■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

俺「平穏な世界は何処へ···」

1 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 21:05:51 Q7ZjZJY6
 22xx年4月、東京一夜にして消滅···死者不明···生存者不明···

同時に全国で行方不明者が続出····政府は調査隊を編成し東京の調査開始···

しかし、調査隊帰らず···

俺「···当時の新聞を読み返したが···」


"
"
2 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 21:11:48 YgnGEqmo
「平穏な世界は何処へ」の横は文字化け?


3 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 21:24:50 Q7ZjZJY6
俺「有力な情報はなしか····チィッ」

この数ヶ月間、俺は東京の消滅に関与した人物を追っていた···

だが、そいつは口封じのため殺されちまった。

そいつを殺したのがある組織だということが分かった···

奴らは社会を裏から操っている···全国で行方不明者が続出したのも

東京が消滅したのも···奴らのせいだ。

俺はなんとしてでも、奴らを見つけるつもりだ。

俺「有力な情報は相棒が探してくれるはずだ···」プルルプルル

俺「おっ、相棒だ!」ガチャ

俺「はいもしもし、相棒か」

相棒「例の情報見つかったよ」

俺「流石だな!で場所は····分かった···ありがとな!」ガチャン


4 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 21:25:42 Q7ZjZJY6

文字化けですね。


5 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 21:41:31 Q7ZjZJY6
相棒が探してくれた手がかりはこの場所か···

俺が向かったのはとある廃工場だ。

ここの地下に奴らのもとアジトがあるらしいが···

俺「さて、アジトへの道は····」

あたりを見渡してみると、奥の扉が目についた。

近づいてみるが扉の鍵はかかっていて開けられない····

俺「ん!待てよ···」ガサゴソ

俺「あった!」


"
"
6 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/03(月) 22:04:56 Q7ZjZJY6
この鍵は相棒が探してくれたものだ。

鍵を使い中に入ると···地下に続く階段があった。

俺「ガセじゃねぇみたいだな···いってみるか」タッタッタ

階段を降りるとそこには···おびただしい数のドクロが···

俺「何だ···このドクロは気味悪い···ん?この手記は」

テーブルに手記が放置されていた。殺された研究員のもののようだが···

俺「何が書いてあるかな···」パラッ


7 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/04(火) 15:52:21 Jp48X9Lk
文字化けしてる所は本当はなんて書いたの?


8 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/05(水) 17:23:52 bgdfEhDc
22XX年2月10日

例の計画は順調にすすんでいる。

これもすべては来るべき<審判の日>にそなえて····

しかし、犠牲は本当に出ないのだろうか···

私の研究はあとわずかで完成する。そうなれば、晴れて私も自由だ。


9 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/05(水) 17:40:37 bgdfEhDc
俺「手記はこの日付で止まってる···」

俺「この手記は回収しておくとするか」

俺「他に手がかりは···」ジィー

床には生々しい血痕があり壁にはカレンダーが掛けてあり

本棚には研究資料がズラリと並んでいる。

俺「本棚とカレンダーか···怪しいな···」

俺はまず本棚を調べた。

俺「うーんと、研究資料をどけて···あったぜ!」チャリン

俺「何かのメダルみたいだな····」

そのメダルは500円玉ほどの大きさで、色はメタリックブルー

中央にはキマイラらしきものが描かれている。

俺「組織のシンボル···どんな意味があるんだ···」


10 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/05(水) 21:11:19 bgdfEhDc
俺「さぁお次はカレンダーか····」スタスタ

カレンダーをどかすとそこには金庫があった。

俺「このくぼみは何だ······」

金庫には何か丸いものをさしこむくぼみがあった。

俺「鍵穴は···ないな···このくぼみがそれの代わりらしい··」

俺「ん?よく見りゃ青い塗料がくぼみに付着してんな···はっ!」

俺「さっきのメダルが入るのか?」チャリン

俺はメダルを入れようとしたが、一回りサイズが合わなかった。


11 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/08(土) 08:58:14 M2WohtgY
俺「違うのか···この金庫を開けるものはどこに···」

こういうときこそ、相棒の出番なのだ。

相棒とは十年前のある事件から共に調査を始めている仲間で

その事件も奴らの計画の一部だった。

結局、奴らの尻尾は掴めなかったが。

俺「さぁて、連絡するか」ピポピポピ プルルルプルルル

俺「あーもしもし、相棒か?例のアジトで金庫見つけたんだが····」

相棒「開けられないか···悪いけどいまはバイトで忙しいんだ」

相棒「詳しいことはまた後にしてくれ、じゃ切るから」

俺「おっおいッ!待てよ!」ツーツー

俺「切れちまった·····ハァ···しゃあねぇな···」

俺「とりあえず、研究資料も全部持ち帰るか」

俺はひとまず、アジトの調査を終え事務所に帰った。

???「しつこい連中ね····この私が始末するわ」フッ

その様子を何者かが見ているとも知らずに····


12 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/09(日) 22:22:08 gcgQRSkk
鳥の声が俺を眠りから目覚めさせた

俺「ふぁ〜あ、もう朝かよ···」

俺「なんだ···まだ4時か···二度寝しよっと」

俺は眠いので二度寝しようとしたそのとき!

バーン!

俺「うぉっ!?体が浮いてる!?」フワフワ

俺「どうなってるんだ····」フワフワ

そんなことを考えている途中、自室のドアが開き誰かが入ってきた····

ギィーバタン···

俺「誰だ、君は!?」

???「私はガルム、貴方を消しにきた!」ジャキン

目の前にいるのは美少女だっただが、俺を殺しにきたということは恐らく
例の組織の一員なのだろう。全くツキが良いのか、悪いのか

俺「悪いけど、命はやれねぇな!」スチャ

ガルム「フン···その状態でなにができるの?」


13 : ◇エステの神様◇ :2014/11/09(日) 22:23:29 we5ZRyMo
激カワ!! 人気風俗エステ嬢
http://hptop.jp/y-kairaku/girls.html


14 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 00:03:49 fHdSnP3c
俺が手にしたのはライターと爆竹だ····

俺「こうすんだよ!」ボウッ、バチバチバチバチ

ガルム「煙ッ、見えない····」

それもそのはず、大量の爆竹を狭い室内で使ったのだから

俺「(今のうちに····逃げよう····)」サッサッ 

ガシッ!

ガルム「待ちなさい····逃がすと思う?」

俺「(この娘、なかなか手強いな!)」

ガルム「悪いけど、私は<人間>より目がいいのよ」

俺「君は人間ではないのか?」

ガルム「私は<魔族>よ···」


15 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 01:47:49 fHdSnP3c
この娘、何言ってんだろう····そう思った

ガルム「···信じられないようね、なら····」ピキィン

彼女の目が一瞬青い光をはなつと、風景が変わっていく····

そして·····

俺「これは!」ジュウワァ ブクブク

ガルム「ようこそ、地獄の入り口へ!なんてね」

ガルム「分かったでしょ?人間じゃないって···」

俺「····<空間移植>か···」

ガルム「あれれっ?知ってたの?」

俺「この手記に書いてあったからな····」パラッ

ガルム「ふーん、でもここにきた以上逃げ場はないわよ···」

<空間移植>とは、同じ世界において存在する場所を切り取り
置き換える場所を使用者が選択し発動する時空を歪める異能

手記にはそう書いてあった


16 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 10:04:08 fHdSnP3c
これを扱えるのは組織の幹部クラス以上の実力者だけだ

彼女はそう言うとガンホルダーから銃を引き抜いた····

俺「クソッ、どうすりゃいい····」ザッ

ガルム「この火山地帯は年中気温が120℃を超える·····」カチャカチャ

ガルム「もう喉がカラカラじゃない?大丈夫いま楽にしてあげる!」ガチャリ バキューン

俺「危ねぇ!」タッタッタ サッ

俺は咄嗟に岩石の裏に周る

ガルム「無駄な足掻きね·····岩ごと吹き飛ばしてあげる」ガチャリ ピュイン 

俺「(この状況を打開するには···)」ギャリン

俺「コレを使うしかないか····」ギャリン

俺の手にあるものは只の鎖に見えるが····


17 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 11:16:41 fHdSnP3c
ガルム「自分から殺されにくるなんて···どういうつもり?」ガチャリ ピュウィン

俺「殺される?ハッ····それは違うな!」ギャリン 

ガルム「それはまさか!?」

俺は鎖を腕に巻き付け叫ぶ!

俺「鎧よ、騎士に力を!」フゥーンバルン

ガルム「やはり、騎士だったのね····」

俺「····円卓の騎士···<カルディア>····いくぜ!」ジャキン

ガルム「····<カルディア>···聞いたことがあるわ····」

ガルム「···異世界より来たりし騎士、魔を滅し眠りにつく···」

ガルム「····十年前の実験で蘇ったようね····」

俺「·····俺自身も···騎士としての記憶は欠落していたが····」

俺「····鎧を纏うことで記憶は戻った···感謝するぜ」

ガルム「フン、<魔神将>である私に勝てるとでも?」

<魔神将>とは5人の魔族王達で構成される敵の部隊だ
その力は一人で円卓の騎士5人に匹敵する!


18 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 13:08:40 fHdSnP3c
俺「勝てるさ····君の動きは見切った···」ジャキン

ガルム「嘘ね···食らいなさい」バキューン

俺「····<蒼炎斬滅>····」ボゥ、フゥン

彼は持っていたライターを大剣に変え戦闘体制をとる

俺「ハァ〜!」ザキュンザキュン パラパラ

彼が放った斬撃は銃弾を破壊しガルムの方へと進んでいく···

ガルム「斬撃程度、防いでみせる!」ボゥ ビュウイー

ガルム「まっ間に合わない!··キャアッ!···」ドゴーン

パラパラッ 

ガルム「私が騎士風情に負けるなんて···!」

俺「··········」スタスタ

ガルム「···殺すなら早くしたら?··」

俺「···手を貸してやる···立て···」スッ

ガルム「!?何が狙いなの···」バシッ


19 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 14:32:35 fHdSnP3c
俺「狙いは只一つ·······」

〜同時刻、東京都後地〜

グワァンギュン

???(1)「····着いたようね····」

???(2)「任務開始だな···腕がなるぜ!」

???(3)「ここからは···別行動だ」

???(3)「私と???(1)は各地を巡る」

???(2)「俺は人探しだな······」


20 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/15(土) 15:07:01 fHdSnP3c
???(1)「行きましょうか」

???(3)「承知した、じゃお先に」ヒュゥン

???(2)「····行っちまった····俺も急ぐか···」ヒュゥン

異世界から時空を越えて出現した彼らは一体!?

〜同時刻、火山地帯〜

俺「·······だから君を助ける」スッ

ガルム「·····正気ではないわね····私が言うのも何だけど
         アンタはそれでも円卓の騎士なの?」

俺「····円卓の騎士とは各々の正義を掲げ戦うものであり
        必ずしも全てが正しいとは言えない····」


21 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/16(日) 09:28:55 CsySyRxw
ガルム「·······いいわ、その話乗った!」

俺「協力感謝する····」ドサッバタ

ガルム「ちょっと!?大丈夫!?何で倒れんのよ!?」ユサユサ

???(2)「力を使い果たしたからだ」

ガルム「アンタは!」

???(2)「オレは円卓の騎士<バリガウル>」

バリガウル「<カルディア>を迎えにきた!」

〜一方、相棒は〜

相棒「うおりゃ!」ザシュ

戦闘員「グェン!」バタッ ボカーン

クナイで刺客と死闘を繰り広げていた!

相棒「(····何だコイツら、廃工場で一体何を····)」ザシュ ザシュ タッタッタ

相棒「(完全に包囲されたようだ····ん?アレは····)」ザシュザシュ タッタッタ

彼の目に着いたのは溶接用のガスだ

相棒「·····試してみるか·····」タッタッタ フォッ ギャリリン


22 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/16(日) 13:10:32 CsySyRxw
相棒「でぃあ!!」ガタッ カランカラン プシュ-

鎖鎌はボンベを倒し、栓が破壊され酸素がもれ出す····

相棒「よしっ、命中だ!」ザシュザシュ ドサッバタンバタン グェ-ン···

相棒「仕上げに特製の爆弾を投げこんで····」ジィッバチバチ ポイッ 

相棒「全力ダッシュ!」ピューン!


23 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/18(火) 18:51:35 epjgB.TI
〜一方、事務所〜

俺「····zzz····」

バリガウル「まさか、<魔将軍>の一人が見方につくとはな」

ガルム「私はただ、アイツの提案に乗っただけ···見方ではないわ」

ガルム「(····<カルディア>···真実を追い求める騎士か····)」

ガルム「(···東京の消滅····確か、アレはガルーダの姉御が指揮を
    執っていたはず···けど···ガルーダの姉御はもういない···)」

ガルム「(····報告によれば···だけどね。····アイツなら真実を掴むかも
    そう思って協力するだけ·····)」


24 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 16:33:47 wF.rSCIk
ガルム「(···そして、姉御を殺した···騎士をみつける···必ず!」

〜一方、組織では〜

アルラウネ「足りない···データをもっと···収集するのよ!」バンッ

バジリスク「データなら、東京で十分集めたはずだ···」

麒麟「まったく···相変わらず実験好きですね、アルラウネさん」

メデューサ「却下ね。騎士に気づかれたら厄介よ」

アルラウネ「えぇ〜この衝動を抑えられないんだけど···」ガックリ

バジリスク「そうかならば····ちょうど良い
         アルラウネ、仕事だ····」

バジリスク「裏切り者ガルムを始末する為に
      <オメガポーン>の最新型を作ってほしい」


25 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/19(水) 21:40:20 wF.rSCIk
アルラウネ「おおっ!<オメガポーン>って、俺兄博士君が
      研究していたやつじゃない!オーケーやるわ!」

アルラウネ「新型の材料もあることだしね····」チラッ

コポコポシューシュー ???「···········」

麒麟「あの水槽にいる女って·····誰なんですか?」

メデューサ「新入りの貴女は知らないのか·····いいわ
      教えてあげるから······」

〜一方、相棒は〜

相棒「工場は爆破したし、助かった····」ゼェゼェ

相棒「何より手がかりの資料を手に入れた」

相棒「後は俺に渡すだけだ!」

カツカツ

相棒「足音が聞こえる····誰だ」サッサッ···チラリ

???(1)「工場が全焼している····奴らがしたというの」

???(3)「いずれにせよ、此処に用はない」

相棒「(奴ら?組織を知っているのか····)」チラリ


26 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/20(木) 22:04:53 3MhgkTpg
???(1)「······盗み聞きは良くないわよ!」」

相棒「バレてたのか···」

???(3)「貴様、組織の者か?」

相棒「私は<カルディア>に頼まれて調査をしていただけさ」

???(1)「どうやら、敵ではないようね」

相棒「カルディアを知っているのか!?」

???(1)「ええ、仲間だもの。」


27 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/21(金) 22:41:34 IU5FL97c
〜一方、とある町のとある家〜

俺(乙4)「イサコにミジヒキスっと!」カキカキ

ピンポーン

俺(乙4)「おっ、兄さんが帰ってきたのか」スタスタ

カチャ バタン

俺兄「ただいま····」

俺(乙4)「背におぶってる女の子は誰だよ?」チラッ

俺兄「ああ、この娘はプロト···人工生命体だ。」

俺(乙4)「この娘が、暴走したのか?」

俺兄「実は····私が暴走させたわけではないんだ。」


28 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/22(土) 12:34:08 QxuTFoek
???(1)「私の名はルミヤ···」

???(3)「俺は····ヴァリルだ」

ルミヤ「あなたは?」

相棒「俺は相棒、カルディアの助手さ」

ヴァリル「ほう、ならここはお互い協力しよう」

相棒「ああ、よろしく二人とも!!」

相棒「ところで、この工場で組織は何をしているんだ?」

ルミヤ「<オメガポーン>の製造よ」


29 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/22(土) 15:34:07 QxuTFoek
相棒「<オメガポーン>····聞いたことがある」

ヴァリル「<オメガポーン>を作った博士は現在行方不明だ」

相棒「まさか、組織に?」

ルミヤ「いいえ、少なくとも彼はまだ生きているわ」

ルミヤ「<オメガポーン>のプロトを完全生命体にするためにね」

相棒「そうか、なら私は博士を追うことにする」

相棒「では、また····」スタスタ···

ルミヤ「さて、工場は全焼してるけど····奴らの首領が
    誰か手がかりがあるかもしれないわ····」

ヴァリル「···手がかりなら···あるぞ····」チャリン キラーン

ルミヤ「その赤いメダルが?」

このメダルにもまた、キマイラが描かれていた

ヴァリル「この工場が全焼される前にある男に貰ったものだ。」


30 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/22(土) 22:30:38 QxuTFoek
ヴァリル「名前は確か···江功須と名乗っていた。」

ルミヤ「エクス?何か引っ掛かる名前だわ····」

ヴァリル「どうやら、彼は技巧として組織にこのメダルを作るよう
     命じられていたそうだ。」

ルミヤ「··········ん?··あ、ああ··!!··思い出したわ!!」

ヴァリル「何をだ?」

ルミヤ「その、江功須って男は<エクス>様なのよ!」

ヴァリル「バカを言うな···あの男には何のオーラも感じなかったぞ」


31 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/23(日) 10:06:21 0bwciA6c
ルミヤ「<エクス>様は神出鬼没な人で影から戦いに一石投じるの
    が好きなのよ」

ルミヤ「だから、自分がバレるようなへまはしないわ」

ヴァリル「なるほど、だが、<エクス>様が来たということは···」

ルミヤ「ええ、<吼零の騎士>も動いているようね」

ヴァリル「···厄介なことにならねばいいが··」


32 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/24(月) 09:53:13 34XH.6Wg
〜一方、事務所〜

俺「····ム···ここは」パチリ 

バリガウル「目覚めたな、<カルディア>」

ガルム「全く、心配したわよ···」

俺「そうか···俺は力を消費して····ありがとう、二人とも」

バリガウル「昔からの付き合いだろ、当然だ」

ガルム「私はただ、真実を知りたいだけ···そのために協力するだけよ」

俺「ああ、分かってるさ」

〜回想〜

俺「狙いは只一つ、<戦刃>の力を得る。そして
  二つの世界を完璧な真理で動くように作り変えること。」

俺「報酬は君の求める‘真実’を必ず探しあてることでいいだろ?」

俺「君には手伝って貰いたい···だから君を助ける」

ガルム「········正気ではないわね」


33 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/24(月) 20:19:55 34XH.6Wg
〜事務所〜

俺「さてと、調査再開といくか」

バリガウル「待て、それはできん。」

ガルム「どうしてよ!?」

バリガウル「カルディア·····お前には騎士としての仕事が待っている
      組織はいきおいを増している·····戦況は良くない」

バリガウル「調査をするのはそれからでも遅くはない」

俺「確かに、ピンチなのは分かるだが·····
  調査を今止めるわけにはいかない」

俺「俺はこの世界では騎士じゃなく、探偵として生きてきた。」

俺「ある日のことだ····ある依頼人が現れた。」

俺「その人は、東京消滅の真実を知りたいと言った。」

俺「そして、消えた人達を探して欲しいと。」

俺「その人と約束したんだ····真実を必ず探しだす。と」

バリガウル「········」


34 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/29(土) 09:59:01 ZYZ6sGak
バリガウル「····そうか、なら仕方ないな····」

バリガウル「10日間だけ待ってやる····さっさと真実を見つけろ」

俺「ありがとう、バリガウル····」ペコ

ガルム「···良かったわね···(10日間か、急がなくちゃ!)」

〜一方、東京跡地〜

ヒュウン スタスタ···

???「····やれやれ、いつまで尾行するきだ?」クルッ ジィー

???「君を始末せねばならんからだ····<アルヴェジス>よ」スタスタ

アルヴェジス「相変わらずだな····<ジャヴェル>」

ジャヴェル「君は報告によると裏切ったようだが、本当か?」

アルヴェジス「くどいな、知っていて···追ってきた筈だ!」
 
ジャヴェル「我は君が組織に加担しているとは思えんのだ····」

アルヴェジス「·········」


35 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/11/29(土) 21:16:58 ZYZ6sGak
〜一方、俺〜

プルルルルルル ガチャ

俺「相棒、至急向かって欲しい場所がある」

相棒「(そこに囚われている人がいるのか?)」

俺「ああ、彼女は東京消滅を目撃している」

相棒「(分かったすぐ向かう!)」

俺「よろしく頼むぞ!」ガチャン

ガルム「これで、真実が分かるわね」

俺「いいや、確実ではないんだ」

ガルム「ええええ!?どうすんのよ····」

俺「ガルム、君には相棒の代わりに博士を探してもらいたい」

ガルム「<オメガポーン>の研究者ね···でも、これもダメなら···」

俺「俺はこの手記を回収した廃工場にいってみる···」

ガルム「なるほど、まだ開けてない金庫があるのね」

俺「金庫をあければ恐らくはこの手記に書かれている“資料”があるはずだ」


36 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/05(金) 22:13:27 Zg2WYWtM
〜2日後、相棒は〜

相棒「<マキナ>君を助けに来たんだ!さぁ、この施設から出るぞ!」

マキナ(私)「本当にそうなの?信じられないんだけど····」

〜一方、ガルムは〜

ガルム「俺兄博士は殺させないわよ!<ペルチェ>!」ガチャン

プロト「私····博士····守る!貴女を倒す!コードOMEGA14!」ニンショウシマシタ、アーマーテンカイ!

ペルチェ「守りきれるかしらね?····コードOMEGA24!」スタンバイ、ゴー!

ペルチェ「裏切り者は死あるのみよ!」ジャキン

〜一方、俺は〜

俺「さぁて、ここに着くまで色々とあったが····」スタスタ···

俺「資料を手に入れれば、真実に近づける!」ガチャバタン····カツカツ、カツカツ······

俺「うーんと、とくに荒らされてないようだ····金庫を開けるか····」スッ

???「待て、<カルディア>よ····」ポン

俺「お前は····<ジャヴェル>!!」

ジャヴェル「十年ぶりだな」


37 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/08(月) 21:03:54 58wPC/Jk
ジャヴェル「我がここに来たのは····その金庫の鍵を君に渡すためだ」スチャ
      ダルガムが届けてくれた····死人になってな」

俺「死んだというのか···ダルガムが····」

ジャヴェル「少なくとも、君は知っていたはずだろ?」

俺「·····そうだな···やはり····気づいていたのか···<ジャヴェル>」

ジャヴェル「···君も二つの世界の支配を狙うとはな···」

俺「······俺も<アルヴェジス>もこうすることでしか、世界を守れない
  そう思うほど·····絶望したんだよ·····古文書の予言に書かれていたことに」

ジャヴェル「·····仲間を裏切り、死に追いやって
       までなすべき正義があると?·····」

俺「······<彗刃>の復活·····だよ」

ジャヴェル「<彗刃>····バカな!<戦刃>を超える龍が何故!?
      待てよ····まさか、封印されし姫の力と関係が·······」

俺「その通り、姫が<彗刃>復活の鍵となるんだ····だから
  ······<アルヴェジス>はそのことを首領に伝えたのだ」

ジャヴェル「······<彗刃>に勝てないと言うのか····君は」

俺「<彗刃>は<戦刃>が最も純粋な心をもつ人間を取り込み進化した存在···
           そして、二つの世界を生み出した原因でもある。」


38 : いぬのたまご :2014/12/10(水) 17:39:49 jLprG3hk
まとまったお金が欲しい人はこちらへ

http://www.fc-business.net/qgesw/


39 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/10(水) 21:33:08 EUHOQ/jQ
俺「世界の創造主に人間が勝てると思えるか·····」

ジャヴェル「·····いつからだ、君がそんな弱気な臆病者になったのはッ!」バンッ

ジャヴェル「この十年で君に何があったというんだ····」

俺「俺は···ただ、真実を知り···結末を変えようと····」

ジャヴェル「····勝てないと決めつけて、支配することで世界を救うなど」

ジャヴェル「···もはや、君は騎士としての誇りもないようだなッ!!」

俺「黙れッ!何も知らないからそんなことが言えるんだッ!」

ジャヴェル「···確かに、だが···騎士としてこの命を全うするなら···」

ジャヴェル「····いつも強く誰よりも気高い心持つ···そして、善悪を
        問わず、己の誓いを曲げてはならんのだッ!!!」


40 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/15(月) 22:40:48 L4AGapWM
俺「·····お前の言うことも一理ある····だが·····」

俺「俺の価値観にはそんな立派なもんはない·····」

俺「それが現実なんだよ······!」グッ

ジャヴェル「(···己が何を為すべきか·····迷いがあるようだな····)」

ジャヴェル「<カルディア>···話は一旦終わりにしよう·····」

俺「ああ·····金庫を開けるのが先だったな····」スタスタ···


41 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/23(火) 22:04:21 18u8fPrc
ガチャ、キューイン···プシュー···

俺「これは···計画書?」パラッ

ジャヴェル「このディスクには···“ブラックホール”と書いてあるぞ」

俺「そうかッ!分かったぞ!」

俺「半年前に東京で何があったのか···」

ジャヴェル「我は途中参加ゆえに少ししか分からんが···
      君は誰に依頼されたのだ?」

俺「依頼人は“ガルム”···彼女と約束したんだよ真実を見つけるってな。」


42 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/24(水) 18:28:24 KAcCWtO6
それから五時間後···俺達は合流した。

俺「ガルム、真実を掴んだぞ···」スッ パラッ

ガルム「ありがとう、カルディア···」パシッ

相棒「そのファイルに“真実”が?」

俺「相棒···お前は知っていたんだろ?」

相棒「何をだよ···」

俺「“東京消滅”の真実を!」

ガルム「え!?嘘でしょ!?じゃあ、なんで隠してたのよッ!」

俺「自分が関与したんだ···うしろめたさがあったんだろう?」

相棒「······フッ、流石は十年近く探偵やってるだけはある···」

相棒「ああ、そうだッ!私はあの日···過ちを犯したッ!」バンッ


43 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/24(水) 20:27:01 KAcCWtO6
相棒「そう、あれは半年前のこと···私は独自に博士を調べていた」

相棒「···私は博士を問い詰めた」

相棒「そして、“東京消滅”が2日後に行われることを知った」

相棒「私は計画を阻止すべく、東京へ向かった···」

相棒「そこで“魔神将”の一人である“ガルーダ”と激闘した」

相棒「だが、それこそ···敵の罠だったんだッ!」

相棒「敵の狙いは“ブラックホール”を作り、東京を消滅させること」

相棒「その発生源を作ってしまったのは···私なんだ···」


44 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/25(木) 11:50:20 UpkTeui6
相棒「戦いで生じた莫大なエネルギーを利用し、奴らは
           “ブラックホール”を作り出した···」

相棒「全ては私の浅はかさ故に···私は罪人だ···」

ガルム「そうか、アンタがガルーダを···姉御を殺した騎士なのかッ!」ガチャ、キュイーン···

俺「待てッ!早まるなッ!」ガシッ···

ガルム「離してよッ!···私は姉御の仇を討ちたいのッ!」パチンッ

俺「彼女は死んでないッ!まだ、生きているッ!」

ガルム「う、嘘ッ!そんなのッ!···なら、なんで
       私に姉御は何も伝えてくれなかったのよッ!」


45 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/25(木) 22:58:00 UpkTeui6
俺「彼女は相棒に約束させたんだよ···
    死んだことにしておいてくれ···と」

ガルム「じゃあ···姉御は今何処に···」

俺「彼女は今···<カドゥケウス>のメイドとして行動している。」

ガルム「一つ分からないんだけど···姉御はどうして、組織を裏切ったの?」

相棒「······彼女も私同様、自分の過ちに気づいたんだよ····
   彼女は言っていた。『“罪なき者”を犠牲にする正義は認めない···』と」

ガルム「(そうだった······姉御は魔神将に
        向かないほど優しいんだった···)」ポロポロ···

俺「大丈夫か?」

ガルム「···嬉しくて、姉御が生きてることが···嬉しくて」グスン···

ガルム「私は今···決めたよ···姉御の信じた“正義”を信じるって!」

俺「·····そうか···まっ、頑張れよッ!」ポンッ

相棒「(私は彼女を見ていて、少し気が楽になった気がする···)」

THE END

別スレ·僕「気づいたら異世界で&amp183;&amp183;
&amp183;&amp183;」へ続く。


46 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/29(月) 17:14:07 N6njPSBA
私が半年前の“東京消滅”で闘った相手“ガルーダ”···

彼女と私は己の罪を嘆き、償いをすることにした。

これは、彼女が<カドゥケウス>を主とする前の物語···

“ガルーダ、その瞳に写る者〜Knights of the Round Table〜”

_______

____

__

相棒「それにしても···酷い有り様だ」

建物は全て倒壊し···人は誰一人いない···

ガルーダ「···私達は力があったから助かったけど
      普通の人間は“ブラックホール”に逆らえない···」

相棒「忘れてはいけない···この景色を」

ガルーダ「せめて、東京の人々を元の場所に
        戻せれば少しは償ないができるのに···」

私だって同じだ···出来ることならそうしたい···。


47 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/29(月) 20:53:51 N6njPSBA
ん、待てよ···

ピィーン

相棒「あああああああッ!」ガタッ

ガルーダ「ど、どうしたのよ····?」

相棒「東京の人々を元に戻せるかもしれない···」

ガルーダ「本当に!?」

相棒「私は昔···<マキナ>に会ったことがある」

相棒「確か···その力を受け継いだ娘がいて組織に囚われているはずだ」

ガルーダ「···初耳よ···新<マキナ>が囚われているなんて」

相棒「彼女は今日、囚われたんだよ···」

ガルーダ「ハァ?なにいってんの···?」

相棒「私はこの時間軸を一度過ごしたからな···」

ガルーダ「未来から来た!?嘘でしょ···証拠はあるの?」


48 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/30(火) 23:12:11 OVB09uD.
相棒「···この写真を···見てくれ」スッ···

パシッ···

ガルーダ「何よコレ···どうして、私がメイド服を···」ジィ···

ガルーダ「それになんで、“円卓の騎士”二名も一緒に写ってるのよ」

相棒「半年後の未来で君はある騎士のメイドになっている」

相棒「その写真は私が半年後の君に時空の狭間に送られたとき」

相棒「何故か、君が一緒に投げ入れたんだ···」

ガルーダ「ちょっと待ってよ、私がなんでそんなことを?」

相棒「···過去の君を私に協力させるためだろう」

ガルーダ「なんか加工してないわよねぇ···」

ガルーダ「とりあえず、今後の方針だけは聞かせてくれる?」


49 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/12/31(水) 21:40:05 RJxUvJJU
相棒「私は<カルディア>と組織の研究者を探す」

相棒「君には半年後に目覚める<カドゥケウス>」

相棒「彼のメイドとして過ごして貰いたい···」

ガルーダ「だ・か・ら、何でよッ!」

相棒「それは君の未来を変えるためだ」

ガルーダ「私の未来?」

相棒「もし、君がメイドにならなければ···」

ガルーダ「ならなければ?」

相棒「“ガルム”を救うことはできない···」

相棒「そして、君が彼女にこのことを話した場合も」

相棒「彼女は救えないだろう···」


50 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/01(木) 05:44:06 AKzynxFg
ガルーダ「一体ガルムはどうなるの···!」

相棒「彼女はピーに取り込まれ···そしてピーピーピーになる」

ガルーダ「だとしたら···救えるのは<カドゥケウス>だけ···」

相棒「そうだ···だからこそ君はメイドにならねばならない」

ガルーダ「···いいわ、メイドになってやるわよッ!」

相棒「では、お互いの健闘を祈ろう···」クルッ、スタスタ···

ガルーダ「ええ···」クルッ、スタスタ···

こうして“ガルーダ”はメイドになることを決めた。

そして、舞台は異世界・ヴェルジャミオガへと移る。


51 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/01(木) 06:06:11 AKzynxFg
ヒュゥン···スタスタ···

ガルーダ「さて、まずは写真に写ってた騎士二名と会うかな···」スタスタ···

ガルーダ「この写真に写ってる教会は確か···カレル王国にあるはず」スタスタ···

ガルーダ「今いるのがジャムービ王国だから···
着くのは二週間ほどね」スタスタ···

ザワザワ、ヒュゥーズテンッ!

???「イタタタッ···」

目の前に現れたのは、髪が紅い美少女だった。

ガルーダ「大丈夫!?急に飛び出してきて···」

???「ちょっと、イノシシに追いかけられて···大丈夫です」

ガルーダ「そう、なら良かった」クルッ、スタスタ···

???「あの、待ってください···」グイッ···

ガルーダ「ん?今度は何?」

???「地図を落としてしまって···道を教えてもらえませんか?」


52 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/01(木) 10:48:43 AKzynxFg
ガルーダ「どこへの道?」

???「シィルバ王国までです」

ガルーダ「ついてきな···」クルッ、スタスタ···

???「はいッ!」タッタッタ···

ガルーダ「名前をまだ聞いてなかったけど···」スタスタ···

???「私の名前は紅娘ですッ!」スタスタ···

ガルーダ「私は“ガルーダ”よ」スタスタ···

紅娘「ガ、ガルーダッ!?あの魔神将の!?」ギョッ

ガルーダ「“元”魔神将よ···大声ださないで···」ハァー···

紅娘「すいません···でも、どうして魔神将を抜けたんですか?」スタスタ···

ガルーダ「人に話すような事じゃないわよ···」スタスタ···

ガルーダ「紅娘はシィルバ王国に何の用?」スタスタ···

紅娘「はい、“円卓の騎士”に用があるので」スタスタ···

ガルーダ「···何かあったの?」スタスタ···

紅娘「いえ、天神官様からの手紙を渡しにいくだけです」スタスタ···


53 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/01(木) 22:13:11 AKzynxFg
ガルーダ「ふーん···大変な仕事ね」スタスタ···

紅娘「ガルーダさんはどこへ···」スタスタ···

ガルーダ「カレルまで少しね···教会を探しに」スタスタ···

紅娘「祈りをささげにいくんですか?
    意外と信仰心が····あ、失礼しましたッ···!」スタスタ···

ガルーダ「別にいいわよ···」スタスタ···

ガルーダ「···そう思うのが当然よね···」ボソッ···

紅娘「何か言いました···?」スタスタ···

ガルーダ「大したことじゃないわ···(言えない···メイドになる
      ために教会を探しているなんて····)」スタスタ···

ビュゥービュゥー···キィキィキィ···

ガルーダ「話してるうちに橋の前に着いたみたいね」ピタッ···

紅娘「あのぉ···この橋すぐに崩れそうなんですが···」チラッ···

キィキィキィ···ガタガタ、バキィーン···ジャポーン!

紅娘「完全にアウトですッ····!」ガクブル···


54 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/02(金) 20:10:40 9bmZhQOk
ガルーダ「···仕方ないわね···遠回りになるけど、
別の橋に行きましょう」

紅娘「ここからだと···“蛇眼の森”を抜けないと」

ガルーダ「ええ···そうよ」

紅娘「あのぉぉ···ラミアに殺されませんよね···」

ガルーダ「大丈夫よ、私もいることだし」

紅娘「そ、そうですよねッ!」

ガルーダ「先を急ぎましょう···」クルッ、スタスタ···

紅娘「(···何だろう···誰かに見られているような···)」スタスタ···

ギョロギョロ···ジィ···

???(1)「橋を落として正解だったな···」

???(2)「···予定どおりにあの二人を監視するぞ」

ヒュゥンヒュゥン···ヒラヒラ···


55 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/04(日) 23:30:32 VkXN4KeY
〜十二時間後〜

スタスタ···スタスタ···ピタッ···

ガルーダ「今日はここで野宿ね···」

紅娘「ハァハァ···やっと···休めるッ!」ゼェゼェ···

紅娘「十二時間休みなしで疲れました···」

ガルーダ「よく頑張ったわね···」ナデナデ···

紅娘「···くすぐったいです···」

ガルーダ「夕食の準備をするわよ」

紅娘「じゃあ、火を起こして待ってます」

ガルーダ「私は川で魚釣ってくるわ」クルッ、スタスタ···

紅娘「お気をつけてッ!」


56 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/05(月) 10:22:57 xz8TOhXA
ガルーダ「よっと···」チャポン···

ガルーダ「ハァァァ···セェイッ!」パシッパシッパシッパシッ

ヒュヒュヒュゥーン···ピチピチピチピチ···

ガルーダ「大漁ね···帰るとしましょう」

\キャァァァァァ!/

ガルーダ「!···紅娘に何かッ!」クルッ、タッタッタ···

______

____

__

紅娘「離してよッ!」ジタバタ···

???(1)「おとなしくしろ···」ジャキン

???(2)「奴が戻る前に行くぞ」

紅娘「(ガルーダさん、助けてッ···!)」


57 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/05(月) 10:40:28 xz8TOhXA
紅娘「私に何の用です」ギロッ···

???(2)「君がしる必要はない」

???(1)「一緒に来てもらうぞ···」グイッ···

「嫌がる娘を無理やり連れていこうなんて···」

ガルーダ「最低だねッ!」

紅娘「ガルーダさん···来てくれたんですねッ!」

ガルーダ「一人にしてゴメンね···今助けるわ!」

???(1)「チィッ···」

ガルーダ「悪党は···倒すッ!」ダンッ、タッタッタ···


58 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/05(月) 13:41:29 xz8TOhXA
???(2)「我輩が相手になろう···」ファーサァッ···

ガルーダ「女の子だったの!?」

???(2)「かかってこい···」クイクイッ···

ガルーダ「後悔させてやるッ!」タッタッタ···

ガルーダ「ドリャアアアアッ!」ブゥンブゥンブゥン!

フッフッフッ···

???(2)「·······」ユラッパシパシッ

拳は完全に避けられる···。

ガルーダ「クゥゥゥッ···!」ジャリィ···

???(2)「元“魔神将”がこの程度か···がっかりだ」

???(2)「ここで消えろ···スゥー···ハァァァァ···」

???(2)「···衝・討・蛇・漸ッ!···」フッ···キュイ、バショォゥン!

ガルーダ「グハァァァァ···」ビチャビチャ···ポタポタ···

紅娘「ガルーダさぁぁぁぁんッ!!」

紅娘「やめて···もうやめてッ!」ポロポロ···


59 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/08(木) 22:00:14 es0Q2RRE
???(1)「···おとなしく、我らについてこれば止めるが?」

紅娘「分かりました···ついていきます···」

ガルーダ「ふざけるなッ···!紅娘、私はまだ
        負けちゃいないよッ!」ポタポタ···

???(2)「ほう···戦うつもりか···?」スタスタ···

ガルーダ「元“魔神将”の本気をアンタに見せてやるッ!」ダンッ、タッタッタ···バサッ!

彼女は翼を広げ、力を拳に集中させる···。

ガルーダ「ドリャアアアアッ!」バサッ、ギュゥイズドゥ!

???(2)「それが本気か···笑止な···」タッタッタ、ダンッ、ギュゥイズドゥ!

バショォゥン···バチバチ!

二人の拳がぶつかり、火花を散らす!

バチバチバチバチ···ジィジィジィ···

ガルーダ「もう一押しダァァァァッ!」ギュゥイ···

ジャリィジャリィジャリィ···

???(2)「ムッ!···押されている···!?」ジャリィ···


60 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/08(木) 22:11:23 es0Q2RRE
ガルーダ「吹っ飛びなァァァァッ!」ギュォォォン、ズダゴォウン!

ジャリィジャリィ···ヒュゥーン、ドゴーン!

???(2)「グハァァァァァァァァッ!!」

シュタ···スタスタ···ピタッ···

ガルーダ「残りは一人···形成逆転だわ···」

???(1)「良かろう···来るがいい!」

ガルーダ「フッ···後悔なしよッ!」タッタッタ···

ブゥン···ブゥン···ブゥン···

ガルーダ『これが分身よッ!』タッタッタ···

???(1)「円卓の騎士<エクラヴィア>の技か···!」


61 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/08(木) 22:15:47 rvu9PoLM
期待


62 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/09(金) 22:24:57 lAD34mEA
ガルーダ『····ハァァァァァッ!』ダンッ、ドガァドガァドガァ!

分身したガルーダは敵に一斉に殴りかかるが····。

フッ···ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン···

ガルーダ『(コイツ···!なんで当たらないのよッ!)』ドガァドガァドガァ···

???(1)「···どうした?」ヒュゥン···ヒュゥン···ヒュゥン···

ガルーダ『(···おかしい···まるで幽霊ね···!)』ドガァドガァドガァ···

???(1)「フフフッ···何度やっても同じだッ!」

\ガルーダサァァンッ!/

ガルーダ『なによッ!紅娘?』チラッ···

紅娘「多分、敵は霧になれるんだと思いますッ!」

ガルーダ『そうかッ!ありがとう、紅娘ッ!』

ガルーダ『アンタにまだ見せてない技があったわ···
  それを避けることができるかしら?』バシュゥゥ···


63 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/10(土) 17:56:45 xRqGmp7w
???(1)「フンッ、通じるかな?」ヒュゥンヒュゥンヒュゥン···

ガルーダ『同じパンチじゃないのよ!』ドガァ···カチコチ···

???(1)「!?···身体が凍りつく!」カチコチ···

ガルーダ『さぁ、これで避けれないはずよッ!』ドガァンドガァンドガァン!

???(1)「グゥッ、ガァッ!!」ポタポタ···ガクッ···


64 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/10(土) 22:29:04 xRqGmp7w
ガルーダ「とどめよッ!ハァァァッ!」ドガァン!

フッ、シュタ、ガシッ···タッタッタ···

ガルーダ「って···いない!?」キョロキョロ

モクモク···フッ···ピョオンピョオン···シュタ···

???(2)「一旦引き上げる···ガルーダ、勝負はこの次に···」フッ···

???(1)「···紅娘よ、次こそ必ず来てもらうぞ···」フッ···

ビュゥゥン···ヒラヒラ···

ガルーダ「何なの···アイツらは···」

紅娘「私も分かりません···でも、この
   “手紙”も狙いだとか言ってましたけど···」

ガルーダ「フゥン···(紅娘の“手紙”に何が書かれてるの···)」

ガルーダ「ねぇ、こっそりその手紙の内容は見れないの?」

紅娘「無理ですよ〜···そんなことが
    出来ないよう魔法がかけられてるんで」

ガルーダ「(···だとしたら何故、奴らは手紙を···)」


65 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/11(日) 10:27:04 J9qRv4ig
紅娘「とりあえず、お腹が空きました···」グゥゥ···

ガルーダ「ハッ!魚を置いてきたままだったわ!
ごめん、すぐ戻るわッ!」クルッ、タッタッタ···

_______

_____

__

〜翌朝〜

紅娘「ふぁぁぁ····」ムニャ···

ガルーダ「···zzz···」

紅娘「ガルーダさん、起きてッ!」ユサユサ···


66 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/11(日) 21:34:11 J9qRv4ig
ガルーダ「···zzz···ウウーン···」ムニャ···

紅娘「おはよう、ガルーダさんッ!」

ガルーダ「おはよう···紅娘」

紅娘「早速ですけど、朝食の準備をしましょう!」

ガルーダ「···テンション高いわね···」

紅娘「ガルーダさん、元気ないですね···どこか具合が?」

ガルーダ「アンタが元気ありすぎなだけよ···」

紅娘「そうですか、ならよかった···」ホッ···

紅娘「(昨日の戦いで傷ついていたから···)」

ガルーダ「···私はまた魚を獲りにいくわ」

紅娘「あ、今日は私もいきますッ!」


67 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/12(月) 12:06:22 UlKwHj2o
チャポン、ガッガッガ!

ガルーダ「トリャアアアアアッ!」パシッパシッパシッ!

ヒュヒュヒュ-ン、ピチピチピチ···

紅娘「な、なんて早さ···!」ポカン···

ガルーダ「大漁、大漁♪」

紅娘「わ、私も負けませんよッ!」

紅娘「タァッタァッタァッ!」ガッガッガ···

スルスルッ···スルスルッ···

紅娘「あ〜もうッ!逃げないでよッ!」ガッガッガッ···

ガルーダ「闇雲にやってもダメよ···
魚の一手先を読まなきゃ···」

紅娘「えっ···魚の一手先?どうやって···」


68 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/12(月) 18:41:36 UlKwHj2o
ガルーダ「ここの魚は泳ぎ速いから、
     素手で捕まえようとしても」スチャ···

ガルーダ「難しいわ···だから、一瞬でも
      動きを鈍らせることが大事なのよ」スッ···

紅娘「あのこれは···」パシッ···

ガルーダ「“疑似餌”···初心者のアンタに素手はまだ早いから」

紅娘「ありがとうッ!···ええと長い枝は···」クルッ、キョロキョロ···

ガルーダ「(···なんだか、“ガルム”のことを思い出すわね)」

ガルーダ「(紅娘は昔のガルムに似てるわ···
今頃、あの娘はどうしてるんだろ···)」


69 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/13(火) 18:38:06 XQyYMpdg
ガルーダ「(···きっと、泣いてるかもね)」

ナガイエダ···ドコダロ···

ガルーダ「(私は多分···死んだことになってるから)」

アッタ!ヨシコレデ···

ガルーダ「(···ごめんなさい、ガルム···)」ショボン···

紅娘「それッ!」チャポン···

______

____

__

〜一方、謎の敵は・・・

???(1)「ただいま···戻りました···」

???(2)「残念ですが、紅娘と手紙は奪えませんでした···」

「そうか・・・ならば、急がねばな・・・」


70 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/13(火) 21:53:28 XQyYMpdg
「シィルバ王国に着くまで、なんとしてでもッ!」

???(1)「はい、分かっております」

???(2)「しかし、“蛇眼の森”に我々が入れば
       ラミアと揉め事になりえます」

「問題などない・・・“蛇眼の森”に???(3)を送っておいた。」

???(1)「???(3)をッ!?」

???(2)「“神獣殺し”を野に放つなどッ!」バンッ···

「お前達の反対はよく分かるが・・・
  手段を選んでいる時ではないのだ。」

???(1)「···分かりましたが、彼女が暴走したときは
     我々は一切、貴方様に手を貸しませんので」

???(2)「いいですよね?」

「良かろう・・・さぁ、任務に戻れ・・・」


71 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/13(火) 22:56:01 XQyYMpdg
〜ガルーダ達は・・・

ガルーダ「魚の塩焼き完成よッ!」

紅娘「いただきますッ!」パクッ···

紅娘「オイシィィィィイッ!」キラリン!

ガルーダ「どれどれ·····」パクッ···

ガルーダ「·····」モグモグ···プルプル···

ガルーダ「カカカカカ・・・辛ァァァァァイッ!」バシュバォォォォウ!

紅娘「あ、それハズレですねッ!」ニコッ

ガルーダ「舌が死んだわ···」ヒリヒリ···

ガルーダ「紅娘・・・何入れたの・・・」グッタリ···

紅娘「ハバネロパウダーを少々ですけど?」

ガルーダ「いやいやッ!?おかしいからッ!
      舌がすぐ腫れたんだけどッ!?」


72 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/14(水) 21:40:22 TevzxuD6
ガルーダ「ハバネロパウダーを渡しなさいッ!」スッ···

紅娘「嫌ですッ!これは激レア調味料なんですッ!」ギュ···

ガルーダ「渡しなさいッ!」ダンッ、スッ···

紅娘「簡単には渡しませんからッ!」クルッ、タッタッタ···

グルグルビュゥーン!

ガルーダ「逃がさないわッ!」ダンッ、タッタッタ···

タッタッタ···チラチラ、サッサッ···

紅娘「(勢いで“蛇眼の森”に入っちゃったけど···)」

紅娘「(大丈夫かな···ラミアとか···)」

ガサガサッ···カチカチ···

紅娘「(な、何···草むらに何かいるのかな?)」ジィ···スタスタ···


73 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/15(木) 17:24:08 6j102I1o
紅娘「何かな?」バッ···

???(3)「ん?」

紅娘「あの〜・・・草むらに何故?」

???(3)「いやぁ・・・この森に“雷鳥”が来る
          って聞いたもんだから」

紅娘「バードウォッチング?」

???(3)「そうッ!(ホントは···バードハンティングだけど···)」


74 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/15(木) 21:01:20 6j102I1o
紅娘「見れると良いですね、“雷鳥”!」

???(3)「そうね···ありがとう」

紅娘「では···」サッサッ···クルッ、タッタッタ···

???(3)「・・・」

_______

_____

__

ガルーダ「(···ハバネロの匂いが···)」クンクン···

ガルーダ「(こっちねッ!)」タッタッタ···

ガルーダ「(早く捕まえないと···)」


75 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/16(金) 16:13:05 e1RfkSyo
タッタッタ···

???「止まりなさいッ!」

ガルーダ「何よ、突然···」

???「···お前達はこの森に害を及ぼす者ね···!」

ガルーダ「どうしてよッ!?」

???「友人から聞いたのよ···二人組の密猟者が
   もうすぐ、この森を荒らしに来るとッ!」

ガルーダ「ハアッ!?私達はただ、王国を目指して···」

???「知ってるわ···密猟した毛皮とかを
    市場で売りさばくつもりなんでしょッ!」

???「この外道めッ!」

ガルーダ「だ・か・ら、違うわよッ!」

???「外道は生きて帰さないわ···」シュルシュル···

ガルーダ「(···これも昨日の奴らのせいかしら···
迷惑きわまりないわね···)」


76 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/16(金) 16:31:30 e1RfkSyo
ガルーダ「しょうがないわね···」ザッ···

ガルーダ「森の住人さん、申し訳ないけど・・・」

ガルーダ「私は勝つからッ!」

???「フンッ···外道が頭にのるなよッ!」ダンッ···

________

_____

__

〜一方、紅娘は

ガシッ···

紅娘「え?」クルッ···

???(3)「少しだけ···眠ってもらうよ···」プシュー···

紅娘「(しまっt···)」フラフラ···バタリ···

???(3)「これで···“雷鳥”と戦える···」

???(3)「···また、ボクのコレクションが増えるなぁ···」

???(3)「フフフッ・・・」


77 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/16(金) 19:58:32 e1RfkSyo
カラカラ···カラカラ···

???(3)「“雷鳥”のドクロも首飾りに加えて···」

_______

_____

__

バキッ、ズドン···

???「ハァァッ!」バシンッバシンッ!

バキッ、ズドン···バキッ、ズドン···

フッフッフッ···ジャリィ···

ガルーダ「(鞭のリーチは予想以上だし···)」フッフッフッ···

???「まだまだッ!」バシンッバシンッ!

ズドン···ズドン···ズドン···ズドン···

フッフッフッ···タッタッタ···

ガルーダ「(鞭を振るう早さも異常···
     隠れながら攻撃は無理そうね···!)」フッフッフッ···


78 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/16(金) 20:20:10 e1RfkSyo
???「逃げ場などないッ!降参しろッ!」バシンッバシンッ···

バキッ、ズドン···バキッ、ズドン···

フッフッフッ···タッタッタ···

ガルーダ「(翼を展開して飛べば、
      攻撃も当たらないけど···)」タッタッタ···

ガルーダ「(こちらから攻撃も出来ないわね···)」タッタッタ···

ガルーダ「(···鞭をどうにかしないと)」タッタッタ···

バキバキ···ズドン!

???「ハァァッ!」バシンッバシンッ···

フッフッフッ···タッタッタ···

ガルーダ「(···せめてあの鞭の材質が分かれば···)」ジィ···

グワァァン!ジャラーン···

ガルーダ「(かすかに、金属音がしたわッ!)」フッフッフッ···


79 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/16(金) 20:49:35 e1RfkSyo
ガルーダ「(内部構造は金属でできているみたいね···)」タッタッタ···

ガルーダ「(金属のカバー部分を剥がせれば···
      ···電気で攻撃できるッ!)」タッタッタ···

???「チィッ、外道がッ!ちょこまかとッ!」バシンッバシンッ···

ガルーダ「(···まずはカバーを燃やすッ!
     紅娘が逃げる途中で落とした“コレ”···)」タッタッタ、スッ···

???「ん?何を取り出したのだ?」

ガルーダ「(···怖いわね···)」ゴクリッ···

ガルーダ「(でも、やるしかないッ!)」キュキュ、カパッ···

サラサラッサラサラッ···ゴクンゴクン···プシュー、ゴゴゴ···

ガルーダ「ガァァァァァァァッ!!!!」ジタバタ···

ガルーダ「辛ァァァァァァイイイイイッ!!!」バシュボォォウ!

ヒュゥーヒュゥーヒュゥー···ボォウ···

???「火の粉など鞭で防げるッ!」バシンッバシンッ···

ヒュゥーヒュゥーヒュゥー···ジュゥ、プスプス···

ガルーダ「ハァハァ···かかったわね···」ゲッソリ···


80 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/17(土) 10:24:52 Wis4B/bM
ジュゥ、プスプス···ドロドロ···

???「鞭のコーティングが···!」アセアセ···

ガルーダ「(···さて、次は金属剥き出しの部分から···)」ダンッ···

ガルーダ「(・・・電気を流すッ!)」バチバチ···

ガシッ···バチバチ···ビリビリビリビリ、バチュンバチュン!

???「グワァァァァァァァァァァッ!!!」ビリビリ···

ガルーダ「どうよッ!」バチバチ···パッ···

ジャラン、ズシャン···

???「グッ···!」ジュゥ、プスプス···

ヘナヘナ、バタリ···

???「···ハァハァ···」ジュゥ、プスプス···

カツカツ···ピタッ···


81 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/17(土) 18:01:12 Wis4B/bM
???「···とどめをさすつもりなら、早くしろッ!」ジュゥ、プスプス···

ガルーダ「・・・」グッ···シュゥシュゥ···パァァァ···スゥスゥ···

???「傷が癒えていく・・・」

ガルーダ「···じっとしていなさいよ」シュゥシュゥ···

???「我を何故殺さない・・・
     奴隷商にでも売り飛ばすつもりか?」

ガルーダ「違うわよ···私は無益な殺しが嫌いなだけ···」シュゥシュゥ···

ガルーダ「それに私達はアンタのいう外道じゃないし」シュゥシュゥ···

???「(···彼女が嘘を言っている風には見えない
信じてみるのもいいかもしれん···)」

パァァァ···シュゥ···

ガルーダ「はい、治療は終わり···じゃあ···
私は連れの娘を探しにいくわ···」

???「待て・・・そっちの道は行き止まりだ」

ガルーダ「やっと信じてくれた?」

???「治療の礼だ・・・勘違いするなッ!」


82 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/17(土) 21:11:42 Wis4B/bM
ガルーダ「素直じゃないわね〜」

???「ウ、ウルサイッ!とっとと探しにいけッ!」

ガルーダ「じゃあね、ありがとう···」クルッ、スタスタ···

________

______

___

パチリ···

紅娘「···ハッ!」

???(3)「おっと、お目覚めかい?」

紅娘「私をどうするつもりですッ···」

???(3)「“雷鳥”を誘き寄せる餌になってもらうよ♪」

紅娘「そんな···餌なんて···」ガクブル···

???(3)「プッ、ハハハハハッ!」

紅娘「何がおかしいんですか···」


83 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/17(土) 21:43:41 Wis4B/bM
???(3)「餌は餌でも“人質”の意味だよ···」クスクス···

紅娘「!!まさか、ガルーダさんをッ!?」

???(3)「ガルーダは獲物に相応しい強敵だからね・・・」

???(3)「ボクは狩ることにしたんだ♪」

紅娘「···そんなことの為にッ!」

???(3)「あ、そうそう···君を捕らえたい奴が
     ボクにガルーダの情報を教えたのさ」

紅娘「一体、誰ですッ!私を狙う者はッ!」

???(3)「それはね・・・」


84 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/18(日) 19:15:55 1Zu1Ww4g
???(3)「とある“秘密結社”だよ・・・」

紅娘「秘密結社?」

???(3)「彼らは雲のように実態がない」

???(3)「ボクへの接触は代理人のゴーレムを通じてだし···」

紅娘「その結社ってまさか・・・!」

???(3)「気づいたようだね···そう、君もよく知っているよ」

???(3)「結社の名は“フリーメイソン”さッ!」


85 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/18(日) 22:11:02 1Zu1Ww4g
紅娘「(···私が狙われる理由は!)」

???(3)「気づいたようだね?」

紅娘「ええ、なおさら···捕まるわけにはいきませんッ!」ジタバタ···

???(3)「そのロープはほどけないよ〜・・・
     呪術を仕込んだからね♪」

シュタ···カツカツ···

「ヘェー・・・いいこと聞いたわッ!」グッ、ドガァン!

???(3)「モゲラァァァッ!?」

ガクッ、バタン···

ガルーダ「要は、アンタを攻撃すればいいんでしょ?」

???(3)「・・・いきなり殴るなんて」スゥッ、パッパッ···


86 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/20(火) 16:39:15 pGBCh2es
ガルーダ「私は敵に容赦しないッ!」グッ···

???(3)「・・・“ガルーダ”やはり、君は骨がありそうだよ♪」

紅娘「(···今のうちに隠れないと)」サッサッ···

ガルーダ「いくわよッ!」ダンッ、タッタッタ···

グッ、ドガァドガァドガァ!

???(3)「グゥゥゥッ···」ジャリィ···ジャリィ···

ガルーダ「ハァァァァッ!」ドガァンドガァン!

パシッパシッ···シュゥ···

???(3)「君のパンチはもう効かないよ・・・」

ガルーダ「トドメの拳を受け止めた!?」

???(3)「ハッ、フゥンッ!」ドガァ···

ガルーダ「クゥッ!」ジャリィ···


87 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/24(土) 23:00:21 pooW5ND.
ガルーダ「(···なかなか強いわね···)」ズキズキ···

???(3)「ボクの蹴りは効くだろう?」スタスタ···

???(3)「腕はもう使えないはず・・・次は」スタスタ···

???(3)「君の頭を粉砕してあげるよ♪」ザッ···

ガルーダ「やれるもんならやってみなさい・・・」

???(3)「遠慮なく♪」ダンッ、タッタッタ···

ドガァン!ボン、ヒラヒラ···

???(3)「ヘェ〜・・・“代わり身”か」クルッ···

バサッバサッ···

ガルーダ「(うまくいったわ···)」バサッバサッ···

???(3)「便利だなぁ・・・忍術は・・・」ハァ···


88 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/25(日) 15:50:26 jq.ua8xs
???(3)「驚いたよ♪」スチャ···

ガルーダ「(接近戦はできない···)」バサッバサッ···

???(3)「距離をおいても・・・勝てないよ♪」ギュゥ···

敵はガルーダに弓を向ける···。

???(3)「それッ♪」ヒュゥヒュゥヒュゥヒュゥ···

ガルーダ「クッ・・・」バサッバサッ···キィンキィン!

ポロポロ···ポロポロ···

???(3)「ハハハッ・・・狩りは愉しいなぁ♪」ピュゥピュゥピュゥ···

ジィ···コソコソ···

紅娘「(···隙を作らないと···ガルーダさんが···)」

紅娘「(よし、紅娘いきますッ!)」ダンッ···


89 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/25(日) 22:28:45 jq.ua8xs
紅娘「ドウリャァァァァァァァッ」ガゴン!

フラッ···

???(3)「ゴハァッ!」ズテン···

紅娘「今ですッ!ガルーダさんッ!」グイッ、ガシッ···

???(3)「離せッ!小娘がッ!」ジタバタ···

バサッバサッ···ヒラリ···ビュゥゥゥーン!

ガルーダ「いくわよッ!ドロップゥゥゥゥ・・・」ヒュゥンヒュゥン···

ガルーダ「キィィィィックッ!」ヒュゥン、ドガシュゥン!

???(3)「グホォォォォォオォッ!!」ビチャァン···

紅娘「グゥゥゥゥゥッ···」ジャリィ···

???(3)「こんな・・・はずじゃあ・・・」バタリ···

紅娘「ハァハァ···ガルーダさん···手加減してくださいよッ!」ゼェゼェ···


90 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/26(月) 21:32:49 JnfBN4CU
シュタ···

ガルーダ「こうしないと倒せなかったから・・・」

紅娘「いやいやッ!?明らかにハバネロの怨みが混じってましたよッ!」

ガルーダ「私はそんなこと根にもたないわよ〜」ニコニコッ···バキッ!

紅娘「(絶対、根にもってる···)」

ガルーダ「とりあえず、コイツが目を覚ますまで待ちましょう···」ジィ···

???(3)「・・・」

紅娘「いや既に、彼から話は聞きました···」

ガルーダ「何か分かったの?」

紅娘「はい、私を狙っているのは“フリーメイソン”でした」

ガルーダ「“フリーメイソン”···確か、壊滅したはずよ
     数年前に“円卓の騎士”によって···」

紅娘「恐らく、残党が組織を復活させたんでしょう」

ガルーダ「それで・・・アンタとの関係は・・・」


91 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/28(水) 22:17:57 HcUKbf3g
紅娘「・・・私はその組織のメンバーでした・・・」

紅娘「人のために組織は発明をしていましたけど」

紅娘「ある日を境に変わってしまったんです・・・」

ガルーダ「大臣による無差別殺戮ね···」

紅娘「はい・・・大臣は組織が開発した装置を凶器にして
   大勢の人を殺したんです・・・」

ガルーダ「(確か、職人達の家族も···)」

紅娘「職人達は憤りを感じました・・・そして・・・」

紅娘「そんな大臣を野放しにした
   国家を消しさることを決めたんです・・・」

ガルーダ「でも、計画は失敗したわ···
     組織から裏切り者が出たからね」

ガルーダ「察するにアンタはその裏切り者でしょう?」

紅娘「はい···私は“裏切り者”です···」


92 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/01/28(水) 22:38:49 HcUKbf3g
ガルーダ「これで一つ謎は解けたわね」

紅娘「あの・・・怒ってないんですか?」

ガルーダ「別に迷惑ではないし···むしろ、定期的に奴らと
     戦えるのは私にとってプラスだから」

紅娘「(···ありがとう、ガルーダさん···)」

ガルーダ「それじゃ···寝ているコイツを···ッてあれ!?」

ガルーダ「いない!?」


93 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/01(日) 07:27:35 /V76IhZQ
ブゥン、タッタッタ···

???(3)「不覚だったよ・・・彼らは強いなぁ・・・」タッタッタ···

???(3)「・・・出直すとしよう♪」タッタッタ···

キィキィィィ···ザッ···

???(3)「誰かと思ったら、“ラミア”ちゃんかぁ・・・」

ラミア「友人、何故だ···我を騙したのか···」

???(3)「騙す?・・・何のことだい?」

ラミア「とぼけるなッ!森に侵入した二人は密猟者ではないだろう!!」ギロッ···

???(3)「あらぁ···バレたか♪」

ラミア「我を騙した罪は重いぞ・・・」バシン!

???(3)「ゴメンねぇ···戦いは次の機会に···」フッ···

ラミア「逃がすかぁッ!」バシン、グワァン···ジャラン!

スパスパーン!ジャランジャラン···

ラミア「超硬度の鞭が!?」

???(3)「じゃあね♪」フッ、ヒュゥン···


94 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/02/01(日) 22:50:13 /V76IhZQ
_______

_____

___


ガルーダ「さっ、この森を出るわよ」

紅娘「はいッ!」

「待ってくれッ!」

ガルーダ「うん?」クルッ···

紅娘「?」クルッ···

ラミア「我も同行させてくれないだろうか・・・」

ガルーダ「さっきとは態度がまるで違うわね」

ラミア「奴は友人・・・放っておけんのだッ!」

ラミア「頼むッ!このとおりだッ!」カクッ、ペコリ···

紅娘「ガルーダさん、どうしましょうか···。」


95 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/08(日) 22:16:50 g4EyPaqE
ガルーダ「(···敵は今の私の力だけじゃ···退けるのがやっと···)」

ガルーダ「(彼女を仲間にしたほうがいいのは明白な事実···)」

ガルーダ「・・・分かったわ」

ラミア「ホ、本当かッ!」

ガルーダ「但し、紅娘の護衛をしてよね···」ハァ···

ラミア「了解したッ!宜しく頼むッ!」ペコリ···

紅娘「よ、ヨロシクです・・・」ガクガク···

ガルーダ「(紅娘····よっぽど、蛇が苦手みたいね···)」ジィ-···

紅娘「(···これからどうしよう···)」アセアセ···


96 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/21(土) 18:21:05 firWC0q6
紅娘「(···蛇は苦手だけど)」チラッ···

ラミア「?どうかしたか?」

紅娘「あっ、いえ!(仲間になる以上は仲良くしないと···)」アセアセ

ガルーダ「(大丈夫かしら···)」ハァ···

ラミア「ガルーダ、どうかしたか?」

ガルーダ「何でもないわよ・・・」

ラミア「ならいいんだが・・・(二人とも何か悩んでいるのか?)」


97 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/21(土) 18:42:25 firWC0q6
ガルーダ・紅娘「(アンタが悩みの原因だなんて言えない···)」

ラミア「?」

______

____

__


???(3)「只今、戻りました♪」

???(1)「よくもぬけぬけと・・・!」ギロッ!

???(3)「まぁまぁッ・・・落ち着いてくださいよ・・・」

???(2)「ボスがお許しになっても我らはお前を許さんッ!」

???(3)「イヤだなァ・・・マァーダ、怒ってるんですか?」

???(1)「“神獣”は我らが保護し、国から守っていたそれを・・・」

???(1)「お前が殺した罪は重いのだぞッ!」バンッ!


98 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/21(土) 20:46:18 firWC0q6
???(3)「“神獣”は弱すぎた・・・それだけです♪」

???(1)「もういい・・・お前は殺すッ!」ジャキン!

???(2)「“神獣”は我らの仲間・・・愚弄は許さんッ!」ジャキン!

???(3)「いいですよ・・・ケリをつけましょうか・・・」ニヤリ···

そのとき、声が響く・・・

「待て・・・ソイツを殺すな・・・」

???(1)「そんな・・・ボス、邪魔をしないでくださいッ!」

???(2)「コイツだけは生かしておけないのですッ!」


99 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/25(水) 08:26:10 MoV7Gx7k
「ソイツにはまだ・・・死んでもらっては困るのだよ」

「今は“紅娘”と“手紙”の確保に集中しろ・・・」

「それが終われば、あとは自由だ・・・分かったか?」

???(1)「チィ···分かりましたよ・・・」シュッ、カチャン···

???(2)「すぐに八つ裂きにしてやりたいが・・・」シュッ、カチャン···

「???(3)・・・キサマも頭にのるなよ・・・」フッ···

???(3)「ハァ···つまらないデスネェー・・・」


100 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/26(木) 17:50:51 .Be5sVnU

_______

____

__

ピチュン、ピチュン···

紅娘「ウーン・・・」ムニャ···

トントン···

紅娘「うん?」パチリ···

ラミア「ご飯出来てるぞッ!」ニコッ···

紅娘「ギャアアアアアッ!!!!ヘビィィィィッ!!!」ドガッ!

ラミア「ゴハァッ!?」ヒュゥーン···チャポン···

紅娘「あっ・・・やってしまった・・・」

数分後・・・

ラミア「サブイ、サブイ、サブイ···」ガクガク···

紅娘「ごめんなさいッ!私のせいでッ・・・」


101 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/30(月) 15:26:32 VlzmkDHM
ラミア「気にするな・・・大丈夫だから・・・」ガクガク···

紅娘「(私がラミアさんに慣れないと···!)」

紅娘「お詫びに何かさせてくださいッ!」

ラミア「そうか・・・なら・・・」

ラミア「私の悩みを聞いてくれ・・・」


102 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/03/30(月) 15:50:40 VlzmkDHM
ラミア「私はガルーダと仲良くしたいと思っているが・・・」

ラミア「どうにもうまくできない・・・。」

ラミア「どうしたらいい?」ジッ

紅娘「えっと・・・そうですね・・・」

紅娘「“プレゼント”ですかね・・・」

ラミア「なるほど・・・他には?」メモメモ···


103 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/04/01(水) 22:18:37 T3R0pYxI
コソコソ···

ガルーダ「何話てるの二人とも?」

ラミア「た、たいしたことじゃない・・・じゃあ!」クルッ···

ガルーダ「・・・?紅娘、何話t」

紅娘「あ、すいませんッ!ご飯の用意まだでしたね!」クルッ···

タッタッタ···

ガルーダ「・・・嫌われてるのかな・・・」


104 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/04/01(水) 22:40:27 T3R0pYxI
〜昼食〜

ガルーダ「頂きますッ!」

ガルーダ「パクッパクッ···」

ガルーダ「(二人とも、何処にいったのよ・・・)」

ガルーダ「寂しいわね・・・」ボソッ···

その頃、二人は?

ザクザクッ···ザクザクッ···キン!

紅娘「遂にッ!」

ラミア「あ、あああああったッ!!」

紅娘「やりましたね、ラミアさんッ!」

ラミア「これで・・・」チラッ···

紅娘「贈り物ができますね・・・」チラッ···


105 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/04/18(土) 13:06:23 5CnoKaWA
カァカァ···

ガルーダ「(···ハァ···何で帰ってこないのよ···)」ポロポロ···

ガルーダ「(もう夕飯時なのに···)」ポロポロ···

トントン···

ガルーダ「うん?」フキフキ···

紅娘「ただいまです、ガルーダさんッ!」ニコッ···

ラミア「すまない・・・これを君に渡すために遅くなった・・・」

ガルーダ「これは・・・自然薯!?」

ガルーダ「(私の大好物···)」

ガルーダ「あ、ありがとう・・・」

紅娘「はい、もう疲れましたよ〜」

ラミア「さ、夕飯を作るぞ自然薯でッ!」

ガルーダ「まって、二人は私のために頑張ったから・・・」

ガルーダ「夕飯は私に任せて欲しい。」


106 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/05/26(火) 19:10:36 iPXEnaVs
こうして、晩御飯をガルーダさんが調理して30分後・・・

ジュワ···ジュワァ···モクモク···

プワァーン···

ガルーダ「さ、できたわよッ!」ゴトン···

紅娘「ワァッ!スゴい、豪華ですねぇ〜」

ラミア「ウム、それに香りもよい・・・」スンスン···

ガルーダ「冷めないうちにどうぞ。」ニコッ

紅娘「それではッ、いただきますッ!」

ラミア「いただきます・・・」

パクッ···パクッ···ゴクン···ゴクン···


107 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/12(日) 22:49:25 2Yl1aA.M
紅娘「・・・こ、これはッ!!」プルプル···

ラミア「ああ、まったく・・・!!」プルプル···

ラミア・紅娘「美味い(です)ッ!!」ホワァン···

ガルーダ「そう?・・・ヨシッ···」

ガルーダ「喜んでくれてなにより・・・」ニコッ···

紅娘「まだまだ食べますよ〜」パクパクッ···

ラミア「食欲全開だァッ!」ムシャムシャ···

自然薯祭りは朝まで続いたそうな・・・。

ピチチ···ピチチ···

ガルーダ「ふぁぁ・・・」ボサボサ···

ガルーダ「もう、朝か・・・」


108 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/19(日) 22:21:44 o1WJe3UY

こんな気持ちの良い朝は久しぶりね・・・。

彼女は遠い日のことを思い出していた。

_______

____

__

ピンポーン···

あの頃、ワタシは孤児だった。

“アイツ”が現れるまでは・・・。

ガチャ···

孤児「どちら様ですか?」

“アイツ”はこう言った。

「君をスカウトしに来た」と。

ワタシが私でなくなったのは・・・その後のことだ。


109 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/20(月) 09:52:43 8ENPkFE.

組織の一員となり、私は多くの人を殺めた・・・。

ギャァァァッ! バタリ···バタリ···

バケモメェェェェェッ!! ダンッ···ブゥン···

フッ···ザシュ···ピトピト···

化け物?それはお前達のほうだ。

グゥッ···ドサッ···

私は敵を斬っていく。

・・・何のためらいもなく。

私は血に染まり、剣を振るう・・・

魔族のために・・・そして、死んだ両親の仇をとるために。

__________

_______

___


ガルーダ「っと・・・昔のことより今は考えることあったわね。」


110 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/20(月) 11:18:08 8ENPkFE.
〜アジト〜

「配下達よ・・・シィルバ王国へ迎え・・・」

???(1)「ハッ、お任せをッ!」

???(1)「必ず、紅娘をとらえて見せます。」

???(3)「プッ、クククッ···ホントに出来るんですかぁ···?」

???(2)「黙れッ!神獣殺しがッ!」ギロッ···

???(3)「マァマァ・・・そんなに怒らんでくださいよ。」

???(3)「私も協力しますからァ・・・」ニコッ

???(2)「フンッ・・・信用はせんぞ・・・」

両陣営の次なる舞台はシィルバ王国となるようだ。


111 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2015/07/20(月) 11:43:52 8ENPkFE.
〜シィルバ王国〜

「・・・ッたくよォォ・・・」カツカツ···

「神官のジジイどもめ・・・」カツカツ···

「人使いが荒いなぁ・・・」カツカツ···

「・・・今夜の宿はここだな」カツカツ···

ギィ···バタン···

宿主「いらっしゃいませッ!」

「部屋空いてるか?」

宿主「はい、空いておりますよ。」

宿主「少々狭いですが・・・」

「・・・構わねぇよ」

宿主「ではサインを・・・」スッ···

カキカキ···

宿主「はい、確かに・・・ごゆっくり・・・」

「ああ・・・」カツカツ···


"
"

■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■