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【1565】大包囲戦【The Great Siege】

63まこり〜の:2006/07/07(金) 13:13:46 ID:fYLQ2MNU
シベラス山と、セントエルモ要塞に急遽配された守備隊や、騎馬斥候から、
オスマン軍がマルサムセト湾で再上陸し、部隊の編成が成りつつあるとの報が、
ヴァレッテのもとにもたらされる。

ヴァレッテより、「慎重に対応するように」との伝令が、援軍に送られる。
援軍が、再上陸したオスマン軍に破られることとなれば、
ムスタファに、マルタでの越冬を決意させることになり、
まして全滅ともなれば、シシリーからの増援も期待できなくなることを
ヴァレッテは知っていた。

ヴァレッテからの伝令の到着を待つまでもなく、
援軍の指揮官デ・コルナも、オスマン軍の再上陸を察知した。
自軍の斥候や、騎士団の伝令より、オスマン艦隊が、
マルタの北東岸にそって島の北側に向かっていることを聞き、
オスマン軍の攻撃の指向が自分たちに向けられることを悟った。
はたして、編成の成ったオスマン軍は、自分たちのほう向かって前進をはじめた。
兵力はおよそ9000。
彼我の戦力差は大きくなく、高地に位置した自軍のほうが有利として、
現状のまま待機するよう下令。
しかし、シシリーから同行した、騎士たちは、到着の遅れたことから焦りがある上、
ビルグ、セングレアのある南のほうにくすぶる煙をみて
「兄弟たちが脅かされており、さらに明らかに目の前に敵がいるのに、なぜ攻撃しない」
と逸りたって、勝手に突撃をはじめた。それにつられて周囲の兵たちも続く。
これによって布陣が崩れはじめ、当初考えていた戦線の維持はできないと判断し、
デ・コルナもついに全軍突撃を命じた。

オスマン軍が前進する低地をはさんで、デ・コルナ指揮下のシシリー副王軍の
対面の高地には、イムディナから出撃した騎兵へ中心とする騎士団と、
マルタ人の民兵による、歩騎混成部隊が布陣していた。
ナッシャー高地を、シシリー副王軍がオスマン軍に向けて
下りはじめたのを見たこの部隊も、オスマン軍へ向けて、突撃を開始。


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