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別冊☆大阪百科☆ニュース6
770
:
名無しさん
:2014/08/20(水) 14:36:30 ID:Mii5n1..0
準農家制度:小規模から就農OK…大阪府、3年で57人
毎日新聞 2014年08月20日
http://mainichi.jp/select/news/20140820k0000m040144000c.html
小規模から農業を始められる大阪府の「準農家制度」が人気だ。農業を志す人と耕作放棄地を抱える地権者を仲介することで、新規参入を後押しする。都道府県では他に例がない試みだ。将来の担い手育成が課題となる中、都市型農業の新たな形として注目されている。
これまで府内の市町村で農業を始める場合、経営安定の観点から農業経験や一定規模(20〜30アール)の耕作地がなければ、参入が難しかった。準農家制度は、府が指定した研修などを受けて、意欲や農業技術があると認定した希望者を、地権者に紹介する。府の「お墨付き」を与えることで、小規模の新規参入者でも農業を始められるようにした。3年前に導入し、これまでに計10.5ヘクタールの土地を活用して57人が就農した。
堺市南区の広瀬裕さん(43)は脱サラして準農家になった。満員電車に揺られる生活に疲れ、5年前に退職して農業を志した。大阪府立の農業大学校に通い野菜づくりのノウハウを身に着け、制度導入の直後に農地紹介を申し込んだ。
自宅から車で15分ほどの山間地に借りた12アールの畑では、ナスやオクラなどの夏野菜を作っている。自宅のある泉北ニュータウンの住宅街を軽トラックで訪問販売し、今では70〜80軒の得意先ができた。「『おいしかった』と言ってもらえるのが一番うれしい」と白い歯を見せる。
サラリーマン時代の約3分の1になった収益を増やすことが課題だ。「子供の教育費を考えると、もう少し規模を大きくしたい」と意気込む。
サラリーマンと二足のわらじで、農業に励む人もいる。昨年に準農家になった大阪府茨木市の細川健太郎さん(38)は、食品会社に勤めながら、休日に市内の畑に通って農作業に汗を流す。除草剤などを使わない手間のかかる農法にこだわるため、一人での作業に限界を感じた。今年度は協力者を募り、自身も含めて7人で畑を世話している。中には将来の就農を目指す同世代の仲間もいる。「農業の喜びを体験する場としても活用したい」と可能性を模索する。
府は年に2回程度、準農家を集めた講習会を開き、生産技術や販路拡大の助言をしている。府内の農家数は2010年までの10年間で12%減り、耕作放棄地は1665ヘクタールに達した。担当者は「経営を軌道に乗せて規模を拡大してもらい、大阪の未来を担う農家に育ってほしい」と期待している。【大久保昂】
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