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カンボジアの地雷と戦う日本人エンジニア・雨宮清さん
106
:
(*´Д`)ハァハァ
:2014/04/18(金) 20:16:06 ID:bSowFda20
■農村回る元経営者
「ベリー・グッド。すばらしい。すばらしい」
カンボジア中部のコンポンチュナン州。ヤシの葉でできた小さな家の辺りいっぱいに野菜が栽培されているのを見て、福嶋康博さん(62)は手をぱちぱちたたきながら満面の笑みを浮かべた。
人気ゲーム「ドラゴンクエスト」などを生み出したスクウェア・エニックスの代表取締役だった福嶋さんが、カンボジアに通い始めてもうすぐ5年になる。
経営者にのしかかる不安から解き放たれ、「自分が楽しめる生活をしたい」と代表取締役を退いたのが2004年6月。2カ月後、インドシナ4カ国を訪れた際に、貧しさから学校に行けない子どもたちを目の当たりにした。
自分に何かできないか。まずは最貧困層の家庭を自立させる活動が必要と思い、協力を約束してくれたNGOが拠点とするカンボジアで05年5月から活動を始めた。
農村を回って自ら選んだ家庭に有機肥料による野菜栽培を奨励し、野菜を売った収入で養鶏を手がけてもらうための指導を続けてきた。支援は2年間に限定し、この間に達成した収入増を動機づけに、さらなる生活向上への自助努力を促す取り組みだ。現金や物を渡す援助は、自立の妨げになるので原則としてしていない。
2カ月ごとにカンボジアに来て、バイクで対象家庭を巡る。今月訪ねたある家庭では野菜栽培が順調で、育てる鶏も10羽以上に増えていた。母親(40)は「まだ貧しいけれど、借金を返済できて楽になった。5人の子ども全員を学校に行かせるという約束も守っている」と笑った。
活動開始から最初の2年間で、対象となった50村の家庭の平均収入は約2倍に。2期目も50村、3期目となる現在は105村が対象だ。
活動を支えているのはNGOから派遣されている11人の現地スタッフだ。福嶋さんは担当家庭を割り振り、スタッフ同士も競わせる。
スタッフのチャン・シナさん(25)は「資金や物資の提供が援助だと考える村人も多くて大変だけれど、外国人の福嶋さんが熱心だから私たちが負けるわけにはいかない」と話した。
活動を進めるに連れ、貧困だけが問題ではないことも分かってきた。貧しくないのに学校に行かない子どもの存在もその一つだ。昨年末、すべての家庭の子どもを学校に行かせる取り組みを活動に加えた。児童らが互いに通学を促す効果を期待し、300村で集団登下校の導入を目指す。
懸命に実現を働きかけるスタッフに対し、現地の校長の中には乗り気ではない人もいる。だが、福嶋さんはスタッフにげきを飛ばした。「もう一度お願いしてもダメなら私も一緒に行く。すべての村のすべての子どもが毎日学校に行くという目的を、常に忘れないでほしい」
その表情には、「妥協は許さない」という信念がにじんでいた。
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