なくなっちゃったお店・閉店２軒目

356：店長：2014/04/12(土) 01:02:04: サポート期限とは･･･
2014-04-06 16:51:30NEW !
テーマ：ブログ
今日、このようなお客様がいらっしゃったので
ちょっと紹介＋ミニコラムという訳で･･･

どんなお客様かというとワープロの修理ご依頼でした。
もちろんワープロは専用部品を使用しているもののため、国内に一箇所専門で直しているところ
以外は現在修理できないとご案内したのですが、次の一言が周りのお客様を含め唖然とさせました

「売るだけ売っといてサポートもしないなんてメーカーは無責任だ！！」

ワープロはすでに20年前のものですので、当然メーカーサポート切れ
（今年初頭までＳＨＡＲＰが社員の物品からなんとか修理を受け付けていたようですが･･･）
それを無責任と言われたらメーカーはたまったものではないわけで。
それはメーカーが可哀想だ。といった売りつけてやら無茶苦茶なことを言い始めたので、
素直にこう言いました。

あなたにメーカー品を使用する資格がない

憤慨して帰りましたけど、まさに現在ＷｉｎＸＰのおける状況は上記そのものと言えます。

少しきつい言い方になりましたがメーカーは長く自社の製品を使用してくれることは
もちろんうれしいのですが、
それは、安全性や製品の品質が保てる期間内が前提になります。

20年前の機械の部品が生産されているかといえば稀です。
そうなると互換品や中古品でまかないながらでないと修理はできないわけで、
そのような商品の安全性まで保障はメーカーは当然できないわけです。

一般家電における部品の保守期間は5～8年です。

今回WindowsXPは14年間の稼動になりました。
ソフトウェアなので劣化がしないと思われているかと思いますが実際は違います。
古いシステムを恒久的に稼動させるには、WindowsXPを常に更新する必要があります。
しかし、それにも限度があります。
それは、根本のシステムがすでに陳腐化してしまったXPでは付け焼刃で安全性を保てなくなってきているからです。

製品の安全性に問題があれば電化製品ならリコールとなりますが、ソフトウェアは違います。
修正が効かなくなれば、新しいソフトを用意します。
その修正が可能な期間をXPは通常10年のところ4年間延長をして対応してきました。
しかし、本当に限界を迎えたため今回サポート終了となります。

このＯＳや販売元を無責任だと言うのであれば、今後Windowsを含めパソコン関連は一切使用しない方がよいでしょう。
どうしてか、先のとおりユーザーにそのものを使用する資格がないからです。

少し話を戻して、先のワープロの一件
話を聞くとどうもFDDのゴムベルトが経年劣化で破断したものでデータが読み出しできなくなっているものかと思われます。
ではここでゴムを替えたとしましょう。
そのゴムは専用ですから最新のものでも12年前の輪ゴムのようなものです。

まともに動作できるでしょうか？
それかその人のために工場にゴム一本を受注できるでしょうか？

ともに出来る訳がないと言うのは明白です。

当然このようなユーザーはまともに直らなければメーカーに無責任だ！責任とれ！！など言ってくる事でしょう。

つまり結果は同じでそのユーザーにとって「無責任」のレッテルを貼られるという事です。
ではそういうユーザーはどうするべきか？とるべき方法は簡単です。

すべて自分で作る。用意する。
すべて自己責任で行う。

この事に尽きるかと思います。

またまた、話を戻してＸＰに戻ります。
4月9日以降の動作に関してはMicrosoftは「一切保障をしてません」
つまり、安全性に根本的な問題があるわけです。

それによりデータの紛失・遠隔操作による被害。特に企業情報の流出があった際に

「Microsoftが保障しないからだ！無責任だ！！」

と会社のトップが言ったら･･･そんな会社はなくなって当然なわけです。
そういう会社はパソコンなどを使ったり、データを管理する資格がないわけで、
業務を行うこと自体が過ちだと考えてもらいたい話しです。

残念ながら地方自治体では約15%程度ほどXPのまま運用を続けると発表がありました。
主な理由が「予算」でしたが、一度流出した情報は回収は不可能です。
国の機関がこの状況でＩＴ立国を自称するのは愚の骨頂としか言いようがないです。

それでも。自分のことは最低限でも自分で守らなければなりません。
その期限はあと3日
他人の責任にしている暇があるなら、自分の事ぐらいは自分で守る努力をすべき時期なのです。

久々のameba更新でしたが、たまにはこういう社説みたいな内容も一考かなと思います。

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