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別冊☆大阪百科☆ニュース6

1236名無しさん:2015/12/05(土) 20:27:43 ID:pZheQUA60
これからNPOや社会的企業のM&Aが増えていく

YOSH そうした志のある企業が、さらにスケールアップしていくにはどうしたらいいのでしょう。

堀野さん ひとつ極端な話をすると、NPOや社会的企業のM&Aがもっと増えてもいいと思うんです。各地で同じような活動をしている人が連携して、全体で価値を出していく。そういう意味での業界再編が起こるのも面白いと思っています。

もっとそれぞれの知見やノウハウをオープンソースにして共有したり、他にもたくさん可能性はあるはずですよ。

YOSH 確かに、ありえそうですね。

堀野さん 大阪NPOセンターのような中間支援団体こそ、ありえる可能性を示していくべきだと考えています。そこで大事にしているのが、「ノットワーキング」という言葉です。

YOSH ネットではなくノット。

堀野さん はい、”結び目”(knot)のノット。ネットワークとしてつながりながらも、ひとつひとつのノットはフレキシブルに解かれることを前提にする、ということです。

一度つくり込むと、どうそれを維持するかに執着しがちですよね。それよりも、ご縁を結ぶだけではなく、解くことも自然に受け入れる。登山においても、登山ルートよりも下山ルートを優先するという考え方もありますが、近いと思います。


YOSH 確かに何が起こるかわからない時代だからこそ、その方がかえって心地よいかもしれませんね。そういう様々なマッチングを行う上で、どんなことを大切にしていますか?

堀野さん 勘ですね(笑) もう少しいうと、タイミングを大事にしています。このフェーズならこの人、もう少し成長したらこの人というのはもちろん、本人のキャパシティもあります。いい出会いだったとしても、精神的に余裕がなかったら、話もじっくり聞けないですからね。

あと、よく忠告するのは、チヤホヤされて勘違いしないように、「形ができるまでは一切取材を受けるな」ということです。広がるのはいいんですが、変な大人が寄って来て騙されてしまうこともありますから。

YOSH いろんな角度で、目配りされているんですね。

堀野さん 本人に話を聴くよりも、他の人から聴く方が多いですけどね。中間支援する側はつねに客観的でなければいけないと思うんです。ご縁のつながりに漂うヨットみたいな感じですね。風がないんだったら休もうかみたいに、常に風まかせ(笑)

YOSH いいですね(笑)

堀野さん ただ、こうした日本的な中間支援は、世界にも輸出すべきだと本気で考えているんです。

一概には言えませんが、欧米のNPOやNGOはキリスト教の影響を受けて、「弱者を救済する」という感覚が根底にあると思うんです。一方、日本の文化はどんな人にも価値を見出し、受け入れる余白がある。そのことが強みだと思っています。

日本は課題先進国ということで、海外からの視察が増えています。政治問題はいろいろありますが、グローバルな市民同士がもっとつながって、面白い取り組みを世界に広げていきたいですね。特に関西には空港もあるし、資源も揃っているので、海外と直結できる可能性は大きいと思います。


(対談ここまで)

 
というわけで、堀野さんとの対談いかがでしたでしたか? NPOの業界再編、売上10億円、世界への発信など、重要なキーワードが続出し、僕の頭の中にもさまざまな考えが巡った、とても濃い時間でした。

阪神・淡路大震災から20年経ち、日本における市民活動も成熟してきていますが、解像度が高まってきたからこそ、ひとりひとりが向き合わなくてはいけないこともより複雑になってきているようにも思います。

そんなときこそ大切なのは、いきなり大きな目標を掲げることよりも、「何を大事にしたいのか」もう一度“思い出す”ことかもしれません。堀野さん、貴重な示唆をありがとうございました!

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「大阪NPOセンター」


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