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熊本気象・防災・自然災害情報スレッド in 熊本版

98名無しさん:2005/09/06(火) 06:46:07
台風14号、勢力保ち北上
1人不明、9人けが
九州・四国で避難勧告


民家の軒先に届くほどの勢いでうち寄せる高波=5日午後6時すぎ、大分市で
 大型で非常に強い台風14号は五日、九州を暴風域に巻き込み、勢力を保ったまま北上した。六日午前、九州に上陸する恐れがある。速度が遅く暴風域が広いため、長時間にわたり暴風と大雨が続くとして、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。

 大雨により鹿児島県垂水市で土砂崩れが発生し男性一人が行方不明になり、九州・沖縄で計九人がけがをした。徳島、高知、熊本、宮崎、鹿児島の五県で計約二万一千人に避難勧告が出たほか、鹿児島県を中心に一万五千人以上が自主避難した。

 気象庁によると、台風周辺の発達した雨雲と、本州にかかる前線に台風からの湿った空気が流れ込んだ影響で、東日本から西日本の広い範囲で大雨となり、四国、九州では波の高さが九メートルを超える猛烈なしけとなった。

 四国や九州の一部では一時間に三〇ミリ以上の雨が降り、宮崎県の南郷村や日之影町、鹿児島県肝付町などでは四日の降り始めからの雨量が六〇〇ミリを超えた。大分県竹田市でも五〇〇ミリ以上の雨を記録、関東や東海、中国地方の一部でも一〇〇ミリを超える雨となった。

 六日午前零時現在、台風14号は鹿児島県屋久島の南南西約一一〇キロにあり、ゆっくりと北に進行。中心気圧は九四〇ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は四五メートル。中心の東側三〇〇キロと西側二六〇キロ以内は風速二五メートル以上の暴風域、東側八五〇キロと西側六五〇キロ以内は風速一五メートル以上の強風域となっている。

 六日正午には、鹿児島県阿久根市付近を中心とする半径一一〇キロの円内、七日午前零時には山口県萩市付近を中心とする半径一九〇キロの円内に達し、その後、日本海に向かう見通し。

 七日午前零時までの二十四時間に、多い所で九州南部八〇〇ミリ、九州北部、四国七〇〇ミリ、近畿、東海三〇〇ミリの雨量が予想される。九州南部では一時間に六〇−九〇ミリ、九州北部や四国では六〇−七〇ミリの非常に激しい雨が局地的に降る恐れがある。九州南部では降り始めからの雨量が一四〇〇ミリに達する所がある見込み。

東海あす最接近か
 名古屋地方気象台によると、台風14号は東海地方に、七日明け方から昼すぎにかけて最接近するとみられる。予想降雨量は六日午後六時までの二十四時間に、多いところで三重県三〇〇ミリ、岐阜県一〇〇ミリ、愛知県八〇ミリ、滋賀県六〇ミリが予想されており、台風の接近に伴い、七日にかけてさらに増える見込み。

 降り始めの四日午前七時から、五日午後七時までの雨量は、三重県宮川村で一三六ミリ、愛知県田原市で一一三ミリ、岐阜県中津川市の一部で一一二ミリに達している。

 海上では風が強まって大しけとなり、波の高さは外海で十メートル、内海で四メートルとなり気象台は高波に警戒するよう呼び掛けている。

中日新聞


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