相手に恥ずかしくないの?」
不良「調子に乗んなゴラァ!」ドゴォ
-
友「うぅっ…!」
妹「友にぃ!」
友「…これで正当防衛だね」
友「うおお」ドッ
不良「…」
不良「ひ弱なパンチだな」ドゴォ
友「おぶぉぉっ…!」
女「わ…私警察を…」ピッピッ
男「頼む」
友「うおおお」ドッ
不良「喧嘩したことないだろお前」ドゴォ
友「ぐぅっ…!」
-
男「悪かったからもうやめてくれっ」
不良「どけっ!」
男「うっ」ドサッ
友「どこ見てるんだ!」ドッ
不良「っ…!」
不良「…」
不良「てめぇ!」
友「うおおお」
…
-
女「あ、向こうから警察が」
友「はぁ…はぁ…」
不良「はぁ…はぁ…しぶとい犬が…」
不良「ポリには捕まりたくない」ザッザッザッ
友「待て…!」
男「もうやめとけ」
友「はぁ…はぁ…」
妹「友にぃ…」
友「ほら…ぬいぐるみ…妹ちゃんの」スッ
妹「なんで…」
-
男「友…お前頭から血が…」
友「ふふっ…なんか気分悪い…」
バタンッ
妹「友にぃ…血が…」
妹「なんで…?なんでこんな…」
友「」
男「妹…あとは警察に任せよう」
妹「うぇ…うぇ…なんでぇ…」
-
自宅
妹「どうだった」
男「入院中だって、詳しくは分からないけど」
妹「そう…」
男「今日も母さん帰ってこないっぽいな」
妹「…」
男「妹」
男「今日は一緒に寝るか」
妹「…いい」
男「なんで」
妹「いっつも別々じゃん」
男「…あ、そう」
-
妹「…」
男「なんかお前知らないうちに大人っぽくなったよな…胸は小さいけど」
妹「…ふんっ」
男「なんだよ蹴らないのか」
妹「…」
男「今日さ…なんでそのぬいぐるみそんなに守ってたんだ」
男「…なんかお前らしくなかったぞ」
妹「…」
妹「友にぃに取ってもらったから」
男「…なるほど」
男「まあなんとなくそんな気はしてた」
妹「おにぃ」
男「ん?」
-
妹「友にぃ…大丈夫だよね」
男「あぁ大丈夫さ。いっつもお前にあんなボコボコにされても平気だったんだぞ」
妹「本当に大丈夫だよね」
男「…俺はあいつの昔からの親友だが心配ない」
妹「うっ…ううぇ…うぇ…」
妹「友にぃ…私のせいで…」
男「お前は心配しなくていい」ギュッ
妹「うっ…うっ…」
妹「おにぃ」
男「ん?」
妹「…やっぱり一緒に寝る」
男「…」
男「やっぱまだ子供だったか」
-
翌日
男「女ちゃんはいっつも一人で飯食べてるの?」
女「え?」
女「わあああ!」
男「えぇ!?」
女「きゅ…急に話しかけないでくださいよ…」
男(なんでこの子たまに敬語になるんだ)
男「ごめんごめん、ここじゃ周りうるさいだろうから屋上で食べない?」
女「えっ!」
女「屋上って入っちゃダメなんだよ」
-
男「いいじゃんいいじゃん。誰も来なくて眺めいいよ」
男「ほらいこっ」グイッ
女「…//」
屋上
女「屋上ってこうやって入るんだね」
男「そうだよ」
女「本当に眺めいい〜」
男「明日からここで一緒に食べない?」
女「え」
男「え?」
女「…」
女「///」カアァ
-
男「だめ?」
女(い…今のって告白…とかじゃないよねさすがに///)
女(でも明日から一緒に食べようって…そんな///)
男「実は前まで昼は友とここで食べてたんだけど」
男「昨日のことがあってあいつ入院してるから俺一人なんだよね」
女「あぁ…そうだよね」
女「友くん…大丈夫かな」
男「…」
女「男くん?」
男(それにしても友はなんであんなコトしたんだ)
女「…もしかしてだけど…私が昨日映画に誘ったこと怒ってる?」
-
男(あいつは喧嘩も強くないし路地裏を歩こうもんなら偽札用意してるようなヤツだしな)
女「男くん…」
男(俺も妹に大丈夫だなんて言ったけど実際そんなの分かるわけない…まさか大事になったりはしないだろうけど)
女「ごめん…ね…グスッ…グスッ…」
男「え?」
男(そういや女ちゃんなんか言ってたか?全然聞いてなかった…)
女「グスッ…私もあの後考えたの…私が誘っていなければって…」
男(なんだ…?取り敢えず慰めないと)
男「まあ…そうだね」
女「…うぅぅ…うえぇぇ…ごめん…!ほんとにごめん…!」ポロポロ
男(えええ)
-
男「えっ…女ちゃ…」
女「でも…本当にそんなつもりはなかったから…嫌いにならないで…」
男「いやっ…俺は怒ってないよ?」
女「…うん…ありがとう」
女(きっと気を使ってくれてるんだ…)
男(なんだったんだ)
男「そうだ、今日友のお見舞いに行こうよ」
-
女「え…でも私なんかが行っても」
男「きっと元気だすよあいつも」
女「うん…ありがとう私も行くね」
男「おう」
女(やっぱり男くんに嫌われたのかなぁ)
女(私とも気を使いながら接したり)
女(きっと心の中では私のこと怒ってるんだよね…)
-
その夜
妹「ええ!お見舞い行ったの!しかも女さんと!」
男「あぁ」
妹「なんで言わなかったの!?」
男「いやお前部活じゃん」
妹「関係ないしそんなのぉ」
男「ダメだよ部活休むとか」
妹「明日行くかんね」
男「だーめ。お前は来週の部活ない日な」
妹「むうぅぅ」
男「友も部活休んでまで来てほしいなんて言わないよ」
妹「…」
妹「おにぃのアホ」スタスタ
男「なっ…なんだとっ」
-
翌日
モブ「ねぇねぇ男く〜ん」
男「なに?」
モブ「男くんって女ちゃんと付き合ってるの?」
男「えっ?なんで?」
モブ「だって昨日わざわざ隣のクラス行って一緒にどこか誘ってたでしょぉ?」
男「あれは一緒に昼飯食べようって言って…」
モブ「でもそんなの好きじゃない子にしないよ〜w」
男(そうなのか…?)
-
男「うるさいな茶化しに来たのか」
モブ「いやいい情報っていうか…知ってるか知らないけど」
モブ「女ちゃんが君のこと好きだって隣のクラスで話題になってるよ」
男「え?え?」
モブ「うぃ〜w食い付いてきたねぇ〜w」
男(うぜぇ…)
モブ「なんでも女ちゃんがお前のこと好きだっていう話を友達にしてたのをずっと前から聞いてる人が何人かいるらしいよ」
-
男「そ…そうなんだ…」
男「いや、でも…」
男(確かに最初に出会った時もあっちから…いやたまたまか?)
モブ「照れんなよw絶対いけるってw」
男「バカ!そういうんじゃねぇから」
男(女ちゃん…まさかあんな可愛い子が…)
-
昼
男(でも昨日毎日一緒に食べようって言ったしなぁ)
男(行かないわけにはいかないよな)ガラガラ
男「あれ?女ちゃんは?」
男「…いないな」
男「教室にも確かいなかったし…なんでだろう」
男「まあいいや今日は一人で食べるか」
男「…」モグモガ
男「…」
男「いやまさかな」
男「…」モグモガ
-
男「いやでも仮にあの子が俺を好きだったら」
男「付き合ったりなんかしたら…」
(女「男く〜んお待たせ〜」チュッ
俺「バカっ!人前ではやめろって!」
女「てへへ」コツンッ
俺「今日の服可愛いね」
女「そう!男くんに褒めてもらうように頑張ってみたの!」
俺「可愛いよ」
女「ふふふっ」クルクルクル〜 …)
男「でへへへ…」
男「はっ、ヨダレが…」
男「…」
男「女ちゃん…」
-
乙
-
おもしろい
-
放課後
男「昨日お見舞いに買った漫画渡すの忘れてたわ」
男「あいつ起きてるかな」
男「ここか…あれ?」
男(もう誰かいる?妹か?)チラッ
男(なっ!?なんで女ちゃんが友と二人で…!)
男(今日は学校休んでたんじゃ…)
男(二人とも何話してるんだ…だけど凄く楽しそう…)
男(まさかあいつら…)
男(いやでもそんなことって…)
-
女「それじゃあそろそろ帰りますね〜」
男(やばっ)
女「さよなら…ってわあっ!」
男「…」
女「お…男くん…」
男「よう…今日休んでたらしいけど体元気か」
女「うん…大丈夫…」
女「それじゃあ」ダッ
男「おい!」
男「…」
-
友「おー男来てたのか」
男「よう」
男「これ昨日渡し忘れてた漫画」
友「おーサンキュー」
男「なぁ今なんで女ちゃんいたの?」
友「あーそれは言えないなぁ」
男「なんでだよ。てかなんでお前そんなニヤニヤしてんだ」
友「いやぁニヤニヤなんてしてないよぉw」
男「…何話してたの」
友「んん〜それは言えないけど女ちゃんはいい子だし可愛いし…話してて楽しいね」ニヤニヤ
男「…」
-
男「そうか」
男「…それじゃ漫画渡しに来ただけだし帰るわ」
友「わざわざ悪かったな」
男「…」スタ…スタ…
友「男!明日もまた来いよ!」
友「明日来たら何話してたか教えてやってもいいぞ!」
友「それに明日にはいい報告ができるかもしれないからさ!」
男「…」
男「分かった」
ガラガラ
男「…」
男(そりゃそうだよな)
男(単なる噂だしな)
男(なんか一人熱くなってて恥ずかしい)
-
翌日
男「今日屋上行こうかな…」
男「…」
男「いやバカか…行かない理由なんてないだろう」
ガラガラ
男「あっ」
女「…どうも」
男「…おう」
女「昨日ごめんね…一人で食べてたかな」
男「いや…大丈夫」
男(ダメだロクなセリフ出てこない)
女「…」
女「友くんとのことなんだけど…」
-
男「いやいいさ言わなくても…」
女「…」
女「ごめんね勝手に」
男「…なんで謝るんだよっwお前の自由にしたらいいんだから」
女「うん…でも男くんには言った方が良かったと思って」
男「…大丈夫」
男(本当ロクな返事できねぇ)
男(俺が勝手に思い込んでただけなのになぁ)
-
放課後
男(正直行きたくねぇ)
男(まあいいや)ガラガラ
友「よう!来たか」
男「相変わらずご機嫌だな」
友「バカ、どんなけ薬が苦いと思ってんだよ!」
男「え?薬とか飲んでんの?」
友「当たり前だろ内出血してたんだから」
男「マジか思ったよりヒドいのな」
友「それより聞きたくないのか僕の話を」
男「…もう分かってるよ」
男「どうせ女ちゃんだろ?」
-
友「まあそうなんだけどさ」
男「相変わらずニヤニヤしやがって」
友「女ちゃんには言わないでって言われてたんだけどねw」
友「そういやお前女ちゃんがあの日映画に誘ったから僕がケガしたって思ってるの?」
男「は?」
友「思ってない?」
男「なんでそうなるんだ」
友「どういう流れでそうなったのか知らないけど、女ちゃんはそう思ってるらしいよ」
友「それでお前にも嫌われてるって」
男「え?」
友「だから彼女昨日僕のところに一人で来たんだ」
男「それでお前に路線変更したのか」
-
友「ふはははw」
男「なんだよ」
友「やっぱ男は面白いな」
男「はぁ?」
友「お前昨日から僕が彼女といい感じになってるって嫉妬してたろ!」
男「は…!してねぇし…!」
男「良かったと思ってるよ俺は…お前とあの子で」
友「プクククwお前は鈍感過ぎて面白いよw」
男「何がだよ!訳分かんねぇ」
友「なんで彼女が学校休んでまで僕のところに来たか分かるかい」
男「?」
-
友「僕と君が古くからの友人だからって…相談受けてたんだ」
男「相談って…何を?」
友「そりゃお前の好きな食べ物とかお前の趣味とかお前の性癖とかお前の…」
男「まて…俺の話を?」
友「うん」
男「なんで?」
友「あのなぁ…さすがのお前でももう分かるだろ?」
男「…」
男「でもお前ら付き合うんじゃ…」
友「ふはははwなんで?w」
男「そりゃ昨日の感じとか見てたら…今日だって女ちゃんが友とのことごめんって言ってたし…」
-
友「それは無断で一人僕のところに来たことを謝ってたんじゃないかな」
友「昨日も彼女そのことずっと心配してたし」
男「…そうなのか」
男「そういえば付き合うなんて一言も言ってなかったか…」
友「それで昨日初めてあの子とちゃんと喋って分かったんだけど」
友「あの子は素直過ぎるよ」
男「どういうことだ」
友「彼女が何かプレゼントしたいって言うから僕が、男は動物大好きだからアニマルフォトとかプレゼントしながら告白すれば成功するよ って言ったんだ」
友「そしたら彼女真剣に話聞いててさw笑かそうと思っただけなんだけどw」
-
男「…」
友「取り敢えず男は今、大の動物好きってことになってると思うよw」
友「他にも昔お前がカーレースに出たらしいって言ったらあの子 ええ!免許証作れたんですかね!ってw」
男「お前どうりであの後ニヤニヤしてたのか」
友「まあお前のためにも僕たちの誤解だけは解きたかったからさ」
男「話してくれて良かったよ」
友「ふっ」
プルルル
友「あ、もしもし?女ちゃん?」
友「あーいいよ今誰もいないし」
男「えっ」
-
友「はいはーい」
ピッ
男「おいどういうことだ」
友「…プププw」
男「?」
友「告白の練習しに来るってよw」
男「はぁ!?」
男「ちょ…お前なんで俺がいること言わなかった!」
男「お、おいちょっと待て!」
男「女ちゃんあと何分くらいで来るか聞いたか!?」
友「…もう病院の中だって」
男「え?」
-
ガラガラ
女「…」
男「はっ…!」
女「…」
女「うわあぁぁぁああ!」
男「…」
男「いや…そのごめん…」
女「ひ…ひ…いや私こそ…ほ…ゴメンナサイ…!」
男「それなに?」
女「あ…いや…これはなんでも…!」ババッ
男「本?」
女「そ、そうです!私読書好きっていうか…!そうだったんです!」
-
女「ほ、ほらこうやって…!」
ドサドサドサ
女「はうっ」
男「…すごい沢山読むんだね」
女「あわわわ」ガサガサ
男「え…動物の本…?」
女「…!」
男「な、なんでそんな…」
女「いや…その…動物好きだから…!私!」
女「お、男くんも動物好きだったりしたりしたらいいなぁ〜…なんて…」
女「思って…」
-
男「…」
女「ほ、ほ、ほら写真もあるよ!この猫とか犬とか猫とか…!」
女「私のお気に入りがこの写真で…凄い可愛いのこの猫が…!」
女「男くんにもオススメがあってこれ…!ハムスターの写真!す、すごく可愛いくない?」
男「…」
女「実は私も猫を一匹飼ってるの!だから今度男くんにも触らせてあげたいと思ってて…!」
女「だから…」
男「…」
-
女「…」
女「もしかして男くんって…動物好きじゃない…?」
男「…」
男「大好きだよ」
女「…」
女「…そ…それなら良かっ」
男「…」ギュッ
女「えっ…」
男「…ありがとな…俺のために…」
女「…」
男「ありがとう」
女「…」
女「…」ポロポロ
-
女「良かった…良かったよ…うっ…うっ…」
女「良かった…男くんが動物好きで良かった」
男「あぁ好きだ…動物大好きだ」
女「良かった…男くんに認めてもらえて」
男「ごめんな気付いてあげられなくて」
女「男くん」
女「…ありがとう」
ギュッ
-
友「…」
友「プププ…w」
友「ブフフフフフww」
友「よっしゃあああ!おめでとう二人とも!w」
女「友くん…騙すなんて酷いよぉ」
友「結果オーライ結果オーライ!」
男(こいつこうなると分かってたんだろうな)
男「悪かったな」
友「いいっていいって良いもの見れたし!」
友「今日から二人がイチャイチャするとこ見せられるのは御免だけどな!」
男「ふふっ 気をつけるよ」
女「友くん色々アドバイスくれてありがとうございました」
男(ほんとにやるとは思わなかっただろうけど)
友「今日は二人で帰れよ!」
-
その夜
妹「ええええええええええ」
男「そんな分かりやすく驚くなよ」
妹「おにぃがあんな可愛い子と!?」
男「いいだろ〜」
妹「はぁ!?別にいいし!彼氏とか普通にいらないし!」
男「あっそ」
妹「で、でもさ…それじゃあおにぃ帰ってくるの遅くなったりするの?」
男「今はそんなことないと思うけどこの先どうなるか分からないからな」
妹「…できるだけ早く帰ってきてよね」
-
男「え?なんで?」
妹「そりゃ…夜ご飯とかせっかく作ったのに食べないとか勿体ないし!ほんとありえないからそんなの!」
男「まあ食べないときはメールするけど」
妹「はぁ!?…メールすればいいとかいう問題じゃないし!」
妹「ほら、私がイライラしてたら殴る相手いないじゃん!」
男「人をサンドバッグみたいに言うなよ」
妹「とにかくいつも通り帰ってきてよね!」
-
男「分かってるよ」
妹「ふんっ」
男「それじゃ俺寝るわ。寝るとき電気消せよ」
妹「…うん」
男「本当は寂しいだけなクセに」ボソッ
妹「はあ!?なんか言った!?」
男「おやすみ〜!」
妹「寂しくないし!全然寂しくないから!」
-
翌日
男「女ちゃ〜ん!」ギュッ
女「きゃぁっ!」
男「あー会いたかったよー」
男「あー柔らかい柔らかいなぁ〜女ちゃんはぁ」
女「急に抱きつかないでよぉ…びっくりするからぁ///」
男「ごめんごめんっ」
男「でも本当可愛いよぉ 抱き枕にしていいかな?」
-
女「もう警察呼ぶよっ」
男「ごめん浮かれちゃってぇ」
女「もう//」
男「明日は放課後デート行こう」
女「男くん張り切りすぎぃ」
男「いやどうも彼女できたってのが嬉しくてさ」
男「それも女ちゃんだし」
女「///」カアァ
それから俺は女ちゃんとの楽しい一週間を過ごした
-
男(そういえば友の見舞い行ってないな)
男(こんな楽しい思いをしているのもあいつのお陰だからまた顔見せてやらないとな)
男(あ、そういえば)
男「おーい妹ー」
妹「なにー」
男「友の見舞い行きたいんだけどお前部活ない日って」
妹「明日だし」
男「そうなの?」
妹「前から言ってたじゃん」
男「そうだったか…悪い」
男「祝日だから朝から行くか」
妹「うん」
-
翌日 移動中
妹「」ソワソワ
男「お前顔強張ってる」
妹「は、は?いつも通りだし」
男「まああれからお前は会うの初めてだからな」
男「まあ俺も一週間は見てないけど」
妹「ていうかさ…退院遅くない?」
男「俺も思ってたんだよなぁ」
男「思ったより厳しいのかな」
男「…よし今から行くってメール送っといた」
妹「…大丈夫かな」
男「…大丈夫にきまってるだろう」ポンポン
妹「うん」
-
病院
男「あ〜クーラー涼しい」
妹「」ソワソワ
男「妹、ちゃんと言うこと覚えてるな」
妹「…私のせいで友にぃケガさせてごめんなさい…」
男「うん…頑張れ」
ピポンッ
男「お、友のから返信だ」
男「なになに…」
男「…」
男「…」
妹「おにぃどうしたの?」
-
男「…」
男「…」プルプル
妹「おにぃ?」
男「妹…今日はやっぱり帰ろう」
妹「…え?」
妹「なんで?」
男「今日はまだ…行くべきじゃない」
妹「意味分かんないっ!ここまで来て帰るなんて嫌だよ?」
男「…」
妹「なんて書いてあったの」ガシッ
男「あっ…おい!」
-
妹「えーと…【お前に先に言っておく。僕の姿を見ても友達のままでいられる自信があるのなら来てくれて構わない。】…」
妹「なにこれ…」
男「…」プルプル
妹「【僕はあの後、全身の痛みに耐えるため沢山のよく分からない薬を飲まされた。いや僕が望んだことなんだけど(笑)】」
妹「【その薬の副作用のせいか僕の身体はボロボロになってしまったらしい。だから部屋に入っても誰だか分からないかもしれない。】」
妹「その覚悟があるなら来てくれ…」
男「…」
妹「…」
-
男「妹…お前が決めろ」
妹「…」
妹「…行くよ」
妹「ここで帰ったら私どうしようもない人間になっちゃう…!」
男「分かった」
ピポンッ
妹「あ、おにぃ、もう一通メール…」
妹「…」
妹「…」
妹「…」プルプル
男「妹?」
-
男「妹?」
男「何が書いてあった」
男「貸してみ」ガシッ
男「えーっと…【それと男。一緒にいるなら妹ちゃんに伝えといてくれ。】」
男「…」
男「…僕をこんな姿にした君を許さない…」
男「…」
男「…え?」
妹「…」プルプル
男「…い…妹」
-
妹「グスッ…グスッ…」
男「じゃ…」
男「じゃ…じゃあ俺が先に病室入ってお前が入ることができる範囲か確認してから…」
妹「やだよ」
妹「そんなのいや…」
男「え?」
妹「わ…私も一緒に入るもん…!」ポロポロ
男「お前怖いんだろ!分かるよお前のことくらい!」
男「だから俺が先に…」
-
妹「だって!…そんなことしたら余計友にぃに嫌われちゃうもん!」
妹「もう嫌だよ…これ以上友にぃに嫌われるの…」
男「妹…」
妹「だ…だからどうなっても…ちゃんと謝るの」
男「…分かった」
男「行こう」
妹「…うん」プルプル
男(手が震えてる…)
男(顔も今までになく強張っている…妹のこんな姿初めて見るな…)
-
男(そりゃ当然だ)
男「この病室だな」
妹「…」プルプル
男「妹…いいか?」
妹「…う…うん…」プルプル
男「開けるぞ」
ガラガラ
友「…」
妹「…え?」
男「…!」
友「…」ニヤニヤ
-
男「…おま」
友「ドッキリ大成功〜!」
男「…」
妹「…」
友「ドッキリで〜すww」
友「ふははははwなんでそんな固まってるの二人ともw」
男「…」
友「全部嘘で〜すw僕明日退院だよw」
妹「…」
友「ふはははwふははははwまさかそんなリアクションになるとは思わなかったよwふはははw」
友「…」
-
友「どうした?男も!妹ちゃんも!せっかくのお見舞いなのに水くさいなぁ!」
男「友、おま」
妹「…バカ」
友「え?」
妹「心配させんなバカアァァア!」ドドド
友「わあぁぁあ!危ない!僕病人だよぉ!」
妹「…」
妹「ほんとにさいてい…」ポコポコ
妹「バカバカバカ」
妹「バカ」
友「今回はちょっとやりすぎたね」
-
妹「…」
妹「うぐっ…うぐぅぅっ…うぇっ…」
妹「うぇぇぇぇぇんんっ!」
妹「うわあぁぁぁぁんっ!うわあぁぁぁぁん!!」
友「よしよし」ポンポン
妹「よかったあぁぁ…よかったよおぉぉぉお…」
友「…ありがとう」
妹「うっ…うぅっ…グスッ…」
妹「友にぃ…ごめんね…私のせいで…」
妹「今までイジワルしてごめん…色々迷惑かけてごめんね…」
-
妹「本当は友にぃのこと大好きだから…だから何とか関わりたくて…」
妹「それで…」
友「知ってるよ」
友「僕も好きだよ」
妹「…!」
友「それに君のせいだなんてこれっぽっちも思ってないよ」
友「なんせここにいたおかげで沢山のモノマネができるようなったし」
友「コケッー」
妹「…ふふふっ」
妹「相変わらずばかだしぃ…」
友「バカじゃないし〜」
-
男「良かったな」ポンッ
妹「…うんっ」
男「でも今回の嘘はちょっとヒドくないか」
友「ははは〜悪かったな」
友「今回のは今まで妹ちゃんに殴られた分かな」
妹「イジワル…」
友「じょーだんじょーだんw」
男「さっさと退院して妹を遊園地にでも連れてってやってくれ」
友「…本当にいいのか僕で?」
男「お前なら安心だ」
妹「ふふっ」
友「…ありがとう」
-
男「あんまりはしゃぎすぎるなよ」
妹「大丈夫だよぉ」
妹「あ、友にぃだ!」
友「よっ…ってわああ!」
妹「友にぃぃぃい!」ドンッ
友「バカッ!跳び蹴りの勢いで抱きついてくるなよ!」
妹「てへへへ」
男「ったく…はしゃぎすぎるなって言ったところだろ…」
トントン
男「ん?」
女「お待たせ男くん」
男「女ちゃあああん!」ギュッ
-
女「ちょっ…男くん///」
男「会いたかったよおおお」ギュゥゥ
友「つか結局ダブルデートかよっ!」
妹「私たちもやろっ!」ギュッ
友「わっ!お前はなんでも助走つけてやるんじゃないっ」
友(あ、でもすごい柔らけぇ)
妹「おにぃ友にぃがキモイこと考えてるよぉ」
友「なんで分かったんだよ!」
男「てめぇ俺の妹になにしやがる!」
友「ご、ごめんなさい!」
-
女「あ、あのアトラクション四人乗りだよ」
男「ホントだ空いてるしアレ乗ろうぜ」
友「よっしゃ僕についてこい!」
妹「先着一名肩車だ!」ドンッ
友「いでぇっ!」
友「…よーしっ 君専用のアトラクションだぞっ」
友「ブウゥゥゥン」スタタタ
妹「わははは!」
-
女「…良かったねまた四人で集まることができて」
男「ほんとだよ。やっぱりあいつらと女ちゃんといる時が一番楽しいよ」
男「これも女ちゃんがあの時俺に話しかけてくれたからだ
よ」
女「男くんがしっかりしてるからだよ」
男「ふふっ」
男「あ、あいつらどこいったんだろ」
男「はぐれる前に行こうか」
女「待って」
男「ん?」
-
女「私彼氏と遊園地に来たらやってみたい事があったの」
男「ん?なに?」
女「」チュッ
男「!!」
女「…///」
女「いこっ//」タッタッタッ
男「…」
男「…待ってぇ!女ちゃ〜ん!」
男「もう一回しよおおお!」
おわり
-
こいつらめ爆発しろと思った(ほめ言葉)
乙
-
友が報われるSSは本当に大好き
乙でした
-
もっと読ませろください
-
単芝やめてくれ
-
やっと読みきった乙
てかまだ単芝叩いてる奴いんの
-
w
-
優しい世界ですね
-
乙乙
"
"
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