「イチリンソウ」は、グループを飛び出し一人で歩んでいく決意、覚悟を道の脇に咲く一輪草に重ねた山本作詞・作曲の楽曲。桜以外で春を歌った彼女の鋭い着眼点が光る1曲である。シングル『イチリンソウ』には、スウェディッシュポップの「君とフィルムカメラ」、パンキッシュな「Are you ready?」と今の山本彩を多角的に映した楽曲が収録されており、すでにライブにおいても新たなアンセムとなっている。それら2曲に比べて、ミディアムナンバーの「イチリンソウ」は山本が自身の心境を歌った楽曲であり、誰かの背中を押す楽曲にもなっているということを、ステージをじっと見つめるファンの姿を見て、改めて気づかされた。