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別冊☆大阪百科☆ニュース6
1329
:
名無しさん
:2016/07/28(木) 13:04:37 ID:Mii5n1..0
(勝手に関西遺産)止まらない 時の流れ
2016年7月27日
http://digital.asahi.com/articles/ASJ7P5HSGJ7PPTFC00W.html?_requesturl=articles%2FASJ7P5HSGJ7PPTFC00W.html&rm=353
■水の時計
世界一美しいと外国人から称賛され、大富豪たちが「手に入れたい」とうらやむモノが、JR大阪駅にある。落ちてくる水の糸で宙に時を表示する「水の時計」だ。
2011年、駅のリニューアルに合わせて設置された。高さは約4メートル、幅は約6・5メートル。1分間に3回、落ちる水で数字を形作り、時刻を知らせる。直後にバシャッと消えてしまう一瞬だけの「時」を見ていると、「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」とつづった鴨長明の方丈記を思い出した。今という時間はどんどん過ぎ去っていくんだなあ。
時刻の合間には季節にまつわる絵柄が水で描かれる。いまの時期はヒマワリやアサガオ、花火など。約5分ですべての絵柄が一巡りする。必要な水は最大で毎分180リットルほど。環境への配慮から循環水を使う。
14年、アメリカのニュース専門放送局CNNのウェブサイトで「世界で最も美しい時計12」の一つに挙げられ、海外からの観光客に人気のスポットになった。その年、歓迎の言葉を4カ国語で表示する機能を加えた。いまは9カ国語に増え、そばにある説明文も5カ国語で表記する。
残念なのは、置かれている場所だ。駅1階の中央南口のやや東寄りにあるが、大勢の人が行き来する経路からだと、エスカレーターの陰になって目立たない。管理する大阪ターミナルビルの広報担当、久保苑子さん(28)は「日本の方にもお楽しみいただいていますが、今は海外からのお客様の方が多い」と話す。
見る際のコツについて、「15メートルぐらい離れるのがお勧め」と話すのは、水の時計を作った噴水メーカー「光栄」(大阪市西区)の三原建人さん(46)。「エスカレーターの横ぐらいからだと、全体が見えて一番きれい」。ぐっと近づくと、水が落ちる様子や敷いた石に水が当たる涼しげな音を楽しめるそうだ。
多数のノズルから断続的に水を落下させて、文字や絵を描く装置は同社の特許製品だ。64個のノズルが約1・2センチ間隔で一直線に並んでいるのが1ユニットで、水の時計は6ユニットでできている。磁石で極小のバルブを開け閉めして、ノズルから出る水の量を調整する。
近鉄京都駅などにも置かれているが、時刻表示の機能はない。時を告げるのは大阪駅の水の時計だけで、世界にも一つという。
その風雅な様子に魅せられた海外の自称「大富豪」から、「水の時計がほしい」という問い合わせは多い。設置する場所やユニットの数、バルブを開閉するためのプログラムの仕様などで値段は大きく変わるが、基本的なシステムだけでも数千万円かかる。そう伝えると、その先に交渉が進まず、いまのところ購入にまで至っていない。
「この記事を読んだ方、割引します」とのこと。ご自宅の庭にいかがですか。(後藤泰良)
■日本旅行おもしろ旅企画ヒラタ屋 平田進也代表(59)
仕掛け時計、日時計、砂時計など、世界中で時計を見てきたが、「水の時計」は素晴らしい。日本の技術力はすごいと思う。ただ、設置場所が死角になっていて、地元の人の認知度は低めなのが残念。駅周辺の工事が終われば動線が変わって目立つかもしれないが、いまは知っている人だけが見に行くものになっていて、もったいない。さらに欲を言えば、笑いや大阪弁など、大阪らしさも加えてほしい。
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