オランダの「スケベニンゲン(Scheveningen)」やオーストラリアの「エロマンガ(Eromanga)」、
アルゼンチンの「マルデアホ(Mar de Ajo)」など、世界には日本人にとって珍妙に聞こえる
地名が少なからず存在する。こうした例は日本に限らないようで、英紙インディペンデントで
は「世界のおかしな空港名(World's funniest airport names)」を集めた記事を掲載。その中
で、不幸にも日本の福井空港が「最も野蛮な空港」部門で1位に選ばれてしまった。
インディペンデント紙は、世界に1万あるとされる空港名を検索し、「最も奇妙な空港(the weirdest)」
「最も野蛮な空港(the rudest)」「最も恐ろしい空港(the plain scariest)」「IATAコードがちょっと面白
い空港(a little fun with IATA Airport Codes)」の4部門に分け、それぞれのベスト10を紹介した。
福井空港が1位に選ばれた「最も野蛮な空港」部門は、「警告?言葉が不快感を与えるかもしれ
ません」との注意書きが添えられている。福留孝介外野手が米大リーグのシカゴ・カブスに移籍
した際、名前の発音を巡って論議が起きた(「FUCK YOU DO ME」に聞こえる)が、「福井」も英語
圏の人々にとってかなり際どい発音の模様。ちなみに、フランス語で大学を表す「FAC(faculteの
略)」にも英国人はかなり驚くそうだ。同部門のベスト10には、「Pratt(尻・間抜け)空港」(米国)や
「Gaylord(ゲイロード)空港」(同)、「Fak Fak空港」(インドネシア)などが選ばれている。
観光当局も「売買春」イメージからの脱却に力を入れている。タイ国政府観光庁(Tourism Authority of Thailand、TAT)パタヤ事務所のChaiwat Charoensuk所長は、「開発業者が土地を買い上げてショッピングモールや5つ星ホテルを軒並み建設する予定で、数年以内にパタヤの景色は一新するだろう」と語る。
「家族連れの旅行者がもっと増えるよう、イメージをよくすることが私達の責務です」
TATのChaiwat所長は、新空港のオープンにより、国内外からのパタヤへの観光客が現在の年間580万人から650万人に増えると予測する。デュシットホテル&リゾート(Dusit Hotel & Resort)の総支配人およびタイホテル協会(Thai Hotels Association)パタヤ支部長のChatchawal Supachayanont氏は、「この影響で地価が高騰している」と語る。わずか3-4年で、場所によっては地価が100%上昇したところもあるという。
パタヤへは、国際ホテルチェーンの進出も相次いでいる。米スターウッドグループのシェラトンホテル&リゾート(Sheraton Hotel & Resorts)もその1つ。同ホテルは2005年8月、カップル客をターゲットにした5つ星ホテルを海岸にオープンした。同ホテルの販売・マーケティング部門のGavin Maloney取締役は、「パタヤの観光産業に新風を巻き起こしたい」と希望を語る。また、付近には複数の工場などもあることから、ビジネス客の増加も見込んでいる。