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素人小説③

270三重県掲示板。広告スペース(無料):2019/02/08(金) 22:54:31 ID:QBxkwlP6
私は一抹の不安を感じながら、カナに借金を申し込んだ。私の信用情報
はブラックでマトモな貸し手は見つからないし、貯金もわずかでは治療
費にすぐに消えてしまう。病院側は、明らかに私を追い出したいと思っ
ているようだ、カネも払えないような私では相手にされずとも仕方ない。

カナはハッキリと「なぜ私に、あなたにそこまでする義理があるの?」
と言った。「私にだって老後の資金は必要だわ、爪火に貯めたお金なの、
ヤケおこしてツマラナイ事故をおこしたのはあなたなのよ!」、さすが
に私はムカッとして「俺とお前の仲は、そんなものだったのか!」と叫
んでしまった。すぐに後悔した。カナが「そんなものでしょ!ぐーたら
の甲斐性なしが亭主気取りかい」と、間髪入れずに返答したからだ。

私は、「こ、このアマ… 殺したろかい!」との言葉を押しとどめるの
に苦労した。「この大年増の糞ブサイク女がえらそうに!」と続けそう
になるのもこらえた。だが、私にはカネが無い、頼る人もいないのだ。
「必ず返すからさ、な、頼むよ」「さっきは声を荒げてゴメンな」そう
取り繕っている照れ笑いの奥で、私はある決心をしたのだった。




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