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素人小説③
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過去ログ
素人小説②
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/8000/1306846049/
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完
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……完了…任務完了…
微かなテレパシーが我々に届いたのは、爆縮の閃光からようやく視野が回復し、
見上げた空のどこにも彼の姿が認められず、肩を落としたその時だった。
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「怨念」と「良心」とは、コインの表裏なのかも知れない。殺人犯罪者が
殺害者の霊に襲われるのも、その心理で説明できる。人を殺したという負
い目が、殺害者が自分を殺そうと呪って夜な夜な襲って来るという想像を、
現実化させてしまうのだ。第三者には見えなくても、本人の脳には心理的
に見えていて、ブツブツと訳の解らない事を言っていても本人は道理ある
言葉を言っているつもりなのだ。
「呪いの絵」というのがあるらしい。普段はただの人物画なのであるが、
ある時に笑うのだという。その笑う表情を見た者は不幸になり、死んでし
まう者も出るらしい。大概はその前の所有者に不幸があり、その厄災を受
け継いでしまうと説明されている。呪いがかかるのだ。これも「怨念」と
「良心」の作用かも知れない。芸術的に価値があれば、不幸な人物の所有
物であろうと(いわくがあれば買い叩ける)手にしてしまう。なにか後ろめ
たい気を持ってしまう・・・夜、絵を眺めると、笑っている(ように見える)
ただ人間の心理(無意識の作用)について、どれだけの人が知っているのだ
ろうか？私などは、お釈迦様のオリジナルの教え通り、気の迷いが様々な
心理現象を見せる(空即是色)のだと思っているが、怖いものはコワイのだ。
様々な心霊現象は、その意味で多くの人にとっては実在する。
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あれ、ところで吾輩は何を考えめぐらせて・・・
そうだ。
ビールを飲んだ後水がめに・・・
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おわり
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そんなこと言わないで。私を捨てないで。お願いだから。
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「百里の道を行くときは、九十九里をもって半ばとせよ」
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腐れ縁だろうか？ 高校卒業後、富山を出て職を転々としているうちに初老と
言われる年齢に達してしまい、ええい面倒だ、と留まってしまったのが三重県
津市だった。考えるまでもなく、腐る縁ほどもありゃしない、たまたまこの地
に吹き溜まっただけだ。
東北の大津波以来、海岸近辺のアパートは空きが多くて、私もその一部屋を安
く借りられたというか、タダ同然で住んでいる。おそらく夜に明かりでも点い
ていれば、続く入居者が現れて元が取れると思ったのだろうが、その後、多く
て半分うまればよい方だ。潮風もあるし、後から知ったが部落問題もある土地
らしくて、好んでこの地を選ぶ人は少ないという。私にはどうでもいい事だが。
続かせてくれる？
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完
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ホンマ者のおっさんなら続けてよし
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と、また初老の男性が古い木造アパート２階の窓辺からにこやかな笑顔で自分語りをしていた。
こんな住人がいては誰も住まんわな、と私達もまた聴こえぬ振り見ぬ振りで通り過ぎる。
それが気に触ったのか、男は声を大きくし
「浦和で笑う！アハハハハ！」
などと叫ぶ始末である。
笑いをこらえるのに前かがみになると
“入居者募集”
の看板が複数、潮風に朽ちてしまっているのが目に入った。
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完
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カナを見たのは、まだ新しい仕事を見つけられず、暇つぶしの散歩の途中で近所
にあるスーパーに立ち寄った時だった。レジ係でバーコードを読ませる姿は寂し
そうだった。中肉で身長は低い、醜女だ。ロバート・ジョンソンの言葉が又口に
出た。「知らない町でタダで暖かい食事とベッドを手に入れたいのなら、町一番
の醜女を見つけ出して、優しい言葉をかけろ」
正直、私はすぐに女が欲しかった。少し間をおいて、再びレジへ並ぶと、私はそ
っとメモを渡す用意をした。さっき作っておいたスーパーのポイントカードに添
えて「ぜひ読んで」と、慣れない笑顔を作った上でそれをカナの手の平に置いた。
次の日も行くと彼女の警戒もゆるんだのか、老舗の洋食店での食事の約束をした。
想像はしていたが、カナは驚くほど男を知っていた。私は、寂しいロバートが他
にも幾人もいてここに立ち寄って去った事実に凍りつくような恐ろしさを感じた
が、ことの後のカナの愛撫に身をまかせていると、逆に安心感で満たされてくる
のだった。私はもう離れない、旅は終わりだ。
誰か続けてくれるぅ？
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おもんない
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若いうちは「おもしろくない」で済んでしまうが、60歳目前にもなるとそれなり
に健康で生きていられる時間は20年も無い。何か積極的に行動を起こさないと、
すぐに斎場送りになってしまう。私も富山にいた頃は、人生どうにかなるもんだ
と高をくくっていたが、原因と結果の必然が私の心を蝕んだ。逃げているような
行動は、決して良い結果を生まないまま、ますます惰性に流していく。
津市に滞在している間の都合の良い女のつもりが、彼女を真剣に求めることにな
ってしまった。時々、気味の悪い目付きをするので私も最初は警戒したが、じき
に寂しげな外見の彼女が実は子供っぽくて喜怒哀楽が激しく、それは彼女の精神
状態が少し安定していないことを示していた。気味の悪い目付きは、その安定期
でない時の、放心した様子だったのだ。そういう意味では、カナは男は誰でもよ
いのかも知れない、少しでも安堵と快楽が得られる男であれば、私じゃなくても。
誰か続けてくれるぅ？
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やかまっしゃ
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こんな自分語りがユーチューブに投稿されていることを、おそらく本人は気付いていないのだろうな。
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私にしても、カナの他に若くて美しい女でも手に入ろうものなら、そちら
の方に行くのが本心だが、それは有り得ない。今まで有り得なかったのだ
から、これからも無い。カナを手放すなんて恐ろしい、これも本心だ。
交わう時はいつも夜で、室内灯は一切点けず、古くて所々薄くなってしま
ったカーテンから漏れる街灯の光だけ。お互いに性的魅力にごく乏しい体
つきだから、この方が良い。さらに、私は違う女を想像しながらカナに挑
む時もある。裏切りではない。そうして勃てておいて、カナへ魂の奉仕を
するのだから。
カナは、古いアーケードのある旧市街近くの古いワンルームマンションに
住んでいる。ひと昔は付近のネオン街も華やかで、ホステスなど水商売の
女達が住んでいたビルだろう。折りたたみ型の自転車を足にしているが、
折りたたんだのを見たことがない。なぜか、私をこの部屋から遠ざける。
無理に入ろうとすると、例の目付きをして電源の切れたロボットのように、
私を無視して立ちつくすのだ。
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新作！ 中出汁烈伝シリーズ
『 平成テレクラ物語 』
もうすぐ平成は終わりを告げようとしている。バブル華やかりし頃、テレクラを熱くした伝説がある。その数々を紹介していこう。
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平成テレクラ物語
「夜の鈴鹿市文化会館」
時は１９９１年春、鈴鹿に新たな職場を求め、ひとりの青年が鈴鹿に移住してきた。年は３０歳前で地方出身のおとなしいタイプ。あまりモテないタイプだが無類の女好きでしかも高望み！ そんな宏章が三度の飯より好きなのは生中出汁。マイタイム鈴鹿店に陣取った宏章は、早速電話をキャッチした
つづく→
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「夜の鈴鹿市文化会館」２
宏章は並み居る猛者共を押しのけ、電光石火の早技でコールをキャッチした。電話の相手は久美１８歳。今から会えるヒトを捜してるとのこと。待ち合わせは鈴鹿市文化会館で22:00。さすがテレクラ、話が早かった。宏章は意気揚々とワンダーシビックに乗り込み、中央道路を東へ走らせた。久美は自称で西村知美似。真贋のほどはいかに。
つづく→
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完
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おっさん＝平田駅＝おさぼり
全部同一人
三重ちゃんではマメな
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↑おうよ、文章がイカ臭いからスグ判るわ
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♀夜の鈴鹿市文化会館」３
自称西村知美こと久美１８歳。すっぽかしも覚悟だった宏章だが、久美はすでにいた。これぞテレクラの醍醐味である。
つづく→
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自ら証明してくださいましてありがとうございます
>>194：平田駅
>>198：おっさん
同一 ID:WLjm6Spk
痛恨のミスかｗ
この言い訳の設定予想
おっさんのところに平田駅が遊びに来でおっさんのPCを使ったと言う設定やろ
今までずっと別人やと言うてたからな
やっぱアホ何にさせてもアカン言う見本やで
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ヽ( ;ﾟ;ж;ﾟ;)ﾉﾌﾞｯ
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今回のオリンピックって過去最多のメダル数の割には盛り上がりに欠けるよな。
開催国の問題か、アイドル的ヒロインがいないせいかはわからんけど。
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一時期は分裂症と言われた症状ではあるのだが…
いつもいつも公衆トイレの傍ら、黒ずんだ毛布に包まりながらの彼の語りは実にバラエティに富んでいる。
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ほとぼりが冷めるまで、また姿を隠すおっさんであった。
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とは言っても、行きつけの店から離れたり、通勤ルートを変える程度の思考しか持ち合わせていないのだ。
１本離れただけの道路沿いのコンビニで、彼の澄ました顔を見つけることはすぐにできた。
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おしまい
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そう、とうとう米国の名門ギターメーカーのギブソンが、チャプター11を申請
しそうになってしまったという。貧乏神に憑りつかれたクスぶりのおっさんが、
嘘にでもつい名を出してしまったばかりに、ギブソン社までクスぶってしまい、
おしまいになってしまうのだった。
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>>199 釣られたなw
ワシはかつて平田駅さんの店でバイトしてたんや。今のアパートの部屋も数年前まで平田さんが住んでたわ。今も近所におるから、しょっちゅう一緒にここ見てとる。ワシらは最強じゃ！
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嘘に嘘重ねて遠く鷽の鳴く
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>>199
あんた凄い！
おっさんの言い訳設定を見事に当てたやん
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同じスカルに、おっさんも平田駅もおさぼり君も住んどるんよ
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「人の脳ってさ、宇宙みたいなものなんだって…」
随分と早い時間に南中するようになったオリオンを見上げながら、彼女は独り言のように呟いた。
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マジ卍
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テレビで、マツモトクラブを見た瞬間、
亡くなったメロ松の爺さんを思い出したのであった...
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彼女は、独り言のような呟きを続けた。
「でも人の脳には、調和したコスモスもあれば、混沌としたカオスもあるの」
「なぎさまちに輝くオリオンの宙の下では、暗黒の馬頭観音星雲が渦巻いてる」
「アレは・・光でさえ無理だわ、出て来れないのよ！」
彼女は下を向いてしまい、小さな肩を震わせていた。
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お前らそんなにワシが気になるんかよ。しゃあない連中やのぉ。
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気が付くと独り、畳の上。
ワンカップを枕に眠ってしまったようだ。
寒い。点けたままで灯油切れにしてしまったストーブが微かににおう。
そうだ、ポリ容器も空だっけ。
防寒着から財布を取り出し中身を見た時、俺は少しだけ泣いた。
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朝立ちヤバい！
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オリンピックはよ終わらんかいのー
テレビがつまらんわい
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愚痴った俺に
「アマゾンのFire TVがいっすよ」
レジの若い衆がそう勧めた。
またカードローンで金を借り灯油を購入したわけだが、残った金額に気が大きくなって
行きつけのラーメン屋で外食と洒落こんでいたのだ。
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おもんない
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帰ると俺は、灯油のポリ容器からストーブに給油するくらいなら、
自分に灯油を掛けてしまった方が暖かくなる、と気付いた。ただ
床を汚すことは、敷金から差し引かれるので絶対にしたくない。
俺は他の荷物を部屋に放り込むなり、ポリ容器を持って近くの海
辺と出かけた。冬じゃなければよくギターを弾いている所で、自
然とそこへ向かって行った。
俺は灯油をかぶると、「いくら灯油でも、火を点けなきゃ暖まれ
ないじゃねーか」と、急に寒気がしてまごついた。「いけね、ラ
イター部屋の中だぜィ」と上半身をひねったその時、フリースジ
ャケットがバチッと光り、火ダルマになった。海へ走り出して、
その後の記憶は無い。
多額の治療費を請求されたが、頼みの保険は出ないという。多額
のカードローンからの自殺で、さらに泥酔していたという理由か
らだが、俺もなんかそんな気がしてきた・・
俺は本当の馬鹿なのか？死ななきゃ治らないのか？
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まだ包帯があちこちに巻かれた状態で退院を強制された。
攣った皮膚と惨めな想いで動かぬ体を引き摺りながらアパートに戻ると、
そんな建物の前に停まるには違和感のあるマセラティの中から大柄の男が三人降りたところだった。
やはり、来た。間違いない、取立人だ。
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↑こいつら何を語ってんの？
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小さな子供がおしっこしていた。おばはんがウンチしていた・・・
（続きを書いてくれ作家たち）
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いやはや困ったもので、地獄耳や透視能力と言うものはこんな時にほど突如機能し始める。
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おしまい
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「なぎさまち」の待合施設の、身障者も使える広い多目的トイレの中へ
自分の幼子を連れて入ったヒロコは、やっぱり日本のトイレじゃないと、
とゴチながら安堵の表情で便座に座った。息子も同じなのだろうか？特
に言ったりしないのに、めずらしく自分でズボンをおろして、用を足し
ていた。
姉は「なぎさまち」のすぐ近くに、最近焼身自殺未遂をしたという男と
半同棲しているのだという。ヒロコは海外勤務となった商事会社員の夫
について行き、国外で生活し始めたところだったが、姉カナコが心配と
なり帰国したのだった。早くも自分がホームシックになったせいもある。
姉には生まれつき、少し知能障害がある。自活は出来るものの、悪い男
につけ込まれやしないか？と、姉の生活状況を心配した老いた両親から
も、空港から近いから見に行ってくれないか？と頼まれていた。
そこには、確かに悪い男がいた・・地獄耳や透視能力と言うものはこんな
時にほど突如機能し始めるものなのだろうか？身内に危険が迫っていた！
姉の人生をこんな所でおしまいにしてたまるものか、温水洗浄の心地よさ
に、つい力みがはいってしまうヒロコであった。
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↑内容、文章、共にクソ
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ヒロコは立ち去ろうとしてもう一度、便器を覗くと「あっ」と驚いて声を
出した。
なんと便器にはあかちゃんが落ちていた。
「誰の子だろう？」とヒロコは驚愕した。
昨日は高校の同級生A男とホテルで寝て激しく体を絡ませ
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おちんちんが痒い…そして僕はインキンだと気付いた。
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それでも艦隊の誓いに背くことはできん。
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ヒロコはメールで、すぐに会いたい、との内容の文章をカナコに送った。ちょうど
自分の汚物が流れ去ったところ・・だと思ったが、そこでは赤ん坊が泣いていた！
心当たりがあるのは高校の同級生A男だけだ。実は、会社人間でロクに家にも帰ら
ない夫にアイソをつかし、A男と不倫していたのだ。昨夜も帰国してすぐにホテルに
行ったのだった。息子を託児所へ預けたまま、愛欲の誘惑に負けてしまった。
彼は実に最低の男だった。インキンだと知っていて痒い痒いと言いながらも避妊具
を嫌がるのだ。そのかわりヒロコの方で周期に気を使っていたのだけど、彼の愛撫
が体じゅうを艦隊が駆け巡るような激しいオーガズムを与えてくれるので、ついつ
い家庭第一で不倫はアソビという誓いに背いて彼との行為に溺れ、避妊について甘
く考えてしまっていたのだった。だが、もう遅かった。
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と、ヒロコは自分の罪を反省し三重大病院婦人科の受付に行った。
診察を待つこと2時間、
午前11時20分ころ婦人科待合廊下で小学校の同級生マサオ君に
出会った。
マサオ君は三重大医学部婦人科准教授だった。
ヒロコはマサオ君となぎさまちのホテルで寝た
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ヒロコはマサオ君と激しく燃えて妊娠した。
午後３時ころ三重会館の郵便局でバスを待って
いると、後ろからポンと肩をたたかれ
振り向くと村長の村井が意味ありげにニッコリ
して立っていた。
村井はホテルグランコート津の7階の部屋で
ヒロコの体を求めて来た。
村長・村井は「君を村の総務課秘書にしたい」と
言った
-
ヒロコが起きると、ベッタリと汗をかいていた。イヤな夢をたて続けに見た
からだ。マサオも村井も知っているが、顔さえ違う人物として夢に出て来た
のは、自分が相当まいってしまっているからだろうか？結婚生活に失望して
いるのは確かで、どこかに救いを求めているとしたら？ヒロコは少し泣いた。
隣のベッドで寝ている子供には、とても話せない。だけど、トイレで赤子を
産んでしまったことを、マサオにどう説明したらいいのか？コウノトリが運
んで来たなんて言えるハズもない。ヒロコは病院のベッドの中で、A男との関
係を憾んだ。姉カナコを助けるつもりの自分がこれでは、まるで吉本新喜劇
じゃないの、とは言ってはみたものの、虚しさはさらに募るばかりだった。
-
シコッて寝よ
-
今晩は強い低気圧が日本海側を通過するのにともない雨風が
強まると天気予報が出ていた。
真っ黒な外から冷たい春の雨が窓をたたきつけ隣で寝ている
子供を気遣いながらヒロコは起きた。もう深夜0時15分を回
っていた。
コツンコツとドアをノックする音が聞こえた。昨日、グラン
コート津で寝た村井が来たのかとヒロコはネグリジェのホッ
クを閉じた。
だがドアをノックしたのは高校の同級生A男だった。
A男はドアを開けるなりヒロコに抱きつき、しがみつくように
キスをして来てヒロコの股をまさぐってきた。
ヒロコは股間に熱いものを感じた。
ネグリジェの裾がめくれ大腿部があらわに
-
「お姉ちゃん、早よ起きない！」
目覚めた時、赤面した妹がそう叫び障子戸をパンッと閉めるのを見た。
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お前らイク時にイクーってゆーの？
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長く引っ張るのはオンナやろ、オトコはメゾ・スタッカートや
-
ヒロコはA男にベットに倒されながら「何人の男が私の体の
中を通って行ったのだろう」と、その数をかぞえていた。
大門のスナックのヒロシ、三重大婦人科医師マサオ、村長
村井、高校の同級生A男、チャムで声をかけられ寝た
勅使河原・・・・いくつもの男・・・
しっとりしたものに溢れA男のものが中に入ってきた。背中が
エビのようにそり返り下半身がヒクヒクと痙攣し雪のような
白い肌に細い血管がうっすら映っていた。
何回か下半身が激しく揺れるのを覚えたとき固くなったものが
腹部の奥まで届いているような気がした。まもなく生暖かい
A男のものが少し逆流しベットを濡らし手に着き、そっと舐めて
みるとA男の「男の臭い」がした
-
その匂いは…うんこ我慢してる時に出た時の屁くらい臭かった。
思わず…「草刈さぁぁぁん！！」と叫んでいた。
-
↑おもんない
-
ヒロコは時差ボケなのか、年甲斐もなく淫らな白昼夢を見てしまった。メール
ではなく、早く姉のカナコに電話して頭を切り替えようとしてみた。
「姉さん？ヒロコよ」「今少しいい？」「アンタ、外国からなんでしょ？早く
言ってみなさいよ」「姉さん、私心配なのよ、60ガラミの男と暮らしているん
でしょ？」「・・・」「大丈夫なの？どんな人だったとしても姉さんの勝手だ
けど、経済力というか生活力がある確かな人じゃないと」「いいえ、ハッキリ
言うとね、私が食べさせないと、名古屋でホームレスになっていた人なの」
ヒロコが姉を責めるコトバを見つける前に、「ヒロちゃん、アンタはどうなの
よ？幸せ？」「海外勤務のエリートと結婚して、どうなの？え？」ヒロコの脳
裏から、先程の白日夢がムックリと再生されて来るのだった。「イヤよ、イヤ、
姉さん、私」そう、ヒロコにはカナコを非難する資格は無かったのだ。
-
夢と現が交錯する。
名古屋駅の段ボールハウス住まいだった彼は通路改装時の強制撤去で長年の住処を無くし、
遠く東京山谷に流れ着いたのだ。
-
完
-
そんな名の男であつたか。
-
そのころ東京山谷では炊き出しが行われていて沢山の食事が
振る舞われ腹を満たすことができた彼はメトロで霞関経産省
脱原発テント村に行った。
一方、姉とそりが合わないヒロコは白昼夢に悩まされていた。
夢と現実の区別ができないのであった。
ヒロコは少し暖かなって来たので津市河芸町の奥にある安濃ダム
に出掛けた。
ダム湖でヒロコはボートを楽しんでいた。ダム湖の真ん中あたりでは
湖水に沈んだ村の役場が湖面の下に見えた。
すると水面の下から大きなヘビがスルスルとボートの上に上がって
来てヒロコの体に巻き付いてきた。そしてヒロコのスカートの下から
下腹部に侵入してきた。ヒロコがよく見るとそのヘビは安倍晋三氏
であった。ヒロコは思わず「わたしは昭恵じゃないわよ！」と語気を
強くして言った。
まもなく警視庁刑事がやってきてヘビめがけて拳銃を発砲した。
ところがヘビの尾っぽに命中したのでヘビはますます怒ってヒロコの
お腹の奥のほうまで入ってしまった。
警視庁捜査課刑事はすぐ三重大婦人科マサオ医師を派遣要請し三重県
災害対策本部にJアラート発動要請を行った。そこでヘビは怒り心頭に
達し腹の中でヒロコの子宮をグイグイと締め上げ卵子を飲み込もうと
した。TBS、テレ朝はじめ報道各社が安濃ダムから全国に中継放送を
流しはじめた
-
三重県県警は、なぜ我らをスルーしていきなり警視庁が出てくるのだと菅官房長官に抗議したが逆に首相官邸から、
お前らが仕事しないからだと、叱責された。
頭に来た三重県警はやけくそになり刑事課総出で津市大門の新楽寺に行き呪詛を執り行った。
すると間もなくヒロコの腹から金の烏龍茶を咥えた蛇が出て来て鈴木知事が喜んで県庁に持ち帰った。すると俺のものを横取り横領するのかと衆議院議長が怒って来て衆議院解散をちらつかせて来た。
ヒロコの腹からは血がしたり落ちていた
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そこへ来てドル円１０６円台割れである。
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ヒロコの時差ボケはよほど酷いらしく、ひと息つくとトタンに眠りに落ちて
無茶苦茶な夢を多くみた。外国に数年住む予定だったので、ドルキャッシュ
をヘッジする意味でドルを数枚売っておいて正解だった。損はしていないの
で、含み損の悪夢をみることはなかった。
幼子のマサオを連れ、赤ん坊を抱いて歩くヒロコは「もう、姉に洗いざらい
真実を告げて、しばらく同居させてもらうしかない、そしてまず生活拠点を
定めないと・・」「夫とは別れよう、そして本当に愛する人マサオのもとに
走ろう」と気弱になっていた、「マサオはマサオの子であるかも知れない」
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私はそれから数度、大門近くのカナのマンションを訪れたが、部屋へ入れずに
押し返された。カナを求めてのことだが、私のアパートでは普通に交わるのに、
自分の部屋ではダメというのだ。無理に入ろうとすると、あのロボット電池切
れの仕草だ、気味が悪くなりヤル気分が削がれてしまう。
それが今日は「妹とお話して欲しい」ときた。妹というのはヒロコという名前
でトヲタのエンジニアをダンナにして、海外で親子３人で暮らしていると聞い
ていたが、私はこんな奴等は苦手だ。名古屋駅の段ボールハウスに住んだり、
山谷に肉体労働を求めたりした私は、どーしても酷く引け目を感じる。ド底辺
に住む私は、自分をクリエイチブな人間だと誤魔化して生きてきたが、こんな
奴等を目の前にすると、あまりに惨めな自分が浮き立ってしょうがない。
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ヒロコは苦しんだ「マサオはマサオの子かも知れない」「マサオはマサオの子かも知れない」
「々・・」「々・・」と思いが頭の中をくるくると回って止まらない。色々なイヤな記憶から
逃れるために外国へ行こうと思ってドルを買っておいたが昨今の為替相場の円高へのシフト
によって含み損をかかえ困っていた。
赤ん坊を抱えて生きていくのは困難であった。そこでヒロコはチャムで声をかけられ寝た
５百銀行の創始者の孫である勅使河原光一（てしがわらこういち）に相談するために「いつか
は、ゆめが丘」という団地に出掛けた。勅使河原光一の妻は丁度、実家に帰っていなかった。
勅使河原光一は微笑みながら寝室のソファーでブランデーをヒロコと飲み目をギラギラさせて
ヒロコの肩にてをかけてきた。その手がヒロコの股間に触れたとき
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勅使河原は右手に大人のオモチャを持ちヒロコと遊ぼうと思ったが
ロボット電池切れで動かなかったのでヒロコの秘められた場所を責めてきた
のであった。
酒の酔いと気持ち良さが入り交じってヒロコは理性を失った。どうにでもなればいい
と獣ような性欲が押さえきれなくなった。
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おしまい
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なんだかんだで、遠い昔はるか銀河の彼方で・・・
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たにまさ…
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たにまさ
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また外で声がする。
正午すぎにようやく体を起こし、小さく開いたカーテンの隙間から表を確かめた。
やはり、人影は何処にもない。
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たにまさ
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たにまさ
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たにまさ
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たにまさ
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私は逃げ出した。カナもヒロコもどうだっていいじゃないか？都合が
良い女だったのでカナを慕っていただけで、これまで通り自分の本心
としては、自由が無くなるくらいなら全てを投げ出してしまいたかっ
たのだ。
自由だ？ウソこけ！無能な自分が何かしら責任を取ろうとすると必ず
失敗するし、事実今までも失敗して来た。それが恐いので自由などと
御大層なコトバを使い誤魔化してきた数十年間だったことは、自分だ
ってもう気付いていた。臆病で弱虫な小心者だから、定職にもつかず
結婚も出来ず家庭も持てなかった・・ 本当は心の中から欲していた
のにもかかわらず。だからそんな幸福そうな家族を見ると毒づきたく
なるのだ、負け犬と言われても否定はしない。
今回のカナは特別なんだ、今までに会ったことのない特別な俺の女だ、
と感じていたが、そうではなかった。勝手に私が思い込もうとしてい
ただけだった、そうさ、いつものように。
急ぎ、着の身着のままで古い軽に乗り込んでエンジンをかけると、キ
ュルキュルキュとエンジンのタイミングベルト鳴きがした、私も泣い
ていた、何も変わらない何も変えられない自分に嫌気がさしたと同時
に、もう自分に愛想が尽きたのだ。ベルト音で窓から顔を出したカナ
の曇った顔をミラーごしに見て津ICへと向かった。
三重会館前交差点は赤だったが、私はアクセルペダルを一気に踏んだ。
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エンジンルームで破裂音がしたと思ったとたん、軽の全輪がロック状態
になり、タイヤは路面を滑っていった。何かに乗上げたショックの後に、
すぐ天と地が逆転した。「ハイ、おしまい」とゴチると気が遠のいた。
うつろな意識が戻ったのは手術の数日後だったらしい。アクセルペダル
を踏み込んだ瞬間に軽のタイミングベルトが切れエンジンが焼き付いて、
4WDの車輪が止まったところへ、私が無意識にブレーキをかけたものだか
らたまらない、コントロールを失った軽は広い中央分離帯の縁石に乗り
上げ、植わっている樹木をヘシ折り、その樹木独特の頂部に密集した葉
の束の上に軽の屋根から落ちていったのだった。こうして後遺症も無く
回復できたのは奇跡だ、その樹木名がフェニックスだなんて出来過ぎて
いる…
病室で目の端にカナを認めた時には、情けない話だがものすごく嬉しか
った。「すまん、お前しかいないんだったな、愛してるんだ」と思った。
カナが病院関係者に「知りません、私、関係ないんです」「警察の人が
身元を確認したいって言うから来ただけです」と言っているのが聞こえ
てきた時には、自分というお目出度い存在がイヤという程身に染みた。
多額の病院への支払いという現実、樹木の請求も来るのだろう、自損な
ので保険からおりない、その他も生命保険なぞ入っちゃいない。貯金の
たぐいはあるが知れている。現在さえ、３つバイトをかけ持ちしている
というのに。「カネの無いのは、首の無いのに同じか・・」涙も出ない。
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>>265 馬鹿タレっ!!
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キンドル本でも出してみれば？
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たにまさ
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舞姫
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私は一抹の不安を感じながら、カナに借金を申し込んだ。私の信用情報
はブラックでマトモな貸し手は見つからないし、貯金もわずかでは治療
費にすぐに消えてしまう。病院側は、明らかに私を追い出したいと思っ
ているようだ、カネも払えないような私では相手にされずとも仕方ない。
カナはハッキリと「なぜ私に、あなたにそこまでする義理があるの？」
と言った。「私にだって老後の資金は必要だわ、爪火に貯めたお金なの、
ヤケおこしてツマラナイ事故をおこしたのはあなたなのよ！」、さすが
に私はムカッとして「俺とお前の仲は、そんなものだったのか！」と叫
んでしまった。すぐに後悔した。カナが「そんなものでしょ！ぐーたら
の甲斐性なしが亭主気取りかい」と、間髪入れずに返答したからだ。
私は、「こ、このアマ… 殺したろかい！」との言葉を押しとどめるの
に苦労した。「この大年増の糞ブサイク女がえらそうに！」と続けそう
になるのもこらえた。だが、私にはカネが無い、頼る人もいないのだ。
「必ず返すからさ、な、頼むよ」「さっきは声を荒げてゴメンな」そう
取り繕っている照れ笑いの奥で、私はある決心をしたのだった。
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実録：陽気暮らしの真実
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