考古省の声明によると、専門家らが地中探知レーダー(GPR)によって調べた結果、「ツタンカーメンの墓の隣または内部に隠し部屋が存在しないことを示す決定的証拠」が得られた。詳細はイタリアの科学者チームを率いるトリノ工科大学(Polytechnic University of Turin )フランチェスコ・ポルチェッリ(Francesco Porcelli)氏が同日の講演で発表する予定。
考古省によると、この工房跡は、アスワンのコム・オンボ神殿(the Temple of Kom Ombo)周辺で行われていた地下水関連工事の最中に見つかった。ナイル川沿いに位置し、有名なギザの大ピラミッドが建設された第4王朝(紀元前2613〜2494年)の頃のものと考えられるという。石でできたろくろなどが見つかっており、当時の日常生活や産業活動、芸術の発展の様子をうかがい知ることのできる貴重な発見となった。