憲法裁判所は2日、連立与党を組んでいる国民の力党(People Power Party、PPP)ら3党が、前年の下院選挙で不正を行ったとされる事案の審理を終える。憲法裁は各党の解散とソムチャイ・ウォンサワット(Somchai Wongsawat)首相ら党幹部の政治活動を禁止する命令を出す可能性がある。さらに、国民から深く敬愛されているプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王は、誕生日の前日にあたる4日にスピーチをすることになっている。(c)AFP
B そうそう。映画では、「プリブリ(=プリブリーフィング。出発前のCAによる打ち合わせ)」で、綾瀬はるかが「CAも、お客様に提供するデザートを食べられますか?」とかなんとかCP(=チーフパーサー、CAの責任者)にトンチンカンな質問をしてたけど、実際はあんな質問したら、人格否定されるほどCP に怒られる。プリブリは、これが一日のフライトの明暗を分けると言っていいくらい怖い!
A 私も、プリブリがストレスで、毎回吐きそうになる。CPが名指しで保安上の対処手順などを答えさせるとき、先輩方の厳しい視線が一斉に自分のほうを向いて......。あのときの緊張感を思い出すだけでも恐ろしい。
B たとえば、火災が起きたときの手順とかね。電気火災か一般火災か見分けて、それぞれどういう消火器を使えばいいか、その消火器の使い方、有効距離、有効時間、機長とCPへの報告内容などなど......。答えはマニュアルの文言と一字一句同じでないと、「この子大丈夫?」っていう目で見られ、もし間違えようものなら、「あの子はできない子」というレッテルが貼られちゃう。しかも、その噂がCAの間で知れ渡り、業務で一切信用されなくなることも......。女の園は怖いよ。
A この前、答えられなかった子は、業務中もCPの顔を見るたびに「今日はすみませんでした」と謝りっぱなし。宿泊先のホテルに着いてからも、あらためて謝りに行ったんだって。10センチくらいの分厚いマニュアルを全部暗記しろっていうのが無理な話。
A ほんとだね。一緒に飛ぶCPに「○月×日にご一緒させていただきます△△です」って、いちいち社内メールで挨拶したりね。そのために、定時よりだいぶ早く出社しなきゃならない。規則で決められてるわけじゃないけど、暗黙のルールでメールしなきゃマズい。ほかに、その日のフライトに関する情報をチェックしたり、プリブリのために勉強したりで、初めの頃は決められた時間の3時間前には出社してた。サービス残業してるのに等しい。
B 気を使うといえば、地方のホテルに宿泊したとき、朝、空港へのタクシーが迎えに来る時間の15〜20分前にロビーに下りて先輩を待ってなきゃならないってルールもよくわからない。そういう上下関係が、体育会系っぽい。
A 全然働かない先輩もいるのに。昨日一緒だった50歳くらいのCAも、なんにもしなかったよ。お客様に頼まれたワインの色も、ギャレー(飛行機内のキッチン)に取りに戻る間に忘れちゃってんの(笑)。
C 業務中に先輩に怒られたことってある? 私は新人のとき、先輩に「センスがない」って言われて、機内で泣いちゃった。そのことはいつまでも傷になってて、今でもその先輩を見かけるとビクビクしちゃう。
A 私も「この仕事、向いてない」って言われて、家に帰って泣いた。あんたにそんなこと言われる筋合いないよって。
B プリブリの緊張を引きずって、業務中に倒れた子もいたね。結局、その子は辞めちゃった。
A お客様の前で泣いちゃった子もいたよ。飛行時間の短い韓国線では用意するのに時間がかかる飲み物を頼まれたら、後回しにするか断るのがCA間の暗黙のルールなんだけど、その子はすぐ作りに行こうとしてその場で先輩に腕を掴まれて怒られて泣いちゃったんだって。お客様はびっくりして「ないなら、いいです」って恐縮してた。
B 入る前には、こんなに先輩との関係で悩むとは思わなかったな。
C でも、今の若い子はCPともわりと気さくにしゃべってるって感じるときも多いよ。昔は、大御所CAは、同じ便に乗務していても話せないくらい雲の上の存在だった。変わったなって感じがする。