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別冊☆大阪百科☆ニュース6

1233名無しさん:2015/12/05(土) 20:25:07 ID:pZheQUA60
堀野さん 特に大阪は社会課題のるつぼなんですよ。いろんな人や物が行き交う商人の街であり、雪も降らずインフラが整備されているので住み良い。人を受け入れる温かい土壌もある。

そうやって多様な人たちが集まり暮らしてきたので、課題が生まれてはそれを自分たちで解決してきたんですね。まちづくりにおいても、心斎橋や淀屋橋など、この辺りの歴史遺産は町人が建ててきた。

もっと遡ると、四天王寺が原点だと思っていて。そこは聖徳太子が「四箇院の制」という、貧しい人たちや病人を救うための社会福祉事業を行った場所なんです。社会的な活動の原点が、1300年以上前から関西にはあるんですよね。

YOSH なるほど。スケールが大きいですね。

堀野さん その流れから、例えば助け合いの金融機関である労金や全労済の仕組みが、関西から生まれてきました。そういう歴史があるので、「営利は東京で、非営利は関西で」みたいに、明確に役割分担をしても面白いかもしれませんね(笑)

証券取引所でも、短期の株は東京、長期の株は大阪にして、長期的な目線で株主と一緒に事業を育てていくとか。

YOSH 日本経済のバランスをとる関西、とても面白いですね(笑) 大阪NPOセンターにくる相談も、そういうテーマが多いですか?

堀野さん そうですね。やはり多いのは、お金の稼ぎ方やマネジメントに関することです。「無償でやることに意味がある」とか「気合でやる」とか、そういう気持ちもわかりますが、「ずっと続いていく」という視点では、なかなか難しい局面もありますから。

大切にしたい「想い」こそ、誰かが受け継いでいかなくてはいけないし、広げていかなければいけない。だからこそ、「組織」というツールが必要になってきます。

YOSH その辺り、グリーンズにも心当たりがありますが、始めたばかりの頃は気づきにくいことでもありますね…

堀野さん 最近でいうと、最初から「組織ありき」で考える人も増えてきていますね。特に若い世代から、「どういう組織を作れば、こういう社会課題を解決できますか?」と、具体的に質問してくる方もいます。

それは社会の成熟なので、よい傾向とも言えますし、一方で、それだけ社会課題を身近に感じる機会が増えてきたという証でもあるかなと。私たちの究極の目標は、必要とされなくなるくらい、知恵やノウハウが浸透していくこと。ただ、今のところは出番がますます増えているという感じですね。
 
NPOはもっと危機感を持ったほうがいい

堀野さん いまはNPOへの変な誤解はなくなって、プラスのイメージで受け入れられてきました。それと同時に、企業や大学などNPO以外のセクターも、社会的課題に取り組みはじめています。そうしたときにNPOの存在意義とはなんなのか、改めて問うべき時期にあるのかもしれません。

YOSH もっと危機感を持った方がいい、と。

堀野さん はい。例えば「マーケティングはいらない」という考えをお持ちの方もいます。でも、本当に根本的な解決を目指すのだとしたら、関心のない人をも巻き込み、社会全体で解決策を考えていったほうがいいでしょう。

そう考えると、NPOの方々は企業の持つしたたかさをもっと勉強した方がいいですね。反対に企業の方も、NPOの持つ「思い」を学ぶ機会にもなるでしょうし。

YOSH つまりは「何を目指すのか」を振り返る、ということかもしれませんね。場合によっては、そこまでゴリゴリする必要はない、という場合もあるでしょうし。

堀野さん そうですね。だからこそ私たちの仕事の基本は、じっくりと聴くことだと思っています。ここには常に、新聞やテレビなどではまだ取り上げられていない、最新の社会課題が持ち込まれてくる。だからこそ、妙な思い込みをせず、白紙でいることを心がけています。

YOSH 最近はどんな課題に注目していますか?


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