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別冊☆大阪百科☆ニュース6
857
:
名無しさん
:2014/10/19(日) 19:52:48 ID:i00Q8V6Q0
デイジー図書 楽しんで あす体験会
2014年10月18日
http://www.yomiuri.co.jp/local/osaka/news/20141018-OYTNT50013.html
吹田市千里山松が丘の市立千里山・佐井寺図書館は、文字の読み書きが困難な人のための「マルチメディアデイジー図書」の体験会を19日に開く。デジタルデータ化された本の内容をパソコン画面に表示して理解を助ける仕組みで、同館では7月から貸し出しをしているが、認知度が低く利用者は少ないという。体験会には普及活動をする奈良県のNPO法人が参加する予定で、「本を読む楽しさを伝えたい」としている。(鷲尾有司)
「むかし、むかしのことです。ある所に……」。昔話「一寸法師」の絵本の一節が音声で流れ、読んでいる箇所の文字の色が変わり、画面に絵も登場した。「文字の大きさや読み上げる速度を変えられる。文字が読みにくい子供にも理解しやすいように配慮されています」と同館職員の迫田希代さんは説明する。
読み書き障害は学習障害の一種とされ、「ディスレクシア」とも呼ばれる。文部科学省が2012年に行った調査では、通常学級に通う小中学生のうち、読み書きが困難な児童・生徒は2・4%だった。
同館では、地元のNPO「弱視の子どもたちに絵本を」から要望を受け、絵本や児童書などをそろえ、7月から貸し出しを開始。パソコンで閲覧できるコーナーを設けた。
訪れた小学校の教員らから「児童に勧めてみたい」という反響がある一方、これまでの貸し出しはわずか2件。広く知ってもらう機会にしたいと、各地でセミナーなどを開くNPO法人「ナディー」(奈良県橿原市)の協力を得て、仕組みや利点について紹介する体験会を開くことにした。
ナディーの浜田滋子代表(57)は、娘が中学2年生の頃、本を読むのが難しかったのがきっかけで2003年に前身の団体を結成。小中学校の教科書のデイジー化を進めており、利用者から「もう1冊読んでみようという気持ちになれた」との声が届く。浜田さんは「読めないことで自信を失ってしまう子供もいる。身近な図書館で体験できるよう取り組みを応援したい」と話している。
府内では、大阪市立中央図書館や府立中央図書館などでもデイジー図書を貸し出している。
学習障害に詳しい静岡県立大の石川准・教授(障害学)は「読み書きが困難な人に対する理解は広がりつつあるが、現場での活用はまだまだ。同館のように体験できる場所を設けているのは珍しい。体験を通して有効性を感じてもらえるはずだ」と話している。
体験会は19日午後2〜4時。先着30人。無料。問い合わせは同館(06・6192・0516)へ。
2014年10月18日
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