カイロおよびエジプト乗り入れ航空会社関連・カイロ空港CAI情報スレ - 1212015686

698：日本　リフレッシュ中　塾長まる。：2015/11/11(水) 05:28:33 ID:Z516faqY: ナイル．ｃｏｍ：（７０）エジプト保安検査の実態 - 毎日新聞 htt

p://mainichi.jp/feature/news/20151110mog00m030020000c.html

エジプト東部シナイ半島で１０月３１日に起きたロシアの旅客機（乗員乗客２２４人）墜落が爆弾テロだったとの見方が強まる中、墜落機の出発地シャルムエルシェイク空港の保安検査のずさんさがやり玉に挙げられている。無論、爆弾が保安検査をすり抜けた証拠はなく、仮に爆弾テロだとしても、空港関係者の手引きによって検査自体が無力化された可能性もある。それにしても、エジプトの保安検査に手ぬるい面があるのは確かだ。

　保安検査でよくあるのが、担当の警察官による賄賂の要求だ。記者自身もエジプトの空港で、手荷物検査を受けるために金属探知機のゲートを通過するエリアで、警察官が手荷物の中身のチェックを求めるフリをして「マネー、マネー」とささやく姿を目撃したことがある。親指と人さし指の腹をこする仕草を見たこともある。

　シャルムエルシェイクの空港に限って言えば、警察官の勤務姿勢はカイロなどより悪いと感じた。居眠りしたり、携帯電話をいじったりする姿には、緊張感が足りないと思う。

　確かに近年はシャルムエルシェイクで目立った事件は起きていなかったが、２００５年にはホテル街で大規模な爆弾テロ事件が起きたこともある。今年６月にチュニジアで起きた銃乱射事件など、観光が盛んな国で、過激派がリゾート地を狙う例は過去にも再三ある。そうしたことを踏まえると、エジプトの検査態勢は非常に心もとない。「末端の警察官は薄給だから腐敗するのだ」との指摘もあるが、それはまた別の話だろう。

　保安検査が緩いのは空港に限らない。官公庁や高級ホテルを取材で訪ねたり、要人と面会したりする際、金属探知機や荷物検査を受けることはよくある。検査を受ける頻度は、日本よりもよほど多いと言える。

　しかし、肝心の検査の中身は十分とは言えない。カバンは全てのチャックを開けて調べるべきだと思うのだが、大抵は一部だけで済ませてしまう。他国では一眼レフカメラを携帯している場合に一度試し撮りさせられることがあるが、エジプトではほとんどない。

　今回、ロシア機墜落の関連で、エジプトに駐在する他の外国メディアの記者たちも「エジプトの保安検査のずさんさ」を取り上げていた。記事を読んでいると、経験に基づく保安検査への不信感が行間からにじみ出ていた。

　墜落時の様子には不明な点が多く、原因究明は予断を許さない。エジプトでもすべての保安検査が緩いわけではないだろう。だが、原因が何であれ、今回の事案を機に、空港利用者などに不安を抱かせるような保安検査態勢が、見直されることを願ってやまない。保安検査を受ける身とすれば、ちょっと面倒になるかもしれないが、安全の方がずっと大事だ。【カイロ秋山信一】