前までは仲良しだったアイツも、今では俺をいじめている。
クラス全員が、俺をいじめている。
担任もいじめに気づいてるはずなのに、対応してくれない。
この頃はそう思っていた。
"
毎日が辛い。
でも、親には相談したくない。心配はかけたくないから。
何故なら、俺の父は多額の借金を残して他界していて、母は一日中働いている。
アイツは慰めてくれた。
良い親友を持ったとその時俺は感じた。
だけど、アイツはクラス全員に借金のことをばらした。
その日から、貧乏人と罵られていじめられてきた。
アイツが借金の事を何故ばらしたのか…わからない。
俺は先生に相談した。
ネットや漫画には、こういうとき適当に対応される描写しかない。
実際、そうだった。俺が相談したら、
「あー… そのうち収まるだろ。あいつらに注意しとくから、な？」
この時俺は味方が一人もいなくなったと思い家で泣きまくった。
一時限目の数学が、急虚道徳に変わった。
先生「お前ら。男をいじめてるだろ。」
先生は単刀直入に言った。教室が一瞬ざわめいて、すぐ静かになった。
先生「そうだよなぁ。お前らはお子様だからなぁ。」ﾆﾔﾆﾔ
先生が、挑発するかのように言った。
先生「もっと男をいじめてみろよ。だが、どんどんお子様のお前らは糞餓鬼になっていくから。」
"
そう言うと、先生はアイツに近づいた。
先生は、アイツをぶん殴った。
アイツは血の出る鼻を抑えながら小さく泣く。
先生「こうなるからな？」
場が静まり返った。
先生「言えよ。校長にも教頭にも警察にも言っていいぞ。ただし、言った場合は………………………
殺す」
完
嫌な時代になったもんだ
ありがとうな