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高3女子、路上で刺され死亡 東京・三鷹
1
:
三調めの@エントツくん
:2013/10/08(火) 20:39:32 ID:fDehQK8Y0
高3女子、路上で刺され死亡 東京・三鷹、容疑の男逮捕
http://www.asahi.com/national/update/1008/TKY201310080280.html
8日午後4時50分ごろ、東京都三鷹市井の頭1丁目の路上で、「女の人が刺されて倒れている」と110番通報があった。警視庁三鷹署員が駆けつけると、近くに住む私立高校3年生の鈴木沙彩(さあや)さん(18)が、制服姿で首を1カ所刺されて倒れていた。鈴木さんは2時間後に死亡が確認された。
現場から立ち去る男が目撃されており、署員が同日夜、風体が似た日本人の男(21)を殺人未遂容疑で緊急逮捕した。男は「やったことは間違いありません」と容疑を認めているという。
現場は京王井の頭線の三鷹台駅の南東約200メートルの住宅街。
70
:
三調めの@エントツくん
:2015/12/14(月) 11:33:43 ID:V3hO.6Hc0
三鷹高3刺殺裁判3月4日
http://www.yomiuri.co.jp/local/tokyotama/news/20151209-OYTNT50466.html
差し戻し審 リベンジポルノも審理
三鷹市で2013年、私立高校3年の女子生徒(当時18歳)が刺殺された事件で、地裁立川支部(菊池則明裁判長)は9日、殺人罪などに問われた無職池永チャールストーマス被告(23)に対する差し戻し審の裁判員裁判を、来年3月4日から開くと決めた。裁判員は改めて選任される。
1審の裁判員裁判の判決では、池永被告が元交際相手の女子生徒の画像をインターネット上に投稿した「リベンジポルノ」行為を、「殺害行為と密接に関連し、非難を高める事情として考慮する必要がある」と判断。懲役22年(求刑・無期懲役)の判決を下していた。
だが、今年2月の東京高裁の控訴審判決は、リベンジポルノ行為が名誉毀損きそん罪などで起訴されていない点を指摘。「本来的には殺人とは別個の評価対象」だとして、1審判決を破棄して審理を差し戻していた。
これを受けて、地検立川支部は8月、リベンジポルノ行為について児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)とわいせつ電磁的記録記録媒体陳列の罪で追起訴。差し戻し審では、従来の起訴内容と併合して審理される。
71
:
三調めの@エントツくん
:2016/03/13(日) 21:58:34 ID:iv8I/MMQ0
一審上回る懲役25年求刑 三鷹刺殺・やり直し裁判
http://www.asahi.com/articles/ASJ3B5SQ9J3BUTIL02Q.html
東京都三鷹市で2013年、元交際相手の高校3年の女子生徒(当時18)を刺殺したとして、殺人などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(23)のやり直しの裁判員裁判が10日、東京地裁立川支部で結審した。検察側は「被告がリベンジポルノとして公開した画像の抹消は不可能。被害者を徹底的におとしめており、身勝手極まりない」として、やり直し前の一審判決(懲役22年)を上回る懲役25年を求刑した。
一方の弁護側は、刑事訴訟法の規定により、やり直し前の一審判決より重い刑を言い渡せないと主張。その上で、池永被告が幼少期に受けた虐待が犯行に影響したなどとして、懲役14年が妥当だと訴えた。判決は15日に言い渡される。
やり直し前の一審判決は、女子生徒の画像をネット上で公開したことについて、量刑を決める際に重視していた。二審・東京高裁は、「起訴していない罪で処罰したのは違法だ」として一審判決を破棄。検察側が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの罪で追起訴した。やり直しの裁判員裁判では、この追起訴が刑事手続き上、違法かどうかが争点となっている。
この日の裁判では、女子生徒の母親が被害者参加制度を利用して出廷し、「被告は極刑で罪を償うべきだ」と意見を述べた。
三鷹ストーカー差し戻し審 被害者の母「娘は二度殺された」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201603/CK2016031102000152.html
三鷹市で二〇一三年十月、私立高校三年の女子生徒=当時(18)=が刺殺された事件で、殺人や児童買春・ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの罪に問われた池永チャールストーマス被告(23)に対するやり直しの裁判員裁判は十日、懲役二十五年が求刑された地裁立川支部で被害者の母親が意見陳述し、「殺害の前後にポルノ画像もばらまかれ、最愛の娘は二度殺された」と述べた。
母親は、被告や傍聴席から見えないように設けられたついたての向こうで、女子生徒が刺された直後の様子を時折声を震わせながら克明に語った。「どんなに恐怖だったか、苦しかったか、無念だったか、かわいそうでならない」。裸の画像には「ばらまかれた画像は完全に葬られず、娘は今も尊厳を傷つけられている」と、世の中から消し去れないことへの無力感を表した。
両親にとって、結婚十三年目で授かった一人娘で、「夢と希望だった」。母親は、娘が寝坊した時に学校に送り迎えしたことや、通知表でオール5をもらって喜び合ったことなど、幼少期からの思い出を振り返り、殺害される直前に大学の推薦入学が決まっていたことも明かした。
両親は心理療法は記憶を和らげる効果もあるため、裁判を戦うため治療を延期しているという。池永被告には「犯行は残虐の極み。極刑で罪を償うべきだ」と話した。母親が意見を述べている際には、傍聴席からすすり泣く声が漏れた。池永被告は身じろぎをせず、正面を見つめて聞いていた。
最後に意見を求められた池永被告は「自己中心的な動機で被害者をあやめ、尊厳を冒冒涜(ぼうとく)した。申し訳ないことをしたと後悔している」と話した。
72
:
三調めの@エントツくん
:2016/03/15(火) 21:39:37 ID:gKZXGFJU0
「納得できません」三鷹ストーカー殺人、被害者両親
http://www.nikkansports.com/general/news/1617174.html
東京都三鷹市で2013年10月、高校3年の女子生徒(当時18)が刺殺されたストーカー殺人事件で、殺人罪と児童買春・ポルノ禁止法違反罪などに問われた元交際相手池永チャールストーマス被告(23)のやり直し裁判員裁判で、東京地裁立川支部(菊池則明裁判長)は15日、懲役22年(求刑懲役22年)の判決を言い渡した。リベンジポルノについて起訴されていなかった差し戻し前の1審判決は同じ22年(求刑無期懲役)だった。
女子生徒の両親のコメントは以下の通り。
この度の懲役22年の判決は、私たちは不服です。懲役22年では、追起訴の画像投稿行為をきちんと処罰したことにはなりません。告訴というつらい選択をした私たちには全く納得できません。
殺人や本件の画像投稿行為は取り返しのつかない犯罪です。反省や謝罪は何の意味もありません。被告人の言葉や手紙を裁判員や裁判官たちが本当と思った理由がわかりません。
この判決には、検察は必ず控訴してほしい。
なお、第1審の判決が出た後、私たち被害者家族が控訴を望んだにも関わらず検察は控訴しませんでした。そのことが今回の差し戻し審の求刑と判決において大きな制約となったことは否めません。その判断を下した検察幹部は猛省しなければならないと考えます。しかし、差し戻し審を担当した検事達はその制約の中でもできるだけの戦いをしてくださいました。
現在の法制度の下では、私たちの納得できる判決は得られないでしょう。私たちの池永被告人に対する裁きは、神の裁断に委ねます。
三鷹女子高生刺殺、差し戻し審も懲役22年判決
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160315-OYT1T50110.html
2016年03月15日 20時42分
東京都三鷹市で2013年、高校3年の女子生徒(当時18歳)が刺殺された事件で、殺人罪と児童買春・児童ポルノ禁止法違反などに問われた無職池永チャールストーマス被告(23)に対する差し戻し審の裁判員裁判の判決が15日、東京地裁立川支部であった。
菊池則明裁判長は、「少女の命と尊厳を一方的に奪い傷つけた極めて悪質な犯行」と述べ、差し戻し前の1審判決と同じ懲役22年(求刑・懲役25年)を言い渡した。
判決によると、池永被告は、13年10月、元交際相手の女子生徒に恨みを抱いて自宅に侵入し、首など11か所をナイフで刺して殺害。殺害前後には女子生徒の画像をインターネット上に流出させた。
事件では、元交際相手の画像をネット上に流出させる「リベンジ(復讐ふくしゅう)ポルノ」が問題になった。
87
:
三調めの@エントツくん
:2016/05/26(木) 23:20:53 ID:GGv65jGM0
小金井アイドル刺傷 三鷹事件の教訓生きず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052602000126.html
東京都小金井市で、アイドル活動をしていた大学三年の冨田真由さん(20)=武蔵野市=が刺され重体になった事件では、警察内部の連携ミスが重なり、事件の予兆が何度も見過ごされた。二〇一三年十月に三鷹市で起きたストーカー殺人事件などを教訓に、警視庁はストーカー対策の捜査態勢を強化し、被害者の一一〇番に迅速に対応するシステムを構築したはずだったが、生かされなかった。
「行ってきます!」。二十一日午前八時半前、岩埼(いわざき)友宏容疑者(27)=殺人未遂容疑などで送検=は自身のブログにこう記した。その約八時間半後、事件は起きた。冨田さんのファンの岩埼容疑者は事件当日、自宅のある京都から上京しており、ブログで冨田さんのライブ会場へ向かうことを示唆したとみられる。
岩埼容疑者について武蔵野署に相談していた冨田さんは事件の二日前、ライブの日程を署に伝えていた。だが情報は、警視庁本部内のストーカー捜査支援部門「人身安全関連事案総合対策本部」に連絡されず、ブログの分析は棚上げに。事件の予兆は見過ごされた。
同対策本部の前身の組織が発足したのは一三年。高校三年生の女子生徒が元交際相手に刺殺された三鷹ストーカー殺人事件で、被害相談を受けた署と警視庁本部の情報共有が不足していた反省から、事件の二カ月後にスタートした。現在は約百七十人態勢で、署から被害相談の連絡を受け、捜査支援や被害者の保護に当たる。
冨田さんが初めて武蔵野署に相談したのは今月九日。岩埼容疑者が自分のブログやツイッターに大量に書き込んでいることを訴えた。だが、署は「ただちに危害はない」と判断。署が同対策本部と相談内容を共有していれば、さらにライブの日程を連絡していれば、事件を未然防止できた可能性はあった。
連携ミスは事件当日にも。武蔵野署は事前に、冨田さんが出演するライブ会場を管轄する小金井署に連絡。さらに、冨田さんから一一〇番があった場合、警視庁通信指令本部の端末画面に名前、自宅住所が表示されるよう登録した。「ファンがライブに押しかけてトラブルを起こす可能性がある」との情報も入力したが、ライブの日時と場所は登録していなかった。
冨田さんがライブ会場前から「助けて」と一一〇番した際、警視庁通信指令本部の担当者は自宅からの一一〇番と勘違いして警察官を出動させた。事件現場に警察官が到着したのは、冨田さんの通報から七分余り後。冨田さんの通報から約一分後に目撃者が通報していなければ、冨田さんの救出や岩埼容疑者の確保が大幅に遅れた恐れがあった。
ストーカー問題に取り組むNPO法人「ステップ」(横浜市)の栗原加代美理事長は「『何かあったら一一〇番して』と言うが、それでは遅いのがストーカー事件だ。被害者への付きまといがないという理由で軽く見ていた可能性がある。大量の攻撃的なツイッターがあれば、加害者を被害者に近づけない手段を講じるべきだった」と、警視庁の対応を批判した。
出動ミス発表は確認から2日後
警視庁は二十一日の事件発生当初、最初の一一〇番は目撃者からと説明し、冨田さん本人から通報があったことは明らかにしていなかった。
捜査関係者によると、事件発生が土曜日だったため、週明けの二十三日、通信指令本部が事件の通報をあらためて検証した結果、最初の通報は冨田さんで、出動にミスがあったことを確認した。だが同庁はこの日に公表せず、二十五日未明、民放テレビが「冨田さんが目撃者よりも一分早く一一〇番していた」と報じて明らかに。同日朝、同庁は正式に発表した。
発表が遅れたことについて、同庁幹部は「調査と確認に時間がかかった。隠していたわけではない」と釈明するのにとどまった。
88
:
三調めの@エントツくん
:2016/06/23(木) 12:06:09 ID:rp36sGyY0
冨田真由さん襲撃「対応不十分」 所轄署警官“問題のキャリア”
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160623-00006286-sbunshun-soci
週刊文春 6月23日(木)12時1分配信
警察の対応は不十分だった。5月にシンガーソングライターの冨田真由さん(20)が、ファンの岩埼友宏容疑者(27)からライブ会場前でナイフで刺されて意識不明に陥り、その後一命をとりとめた襲撃事件の検証結果を今月17日、警視庁が公表した。
警視庁担当記者が語る。
「検証では、冨田さんが襲撃される12日前の5月9日から『ファンからのツイッターへの執拗な書き込みをやめさせてほしい』と武蔵野警察署に相談していたのに、署が本部に告げなかったことを問題視。ストーカー事案などを取り扱う専門部署『人身安全関連事案総合対策本部』に『速報して被害者の安全を確保すべきだった』と結論づけました。書き込みも『好意が悪意に変わった変化を読み取るべきだった』として一応は警察の不手際を認めた格好です」
冨田さんはライブがあることも武蔵野署に事前に伝えていたが、警察官は臨場せず。事件当日には犯人を目の前にして110番通報したが、通報を受けた通信指令本部は位置情報の確認を怠り見当違いの場所に警察官を派遣する始末だった。冨田さんは最後まで警察に望みをかけ、警察は最後まで期待を裏切り続けた。
「会見で言い訳に終始する幹部に記者が激高するなど、記者クラブ内では当初から警察の対応が疑問視されていました。今回、不手際を認めたといっても、『すぐにストーカーと判断するには難しかった』と弁解もしている。検証期間の1カ月が、この結論を導くために費やされたかと思うと、やり切れません」(同前)
警視庁には苦い教訓があったはずだ。2013年の三鷹市の女子高生ストーカー殺人事件。あの惨劇を受けて設置したのが人身安全関連事案総合対策本部だった。同本部では、ストーカーを扱う生活安全部に突発事件に臨場する機動捜査隊を加え、一見小さな事案でも臨場や逮捕を積極的にして一定の成果をあげてきた。だが、今回の武蔵野署の担当者が、その同本部出身だったというから、救いがない。
警視庁OBは「三鷹と違い、制度上も事件を防ぐ手立ては整っていたはず。それでも、こんな事件を許した警視庁は上から下までたるんでいるとしかいえない」と憤る。
仏作って魂入れず、という。問われているのは、もはや制度ではない。警察官の魂だ。
89
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/11/29(火) 21:14:10 ID:kub/yLdY0
三鷹ストーカー控訴審「懲役22年」東京高裁で結審
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161129-00000073-mai-soci
東京都三鷹市で2013年、元交際相手の女子高校生(当時18歳)を殺害したとして殺人罪などに問われた無職、池永チャールストーマス被告(24)に対する差し戻し審の控訴審が29日、東京高裁(秋吉淳一郎裁判長)で始まった。弁護側は懲役22年とした差し戻し後の1審判決を「重すぎる」と主張、検察側は「軽すぎる」と訴え、ともに破棄を求めて結審した。判決は来年1月24日。
池永被告は被告人質問で「ご遺族に申し訳ない。賠償を果たしていきたい」と謝罪。量刑の重さについては「判断は弁護人に任せている」と述べた。
一方、被害者参加した遺族の代理人弁護士は「娘の画像を投稿した犯罪が新たに起訴されたのに、なぜ最初の1審と同じ懲役22年なのか納得できない」とする母親の意見陳述を読み上げた。
池永被告は殺害後、交際中に撮影した画像をインターネットに投稿。最初の1審・東京地裁立川支部判決(14年8月)は「殺害と密接に関連する特に悪質な事情」として懲役22年としたが、東京高裁は昨年2月、起訴されていない行為を過大評価したとしてこの判決を破棄し、審理を差し戻した。
検察側はその後、画像投稿行為を児童ポルノ禁止法違反などで追起訴したが、地裁立川支部は今年3月、差し戻し審でも同じ懲役22年を言い渡した。
三鷹ストーカー殺人 やり直し裁判で控訴審
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161129-00000046-nnn-soci
東京・三鷹市で起きた女子高校生ストーカー殺人事件で、やり直し裁判員裁判に対する控訴審が開かれ、裁判は1日で結審した。
池永チャールストーマス被告(24)は3年前、元交際相手の女子高校生を殺害し、被害者の裸の画像をネット上に公開した罪などに問われている。この裁判では裁判員裁判のやり直しが命じられたため、検察側がリベンジポルノ行為を追起訴し、1審で2度、懲役22年の判決が出されるという異例の経過をたどっていた。
29日に東京高裁で行われたやり直し裁判員裁判の控訴審で、弁護側は「追起訴は違法で、懲役22年は重過ぎる」と主張した。また池永被告本人も「自分は変わったと思っている」と述べ、以前より反省を深めたことを強調した。
一方、法廷では「絶対に極刑で罪を償うべき」などとした被害者の母親の意見も読み上げられた。
裁判は29日で結審し、判決は来年1月24日に言い渡される。
90
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 11:59:52 ID:Azhse61c0
女子高生は「リベンジ・ポルノ」で二度殺された ルポ・三鷹ストーカー殺人事件【前編】
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50287
なぜ今になって二審が?
三鷹ストーカー殺人事件――2013年10月8日に、18歳の女優の卵だった女子高校生が、かつて交際していた男性に自宅前で刺殺されて殺害された事件だ。
加害男性は、彼女の裸が写った画像をインターネットに流した後に事件を起こしたことから、「リベンジ・ポルノ」という言葉が広まり、翌年にはリベンジ・ポルノ防止法が成立した。
本日(11月29日)、この事件の二審が、東京高裁で開かれる。一審は2014年の8月に判決が出ていたが、なぜ今になって二審が行われるのか。
それは、一審で検察がリベンジ・ポルノを起訴しなかったにもかかわらず刑量に含めるよう主張したため、高裁が不当として地裁への差し戻しを決定したからだ。それで2016年の3月に改めて差し戻し審が行われ、今になって高裁での二審が開かれることになったのだ。
裁判は遅々として進まない。遺族である女子高生の両親は裁判でこう語った。
「(夫婦は)2人とも精神科に通っています。しかし、今は裁判を闘うために治療を延期しています。怒りを抑えないためです」
両親は加害者への怒りを持って裁判に臨むため、精神科での治療さえ延ばしている。にもかかわらず、裁判は3年以上過ぎた今なお、二審での審議に留まっており、インターネット上には被害者のポルノ画像が大量に残されている。
あの事件はどのようにして起き、遺族と加害者は今何を思っているのか。3回にわたって事件を考える前に、まず全容を記しておきたい。
名門大学生と偽り交際
加害者の名前は、池永チャールズ・トーマス(事件当時21歳)。日本人の父と、フィリピン人の母との間に生まれた。
詳しい出自は「中編」で述べるとして、4歳の時に実の父が離婚。クラブでホステスをする母親は次々と男を変えて家につれ込み、ネグレクトと虐待をくり返した。彼には父のちがう幼い妹が1人いる。
池永と被害者女性Sさんとの出会いは、2011年7月、フェイスブック上でだった。
池永は高校卒業後にフリーターとして京都で暮らしていたが、フェイスブックでは立命館大学の大学生だと偽り、「ハーフで英語が堪能」だと誇示していた。高校1年だったSさんはそれを鵜呑みにしてメッセージの交換を開始。その年のクリスマスに、池永が東京に会いに行き、交際がはじまった。
Sさんは、絵に描いたような才女だった。小学生の頃から女子大の付属の一貫校に入学し、ピアノが得意で同級生たちのリーダー的存在。学校の成績はオール5で英語と美術が得意な一方、小学5年で芸能プロダクションにスカウトされ、テレビドラマや映画に出演していた。
池永はSさんにのめり込み、頻繁に東京へ会いに行く。1月、2月、4月、5月、6月とほぼ毎月で、ゴールデンウィークにはSさんの両親に挨拶をして交際を報告した。肉体関係になったのは、その2ヵ月後の7月だ。
池永はSさんに愛情を抱いたきっかけを次のように語る。
「彼女に私の恵まれない家庭のことを話したことがありました。そしたら、家族が愛してくれないなら、私が(あなたに)欠けている愛情を満たしてあげると言われたのでございます」
池永は幼い頃から親の愛情を知らずに育ってきた。Sさんは、それを代わりに担ってくれる存在だったのだろう。
だが、2人の距離が縮まれば縮まるほど、池永の胸に不安が首をもたげるようになった。身分を偽っていることへの罪悪感である。
「嘘をつきつづけて、このままうまくいくとは思っておりませんでした。本当のことを言えなかったのは、見下されると思っていたから。いつか嘘が発覚する。ならば、アメリカへ行って自然消滅させようと思ったのです」
91
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 12:01:11 ID:Azhse61c0
女子高生は「リベンジ・ポルノ」で二度殺された ルポ・三鷹ストーカー殺人事件【前編】2
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50287?page=2
ポルノ画像で恐喝
2012年の9月、池永は唐突に「留学する」と言い残してアメリカへ旅立つ。ロサンジェルスに親戚が住んでいて、そこから語学学校に通ったのだ。
アメリカ滞在中、池永はSさんの別れを惜しむ気持ちにつけ込み、裸の写真を何枚も送らせる一方で、彼女に冷たく当たった。
現地で知り合った女性と交際し、スカイプでSさんにそのことを話したり、パソコンを通して彼女に挨拶をさせたりしたのだ。たった3カ月で帰国したにもかかわらず「一時帰国」と偽ってSさんと会い、「別れよう」と切り出したこともあった。
この池永の言動は、幼児が母親の愛情を確かめるために悪戯をするのと同じ「愛情のためし行動」だったのだろう。Sさんの気持ちはそれらの行為によって冷めていく。2013年初頭、Sさんは告げる。
「私、気になる男性ができたの」
池永は激しく動揺し、Sさんを思い留まらせるために、ポルノ画像をつかって恐喝をはじめた。バラまかれたくなければ自分と会え、と。話し合えばやり直せると考えていたのである。
3月、Sさんはクッキーを持って大阪の池永のアパートを訪れた。だが、池永は彼女のよそよそしい態度に不安になり、映像を削除するふりだけして、Sさんに手錠をはめてレイプをする。
この一件後、Sさんは二度と会わないと池永に告げた。池永はフラれた怒りから、SNSを通してSさんの動向を調べ、新たな恋人ができたことを知って殺意を抱くようになる。
「彼女が別の男性と交際していることを知り、己の状況がすこぶる悪いことに気がつきました。体重は10キロほど落ち、アトピーもひどくなりました。ここから抜け出すには、殺すしかないと思うに至ったのであります」
Sさんはその後も池永から脅しを受けつづけたことで、6月には両親に相談。両親は電話で池永に近づかぬよう告げた上で、警察に通報。登下校も同行するなどしていた。
しかし池永の殺意は時を経ても消えることがなかった。
9月28日午前6時、池永は友人とともに長距離バスで上京する。その後、ペティナイフを購入。井の頭公園などで野宿をしながら三鷹にある彼女の自宅へ通い、殺害の機会をうかがった。ポルノ画像67点(後に児童ポルノと認定されたのは13点)をアダルト投稿サイトにアップロードしたのは、その間の10月2日のことだ。
Sさんの父親は、娘のポルノ画像が流出されたのを知った時、女優の夢が絶たれたばかりか、もう娘は日本で普通に暮らすことはできない、と思ったという。Sさんはそんな父親を心配させまいとしたのか、こう言った。
「もうこれ以上のことはしないだろうから、せいせいした」
完全に削除するのは不可能
だが、6日後、最悪の事態が起こる。
その日、池永は三鷹にある自宅に忍び込み、洋服ダンスに身を潜める。そして何も知らずに学校から帰宅したSさんに襲いかかり、ペティナイフで首や背中など11カ所を刺して殺害。さらにそのSさんの姿を携帯電話で撮影し逃亡したのである。
近くの路上で逮捕されたのは1時間後のことだった。
事件後、池永はSさんを殺害した理由を次のように語っている。
「被害者は、私の苦痛源でありました。殺せば(苦痛が)絶ち切れると思いました。(Sさんが別の男性と付き合っているというのが)身を焦がれるような思いでありましたので、殺害という行為に及びました。しかし、率直に申し上げますれば、虚しいだけでした。拘留されて考える時間を与えられてから虚しいだけでした」
あまりに身勝手な言動である。彼の異常な思考や言葉づかいについては次回述べることにして、法廷で彼が述べる言葉は理解しがたいことばかりである。
自分がいかにSさんを愛していたかを声高に語りつづけ、遺族への罪の意識を問われても、共感はないし、被害者に対して悪いという気持ちはまだない、と言い放つのだ。しかも、検察の取り調べでは次のように述べている。
「もし時間を取りもどすことができても、被害者を殺すと思います」
92
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 12:03:22 ID:Azhse61c0
女子高生は「リベンジ・ポルノ」で二度殺された ルポ・三鷹ストーカー殺人事件【前編】3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50287?page=3
これを聞かされる遺族の気持ちはいかばかりか。
法廷での母親の言葉だ。
「娘(Sさん)は刺殺後も写真を流され、今なお尊厳が傷つけられています。娘ではない写真まで、ネットで娘だと言われています。被告(池永)は(娘を)2回殺し、親も殺し、今も(私たちは)苦しみつづけているのです」
事件報道によって、ポルノ画像も拡散し、世界中のサーバーに広がったことで、今なお警察さえ「完全に削除するのは不可能」という状況に陥っているのである。
事件から3年、検察側のミスもあって、池永の独りよがりがくり返される裁判は未だにつづいている。
池永は「事件後に自殺を望んだ」と口では言いながら、一審で懲役22年という判決を下された途端に減刑を望んで控訴までしているのだ。無駄に長引く裁判は、遺族の怒りと落胆を助長しているだけだ。
ただ、殺人事件において、このような「理解しがたい被告」と「怒りを示す遺族」という構図は決して珍しいものではない。私自身、わが子を虐待で殺した親が「俺はちゃんと育てていた」とうそぶいたり、「子供を愛していた」と当たり前のように主張する光景を嫌というほど見てきた。
この背景には次回述べるように、犯人の凄惨な虐待体験などからくる人格の崩壊がある。だが、今の制度では、法廷で犯人が歪んだ価値観を主張し、弁護士が悲惨な幼少時代の体験を理由に情状を求め、刑事は裁判官に重い罪を要求するだけだ。
警察は、事件の被害者遺族のために「犯罪被害者支援室」というものを設けて弁護士を紹介するなどする。だが、ある凄惨な事件で家族を失った遺族は、私にこう語った。
「犯罪被害者支援室でカウンセラーを紹介されました。でも、事件そのものより、法廷で犯人が常識もなくムチャクチャなことを言ったり、笑ったりするのを見させられる方がよほど精神がおかしくなります」
新たな証拠がない以上、池永の量刑は二審でもほとんど変わらないだろう。ただ裁判が長引けば長引くほど、遺族の苦しみは助長されるが、犯人はその拘留期間が刑期に含まれるので刑務所にいる期間は短くなる。
無駄に長引く裁判は、犯人側の有利にしか働かないのだ。
本日から行われる二審で、池永は何を主張するのだろうか。
93
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 12:08:32 ID:Azhse61c0
男はなぜ愛する女性のポルノ画像をバラまき、刺殺したのか?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50316
異常な言葉づかい
「リベンジ・ポルノ」という言葉を生んだ、三鷹ストーカー殺人事件。
池永チャールズ・トーマス被告(事件当時21歳)は、元恋人の女子高校生・Sさん(当時18歳)の裸の画像をインターネット上に流出させた後、自宅に忍び込んでペティナイフで刺殺した。これまで公判は二度行われたが、池永は独善的な証言をくり返した。
「(被害者に対して悪いという気持ちは)まだない」
「親(被害者の両親)の気持ちはわからない。頭では理解できるけど、感じない」
「彼女(被害者)が好きなので、彼女が直面したであろう恐怖や苦しみや痛みを味わってみたい。共感してみたい」
「(出所後については)これまでの20年がそうであったように、これからの20年も技術産業が革新されます。その中で考えるのはナンセンスでございます」
人を殺したことへの罪の意識は未だに抱けないし、遺族に対する反省の思いも本質的にはないというのだ。
もう一つ特筆すべきは、彼の異常な言葉づかいだ。たとえば、次はSさんを愛していたかという質問の答えだ。
「愛ではございません。愛というのは、もっとたっといものです。彼女にした愛はすべて返ってきたものでございます。恋愛ではございませんでした。恋情はございますが、愛してなどおりませんでした」
遺族を侮辱しているとしか思えない口調で、内容も支離滅裂だ。彼はこうした言葉づかいを「昔からそうでございます」と言うが、おかしいという認識すらない。
私は取材をすればするほど、池永が人間の皮を被った別の生き物のように思えてならなかった。どうやったら彼のような人間が育つのか。
その生い立ちは、闇に閉ざされたように暗い――。
10数年に渡る虐待
フィリピンのマニラで、池永は生を受けた。母親は日本に出稼ぎに来ていたフィリピーナ。仕事で知り合った日本人男性と結婚し、マニラで里帰り出産した後、乳飲み子の池永を実家に置いて日本へ1人で帰ったのである。
池永は1歳10カ月の時に、祖父母につれられて大阪の両親の住む家で暮すようになる。そこから壮絶な虐待が10数年にわたってくり広げられる。母親はフィリピン人クラブで明け方まで働き、池永を託児所や保育園に預けっぱなしにした。連れ帰っても、子供嫌いの父親が池永に手を上げたり、ベッドに縛りつけたりした。
4歳の時、母親は離婚するが、今度はMという男性を引っぱり込んで同棲をはじめた。Mは生活費をまったく入れない男で、池永に対して実父以上の虐待をした。
鉄を火であぶって体に押しつける、裸にして革のベルトで叩く、ライターの火で鼻の中をあぶる、水風呂に放り込む。さらに口でも「おまえはフィリピン人だ」などと人格を否定する言葉を浴びせつづけた。池永はMを恐れるあまり、病院の医師が虐待の痕跡を見つけて母親につげたところ、「(報復が怖いから)Mに言わないで」と嘆願したこともあった。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 12:09:46 ID:Azhse61c0
男はなぜ愛する女性のポルノ画像をバラまき、刺殺したのか?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50316
小学5年生の頃、母親はMと別れるが、次に付き合ったのは暴力団員だった。彼は母親との性行為を池永に見せつける一方で、母親に激しい暴力をふるった。殴る蹴るは日常茶飯事で、ワインのボトルで乱打して母親の顔を「パンダのように」腫れ上がらせたこともあった。
池永は母親に何度も離縁を勧めた。母親は同意して家を捨てて逃げるのだが、またすぐにその男とよりを戻して一緒に住みだす。するとしばらくしてDVがはじまるので逃げる。2、3年の間にそんな転居だけでも7回に及んだ。
母親が裁判所に提出した証拠の一部である。
「(暴力団員は)もともとやさしい人なので、変わるのではないかと思っていた。でもヤクザなので何をされるかわからない。逃げたこともある。暴力のあとは優しくしてくれたこともある。私がトーマスを家において帰らなかったこともある。殴られて痣になって、痣が治ってから帰ろうと思った。帰れば痣を見た息子が通報するので。その間、トーマスは1人で過ごしていた。ローソンでお弁当を買って食べていた。また電気が止まった時、1人でいたこともあった。寒くてかわいそうだった」
彼女が男遊びで4、5日帰らなかったことは、ざらだったそうだ。その間電気も水道も止まった暗い部屋で、池永は蝋燭に火を点けて毛布にくるまり、お腹が減ればコンビニへ行って弁当を恵んでもらい、体が臭くなればマンションの地下の共同トイレで体を洗っていた。
このように池永の幼少期の思い出はあまりにおぞましい虐待にまみれている。そしてこれが池永の歪んだ性格を生んだのだ。心理鑑定にあたった西澤哲(山梨県立大学教授)は、次のように語った。
「被告には、母親からの見棄てられ体験が顕著です。被告は母親の愛情を求めていました。しかし、当の母親の方は自分ではなく、次々に男をつくってそっちへ行ってしまった。被告はその男性たちから虐待を受けたことで悪性の自己観を持つようになった。アイデンティティの拡散状態に陥ったと思われます」
子供は親に愛されることで信頼とか愛情といった感情を培い、自分自身を形成していく。愛された喜びを知っているから愛そうとし、自分の気持ちを考えてもらって嬉しいと思った体験があるから人にもそうしようとする。それが人格形成というものなのだ。
だが、池永のように母親に見捨てられ、男から次々に虐待を受けると、そうした人間らしい感情を持てなくなるどころか、アイデンティティを抱くことができなくなる。相手の気持ちを考えるどころか、自分が何者かすらわからなくなるのだ。
冒頭の様な証言は、池永がふざけてしているのではない。本当に遺族の心情を想像できないから、そう語っているのだ。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/07(水) 12:10:52 ID:Azhse61c0
男はなぜ愛する女性のポルノ画像をバラまき、刺殺したのか?3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50316?page=2
被害女性と出会い意識変性状態に
では、このゆがんだ人格と殺人はどう結びついているのか。西澤教授は語る。
「被告は被害者と会うまでは、鬱のようにいつ死んでもいいという考えにとらわれていました。小学5年生の頃からずっと希死念慮、つまり漠然とした死への憧れが生じていました。これはDVやネグレクトを受けた子供によく見られることです。ですが、被害者と出会ったことで、それがなくなって躁状態になり、英語、スペイン語、スポーツなどをどんどんするようになった。これは意識変性状態だと言えます」
「意識変性状態」とは、通常の意識状態とは異なる一種の興奮状態のことだ。初めて自分を理解してくれる女性を見つけたことで、池永は躁状態になっていた。だが、その彼女から別れを切り出されたことで、地獄に叩き落された気持ちになる。
「こういう状態だったので、別れた時の精神的なダメージは非常に大きいものがありました。自分が消えていく。消滅していくと思っていたはずです。これが過剰な怒りを生み出して、被害者を脅してでも関係継続を求めるということになったのです」
信頼していたからこそ、切り捨てられたという被害妄想を膨らませた。それが、池永の「殺害しなければ」という気持ちを生み出したというのだ。
他方、リベンジ・ポルノという行為は、いかにして説明されるのか。教授によれば、これも虐待の影響がたぶんにあるという。
「被告は自己観のなさが顕著です。自分で自分のことがわかっていないので、人の目に映る自分に固執する。被告は『自分が被告と交際していたという過去を記録として半永久的に残しておきたかった』と説明しています。社会に2人の関係を認めてもらえなければ、自分で自信を持って確信、肯定できない。自分がないから人に認めてもらうことで自分を確立しようとしたのです」
池永は物心つく前から親や男に自己を否定されつづけたことで、自分という存在に自信を持てなくなった。ゆえに、人に認めてもらうことでしか、自分の存在証明ができない。ポルノ画像を流出させたのは、2人の関係の存在証明だったというのだ。
にわかには同意しがたいことだが、くしくも法廷で池永はポルノ画像を流出させた理由について、西澤教授の見解を裏付ける証言を述べている。
「普通の写真では、それだけでは交際した事実はないと反論される、反駁されると思い、それでは親密な関係であるという証拠の裸の写真であればその余地を消すことができる。そのような気持ちでございました」
この事件は「リベンジ・ポルノ」という言葉を広めた。だが、2人の主張を信じれば、池永の行為は「リベンジ」ではない。自己のアイデンティティを確立するためにした「社会に認めてもらう行為」ということになる。
このような池永の異常な心理を分析したところで、遺族が納得するわけもない。遺族は池永の行為は情状に値せず、極刑を下すべきだと主張している。裁判官や裁判員も教授の主張に静かに耳を傾けはしたが、「同じ境遇の人が同じ犯罪をするとは思わない」という意見を述べている。
たしかに、虐待を受けた子供がみな池永のような人格になるわけではない。人には生まれつきの特性があり、それが様々な環境に影響されて形を変えていく。背の高い遺伝子を持ってやせ形の子供は、栄養を取って運動をすればスレンダーな長身になるが、背の低い遺伝子を持って太りやすい子であれば、栄養は脂肪となって身長も伸びない。それと同じように、子供が虐待によって被る影響にも人によって違いがあるのだ。
これまでの一審と差し戻し審では、池永の幼少期の体験はほとんど考慮されず、懲役22年という判決が下された。これが重いか軽いかは、人それぞれ受け取り方はちがうだろう。ただし、遺族からすれば、大切な1人娘を殺害された挙句に、冒頭のような理解不能な発言を聞かされれば、許せないという感情を抱くのは当然のことだ。それが池永の虐待体験のせいだとしてもである。
この事件によって何が残されたのか。遺族の怒りと、「リベンジ・ポルノ」という実態とは異なった言葉だけのような気がする。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/18(日) 08:19:53 ID:JdbxLkwI0
女子大生刺傷 最終報告書に「安全を早急に確保する必要あった」
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00344852.html
音楽活動をしている女子大生が、ファンの男にナイフで刺された事件で、警視庁は、「安全を早急に確保する必要があった」などとする最終報告書をまとめた。
この事件は2016年5月、東京・小金井市で、音楽活動をしている女子大生の冨田真由さん(21)が、ファンでストーカー行為をしていた岩埼友宏被告(28)にナイフで刺され、重傷を負ったもの。
事件前、冨田さんから相談を受けながら、防げなかったことについて、警視庁は、「安全を早急に確保する必要があると判断すべき事案だった」などとする、最終報告書をまとめた。
冨田さんは、16日に公開した手記で、「殺されるかもしれない」と、警察に訴えた結果、危険性がないと判断されたことについて、警察に対する不信感をつづっている。
小金井市刺傷事件 千曲市出身の被害者・冨田さん手記公表
http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20161217/KT161216FTI090017000.php
「この事件をきっかけに、同じ不安や恐怖を抱えて苦しんでいる人が、安心できるような社会に変わっていってくれたら嬉(うれ)しい」―。被害に遭った冨田真由さん(21)がつづった手記が16日、公表された。事件前に「殺されるかもしれない」と伝えたことを認めない警視庁に対し、「怒りを通り越して、悲しみを感じています」と悔しさをにじませた。
手記はA4用紙4枚にわたる。手記によると、冨田さんについて、岩埼友宏被告の短文投稿サイト「ツイッター」などへの書き込みが始まったのは2014年6月。「生き死にに関する書き込みが1日に何件もくるようになった」ほか、ライブ終了後にストーカー行為を受けるようになった。警察に助けを求めようと、ツイッターの書き込みを印刷した紙など「命の危険を感じていることがわかる資料」を持参した。対応した警察官は「何かあればこちらから連絡します」と言ったが、事件発生まで電話をしてきたのは3回ほど。冨田さんの近況について聞いたのは、うち1回だけだったという。
事件後の聴取では「本当に殺されるかもしれないと言ったんですか」と何度も確認されたといい、「必死に訴えたことが全く伝わらなかった」とした。
シンガー・ソングライターとしての成功を夢見ていた冨田さんだが、今は「時間が止まってしまったかのように、前に進むことが怖くなった」。事件後も全国で似たような事件が発生し「苦しい気持ちになる」といい、「警察がこの事件のことを本当に反省してくれていないと、また同じことが繰り返されるのではないかと心配」と訴えた。
16日に都内で記者会見した代理人の柴田崇弁護士(東京)によると、冨田さんは9月初旬に退院し、療養を続ける。けがの影響で脳梗塞を発症して左目が見えにくくなり、右足の親指が動かせないなどの後遺症がある。中度から重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)と診断され、「近くに男の人がいると怖い」と話すこともある。
手記は15日夕から16日未明に冨田さんが、下書きを何度も繰り返しながらつづった。柴田弁護士は「二度と同じ事件を繰り返してほしくない思いで、じっくり考えながら書いていた」と話した。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/18(日) 08:21:43 ID:JdbxLkwI0
小金井・大学生刺傷 署が対応を謝罪も「訴えは確認できず」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201612/CK2016121702000137.html
東京都小金井市で五月、音楽活動をしていた私立大生の冨田真由さん(21)がファンの男に刺され一時重体となった事件で、警視庁は十六日、事件前に相談を受けた武蔵野署の米次(こめつぎ)孝署長が、本人と家族に謝罪したと明らかにし、事件対応の検証結果を公表した。「署は(冨田さんの)思いをくみ取るに至らなかった」「人身の安全を早急に確保する必要があると判断すべき事案だった」と結論付けた。
一方で、冨田さんや知人が事件前に「殺されるかもしれない」と署に相談したとしているのに対し、警視庁はそのような言葉があったかは確認できなかったとしており、食い違いを見せている。
警視庁は先月末から今月にかけて、冨田さんと家族から計四回聞き取り、署長らが十三日に謝罪した。
事件は五月二十一日、小金井市内のライブハウスが入る建物で発生。出演予定だった冨田さんは、岩埼(いわざき)友宏被告(28)=殺人未遂などの罪で起訴=に首や胸をナイフで刺された。
冨田さんなどへの聞き取りでは、冨田さんの知人は事件前の五月六日、署に電話し、「殺されるかもしれない」と担当者に伝えた。三日後には冨田さんと知人が署を訪ね、岩埼被告から書き込まれたツイッターのコピー七十一枚、ブログの画像七十枚を持参し再度「殺されるかもしれない」と訴えた。冨田さんの母親も十日、署の担当者に電話で「命に危険がある」と伝えた。
しかし、対応した男性巡査部長ら三人への調査では、こうした言葉は確認できなかったとしている。三人は「もう少し突っ込んで話を聞くべきだった」と反省しているという。
警視庁は十六日、ストーカー事案の相談を受けた警察署は、相談内容をすみやかに同庁の専門部署に伝えるよう、全署に求める通知を出した。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/18(日) 08:35:41 ID:JdbxLkwI0
リベンジポルノ事件が問いかけるもの〜虐待は未来の犯罪を生むのか?
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50376
立川地裁で行われた三鷹ストーカー殺人事件の一審では、被告人の池永チャールズ・トーマスの異常な人格が浮き彫りになった(詳しくは前編・中編参照)。
中編で述べたように、弁護士側の心理鑑定によれば、幼少期に受けた過激な虐待が池永の人格に悪影響を及ぼしたとされている。実母による長期間にわたるネグレクト、実父や母親の愛人による度重なる暴力行為が、彼の心をゆがめ、他人の痛みを想像できず、感情の赴くままに暴力をふるう人間をつくりあげたというのである。
〈わからない子〉が増えている
これまで私は未成年が起こした重大事件をいく度も取材してきた。その中には、池永を彷彿させる少年が少なからずいた。不幸な生い立ちによって、正常な思考ができなくなってしまった者だ。
たとえば、2015年に多摩川の河川敷で起きた川崎市中一殺害事件の犯人である少年Aと少年Bがそうだ。2人は池永同様にフィリピン人の母親と日本人の父親との間に生まれ、特にBは幼少期に親から激しい暴力やネグレクトを受けてきた。そんな2人が、もう1人の友人とともに中学1年生の男子を呼び出し、首をカッターナイフで40回以上斬りつけるなどして殺害したのがこの事件だ。
この裁判における少年A、Bに対する心理鑑定と、池永の裁判におけるそれは非常に似通っていた。たとえば、弁護士側は少年A、Bが親との関係の中で次のような特徴を持つようになったと指摘した。
「想像力、感受性、行動力に乏しく、危機察知・回避能力の低さが目立つ」
つまり、他者の気持ちを想像することができず、何か問題に直面した時に上手に解決せずに、感情だけで無理やりその場しのぎの行動を取ろうとするということだ。
虐待と犯罪との結びつきは、統計の上でも明らかになっている。法務省の調べでは、少年院に収容されている少年のうち72.7パーセントが虐待を受けた経験があるとされている。
今年、私は雑誌『潮』で「アナザー・チャイルド」と題した連載をしており、児童自立支援施設、少年院、少年刑務所、医療少年院をそれぞれ取材した。その時に、職員から共通する言葉を聞いた。
「親の虐待など誤った接し方が、子供たちにどういう影響を与えるかはそれぞれです。ただ、ここに来ている少年たちの印象で言えば、〈わからない子〉が多いというのが特徴です。その子が何を考えているかもわからないし、なぜそういう行動に出るかもわからない。しかも全般的にそういうタイプの子が増えているような気がします」
この〈わからない子供〉は、施設や職員によって「極端に未熟な子」「感情のない子」「人とつながれない子」「感情未分化の子」などと呼び方は変わるが、親の誤った養育によって人格がゆがんで育ったという点で一致する。
では、そうした少年たちの具体的な特色はどうなのか。もっとも多かったのが次だ。
「他人の感情を考えられないロボットのような性格」
「その場かぎりの先を考えない行動」
「コミュニケーション能力の欠如と、それによる感情の爆発」
「ねじれた愛情や倫理観」
他人の気持ちを考えられず、人間関係がうまくいかないいらだちを募らせ、よじれた思考で感情に任せて何かをする。それが犯罪につながることがあるのだ。まさに池永と一致するところだろう。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/18(日) 08:36:28 ID:JdbxLkwI0
リベンジポルノ事件が問いかけるもの〜虐待は未来の犯罪を生むのか?2
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50376?page=2
多くの少年犯罪者は「自分のことが嫌い」
こういう少年たちのゆがんだ人格は、どのようにすれば矯正できるのだろうか。
現在、少年院などで行われている一般的な取り組みは、少年1人に担当の教官をつけて信頼関係を根付かせるという方法だ。少年たちは親からゴミのように扱われてきたため、人を信頼するとか、人の感情を想像するとか、自らの幸福をイメージするといったことができない。だから、身勝手で独善的な行動をとるのだ。教官はそうした子供たちと一から家族のような密接な関係を築き上げ、「共感」や「信頼」といった感情を一つひとつ植え付けていく。
女性教官のこういう言葉が印象的だった。
「彼らは愛情を示しても、そうされた経験がないのでこちらを疑ってきます。それで試し行動といってわざと裏切るようなことをするんです。私たちは何度でもそれも受け止めてあげる。まるで野生動物をしつけるような感じですが、そういう繰り返しの中で少しずつ信頼を培い、相手にもそうした感情を芽生えさせていくんです」
これが、殺人を犯したような少年となると、度合いはかなり違う。相手を殺した理由が自分でもわかっていなかったり、殺すことがいけないという認識さえなかったりするのだ。例えれば、赤ん坊がたいして物を考えずに目の前にあるプラモデルを投げて壊してしまうのに近い感覚なのだ。だからこそ、「人を殺してみたかった」「ムカついたから殺そうと思った」といった〈わからない言葉〉が出てくるのだ。
(よくこの種の犯人を知的障害として片付ける人がいるが、かならずしもそうではない。実際、少年AもBもIQは80以上あることが確認され、発達障害も認められていない)
こうした少年に対しては、教官たちは想像以上の前段階から矯正教育をしていくことになる。一つひとつ感情を言葉にして少年が何を思っているのかを形にする訓練をするとか、赤ん坊と同じ重さの人形を抱かせることで命の重みを実感させるとかいう教えからはじめなければならないのだ。
まるで、何もわからずに虫を殺す赤ん坊に、「アリを踏んでは行けません」「蝶を握ってはいけません」と諭すようなものだろう。人並みの倫理観を持たせるようになるまで道は長い。だが、少年たちの内面はそこから手をつけていかなければならないほど未成熟であり、ゆがんでいるのである。
殺人を犯した少年が収容されている少年刑務所の教官にインタビューしたことがある。教官はこう語った。
「ここに来る少年のほぼ全員が『自分のことが嫌い』だと言います。生まれてから虐待などで存在を否定され、裏切られ続けてきたせいでしょう。自分、他者、社会、将来すべてに否定的です。だから平気で人を裏切るし、暴力を振るうし、自分のことすら傷つけようとするのです。
私たちがしなければならないのは、彼らが自分を肯定できるようにすることです。まずは私たちが本音でぶつかって信頼関係を築いた上で、彼らの中にいいものを見つけてあげ、自分を肯定できるように導いてあげなければなりません。
たとえば『気が短い』というように、短所として捉えられてきたところを『決断力が早い』と肯定的な見方をしてあげて、その部分を伸ばす訓練をしてあげる。子供たちが更生のスタート地点に立つには、まず自分を肯定するところから始めなければならないのです。自分を肯定できなければ、他人や社会を肯定することなんてできるわけありませんからね」
(『潮』2016年5号)
この言葉を聞くだけで、少年刑務所での矯正刑務所での矯正教育がいかに難しいものであるかがわかるだろう。だが、一度ちがう方向へ曲がってしまった人格は、そうやって取り組んでいくことでしか正しい方向にもどすことはできないのだ。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/18(日) 08:38:03 ID:JdbxLkwI0
リベンジポルノ事件が問いかけるもの〜虐待は未来の犯罪を生むのか?3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/50376?page=3
池永は「成人してしまった〈わからない子〉」
ここまでの話は、あくまで犯罪をした未成年者のための施設だ。少年院、少年刑務所だからこそ、矯正教育に時間をかけられる。
一方、成人を収容する刑務所となれば、事情は異なる。刑務所の目的は成人の犯罪者に「刑罰」を与えることであって、「教育」ではない。成人した大人なのだから、自己の責任において労働や懲役といった罰を受けるべきという考え方なのだ。
三鷹ストーカー殺人事件の池永の場合は、これに当てはまる。彼は21歳で事件を起こしたことで大人の刑事事件として起訴され、一審で懲役22年の判決を下されている。仮に判決が変わらなければ、池永は刑務所の中で少年院や少年刑務所ほど手厚い矯正教育を受けることなく、一定期間、塀の中で過ごしただけで出所することになる。
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私は池永をもっと厳罰に処せよと言いたいわけでもなければ、彼が出所後に再び同じ事件を起こすと断言するつもりでもない。ただ、彼の人間性そのものを変えなければ、根本の問題は何も変わらないということだ。
差し戻し審で、裁判官が心理鑑定を担当した大学教授にこんな疑問を呈した。同じような虐待を受けたからといって、みんながみんな池永のような殺人を犯すとは思えない。その分かれ目は何か、と。
教授は答えた。
「結論から言うと、まだ(分岐点は)わかっていません。日本にデータがないのです。ただ、他の大人に恵まれていれば軽減されるといわれています」
虐待と犯罪の関係性は昔から議論されているが、科学的な根拠が明確になっているわけではない。だからこそ、よほどのことがないかぎり、裁判では生い立ちは情状の理由とはならず、刑務所では主に刑罰としての労働と懲役が課せられるだけなのだ。
しかし、池永のように虐待体験が明らかに人格に影響を及ぼしていると考えられる人間に対してもそう対応するべきなのか。彼は逮捕後も「もし時間を取りもどすことができても、被害者を殺すと思います」と語っている。彼に有期刑を下すのならば、刑罰に加えて形だけの反省を促すだけでなく、少年院で行っているような矯正教育を施すことも必要ではないか。
少なくとも、私たちの大部分は、池永がゆがんだ人格のまま社会に出てきては困ると考えているはずだ。だとしたら、成人だからという理由だけで、矯正教育に力を入れられないというのはいささかズレている。彼のような人物だからこそ、少年院なみに、あるいはそれ以上の覚悟を持って人格を正さなければ、問題の先延ばしにしかならない。
メディアは、三鷹ストーカー殺人事件の中から「ストーカー」「リベンジポルノ」という二つの観点から報じてきた。だが、この事件が示しているもう一つの課題は、成人してしまった〈わからない子〉に対する処遇ともいえる。
先述したように、少年院の教官たちは口をそろえて「〈わからない子〉が増えている」と語っている。もしそれが事実なら、私たちはこの問題をもっと直視しなければならない。彼の言動を笑ったり、「死刑にしろ」「二度と出すな」と言って終わりにするのではなく、彼のような人間を減らし、矯正するには、どうすればいいかと考えなければならない。
そうしなければ、同じようなことは起きつづけるのだから。
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/19(月) 11:51:32 ID:.32zcXr20
ストーカー規制、SNSも対象 罰則強化の改正法が成立
http://www.asahi.com/articles/ASJCZ7DXQJCZUTIL04B.html
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上でつきまとう行為を新たに禁じる改正ストーカー規制法が6日、成立した。SNSでの行為もからんだ深刻な被害が後を絶たないことを受け、罰則の強化や禁止命令の手続きの迅速化なども盛り込まれた。
改正法では、相手から拒まれているのにSNSやブログにメッセージを送ったり書き込んだりし続ける行為が、規制対象に追加された。東京都小金井市で今年5月、音楽活動をしている女子大学生が男に刃物で襲われた事件で、大学生はツイッターなどへの男の執拗(しつよう)な書き込みについて警視庁に相談していた。現行法ではメッセージの内容に違法性がなければ取り締まれないことなどを受けて検討された内容だ。
規制対象の行為をした加害者に各地の公安委員会が出す禁止命令については、従来は警察の警告を経て出していたが、警察による警告がなくても出せるようになるほか、警察本部長や署長への委任も認めるなど、状況に応じて迅速、効果的に対応できるようにした。
禁止命令に違反して、規制対象行為を繰り返す「ストーカー行為」をした場合、従来の倍の2年以下の懲役か200万円以下の罰金とするなど、刑法の強要罪や脅迫罪と比べ軽かった罰則を引き上げた。また、ストーカー行為は、起訴するには被害者の告訴が必要な親告罪だったが、この規定をなくした。(伊藤和也)
ストーカー規制法の改正の内容
【規制行為】
SNSやブログにメッセージを送ったり書き込んだりし続ける行為、住居付近などをみだりにうろつく行為を規制対象に追加
【罰則】
ストーカー行為は現行の2倍の懲役1年以下か100万円以下の罰金に、禁止命令に違反してのストーカー行為も2倍の懲役2年以下か200万円以下の罰金に引き上げ
被害者の告訴が必要な親告罪規定を撤廃
【禁止命令の手続き】
公安委員会による禁止命令は警告を経ずに出せるように。警察本部長や署長に委任して行わせることも可能に
【被害防止など】
ストーカー行為をする恐れがある者に対し被害者の名前や住所などの情報を提供することを禁止
国や地方公共団体は職員らに、被害者の人権などに理解を深める研修・啓発を行う。加害者の更生や被害者の健康回復に関する調査研究、防止や保護のための措置に努める
(※禁止命令の手続きは公布の6カ月後に施行、それ以外は公布の20日後に施行)
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2016/12/19(月) 11:55:25 ID:.32zcXr20
改正ストーカー規制法成立、SNSも対象に…弁護士「これまでが規制されなさすぎた」
https://www.bengo4.com/c_1009/c_1409/n_5481/
ツイッターやLINEなどのSNS送ることも規制の対象に加えた改正ストーカー規制法が12月6日、衆議院本会議で全会一致で可決、成立した。
2016年5月、東京・小金井市で、音楽活動をしていた女子大学生がファンの男性から刺された事件で、女子大学生は、この男性からツイッターなどで執ような書き込みをされていたとして、警察に相談していたが、警察はストーカー被害として扱うことができなかった。改正法は、こうした事態を受けて検討された。
改正法ではこれまでとどんな点が変わったのか。ストーカーの問題に詳しい神尾尊礼弁護士に聞いた。
対応の迅速化と罰則の強化
今回の改正の主な点は、
(1)規制対象行為の拡大
(2)禁止命令等の手続に関する見直し
(3)罰則強化
(4)非親告罪化
2016年5月、音楽活動を行っていた女子大生が刺されて重傷を負った事件がありました。この事件では、SNSが規制の対象外であったことが大きな問題になりました。
そこで、
(1)規制対象行為として、SNSを使ってのメッセージ送信やブログへの書き込みなども含まれることになりました。
また、誤解されがちなのですが、ストーカー規制法の第一の判断主体は、裁判所ではなく警察署長などです。そして、つきまとい禁止など、強い命令を出すためには段階を踏まなければならないという手続的な問題がありました。
そこで、
(2)緊急の場合には手続を省略して進めることができるなどとされました。
さらに、ストーカー規制法違反の場合、この命令だけでなく刑事事件としても扱われますが、そこで出される判決が軽すぎるという批判もありました。そこで今回、
(3)罰則が引き上げられました。
最後に、ストーカーは急激にエスカレートするケースがあることが分かってきました。被害者が届け出をためらっているうちに重大事件に発展しないよう、
(4)被害者から告訴がない段階でも捜査し起訴することができるようになりました(被害者の「親告」が要らなくなったという意味で、非親告罪になったと表現します)。
私個人としては今回の改正には一定の評価をしています。
他方、規制対象が広くなりすぎ、誰でもストーカーと認定されてしまうのではないかなどという批判もあり、今後の運用を見ていきたいと思っています。
ただ、個人的な感覚としては、SNSも含め「規制されなさすぎ」と思っていましたので、改正の方向性については賛同しているところです。
この改正によってストーカー行為が減ることを期待しています。
103
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三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/01/24(火) 22:04:25 ID:WQ1DWY5Y0
差し戻し控訴審も懲役22年 三鷹ストーカー事件-東京高裁
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017012400507&g=soc
東京都三鷹市で2013年、高校3年の女子生徒=当時(18)=が刺殺されたストーカー事件で、殺人などの罪に問われた元交際相手の池永チャールストーマス被告(24)の差し戻し後の控訴審判決が24日、東京高裁であった。秋吉淳一郎裁判長は「量刑判断に誤りはない」と述べ、懲役22年とした東京地裁立川支部判決を支持し、検察、弁護側双方の控訴を棄却した。
事件では、被告が女子生徒の裸の画像をインターネット上に公開した「リベンジポルノ」が問題となり、差し戻し審で検察側は児童買春・ポルノ禁止法違反などの罪で追起訴した。
秋吉裁判長は、名誉が傷つくことを恐れて起訴を求めなかった遺族が、告訴に踏み切った経緯を踏まえ、「遺族の意向を尊重したもので、追起訴は公訴権乱用に当たらない」と判断。その上で、「一審判決は量刑判断のあり方として正当で、刑期も相当」と述べた。
最初の裁判で、一審は懲役22年としたが、東京高裁は15年、リベンジポルノについて「起訴されていないのに処罰した疑いがある」と指摘。審理を差し戻していた。
判決後、女子生徒の両親は「児童ポルノの罪が追加されたのに量刑が変わらず、残念で悔しい」とするコメントを出した。
三鷹ストーカー殺人 高裁も懲役22年判決
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20170124-00000054-nnn-soci
東京・三鷹市で起きた女子高校生ストーカー殺人事件で、やり直し裁判員裁判に対する控訴審が開かれ、東京高裁は一審の懲役22年の判決を支持した。
池永チャールストーマス被告(24)は4年前、元交際相手の女子高校生を殺害し、被害者の裸の画像をネット上に公開した罪などに問われている。この裁判では裁判員裁判のやり直しが命じられたため、検察側がリベンジポルノ行為を追起訴し、一審で2度、懲役22年の判決が出されるという異例の経過をたどっていた。
24日の控訴審で、東京高裁は、「一審判決は殺害行為の残酷さや高い計画性を十分に考慮している」と指摘する一方、「被告人が反省の念を一層強めていることなどを考慮しても事案の重大性に鑑み、量刑を変更する必要性は認められない」として、一審の懲役22年の判決を支持した。
104
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/02/08(水) 22:31:04 ID:csSH.fTQ0
両親「軽すぎる」懲役22年実刑確定 三鷹市女子殺害
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000093965.html
懲役22年の実刑判決が確定しました。
池永チャールストーマス被告(24)は2013年、東京・三鷹市で、女子高校生(当時18)を殺害した罪や画像をインターネット上で公開した罪などに問われ、やり直し裁判の1審、2審で懲役22年の判決を言い渡されました。池永被告と検察の双方とも上告しなかったため、判決が確定しました。被害者の両親は、「刑が軽すぎるという考えは今でも変わりません」「加害者と被害者が男女関係にあったという一事で刑を軽くするのは全く不公平です」とのコメントを出しました。
105
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/10/21(土) 15:30:36 ID:x.NeJ1jg0
「ストーカー加害者を変えなければ、被害は減らせない」支援団体が語る更生のあり方
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00006806-bengocom-soci
ストーカーによる殺人、殺人未遂事件の被害が止まない。2016年、全国の警察が把握したストーカー事案の相談件数は2万2737件。摘発件数は2605件にのぼり、過去最多を更新した。芸能活動を行っていた女子大生をファンが刺傷した「小金井ストーカー事件(2016年)」など凶悪事件も発生し、最悪の事態に発展する前に、警察へ相談をする意識が高まっていることも件数の増加の背景にはありそうだ。
ストーカー被害を繰り返さないために、何が必要なのか。ストーカーやDV問題に悩む女性たちを支援するとともに、加害者の更生プログラムにも取り組む「NPO法人 女性・人権支援センター ステップ」の栗原加代美理事長に話を聞いた。(ライター・貳方勝太)
「加害者を変えない限り、被害者は逃げ続けるしかない」
ーーNPO法人「ステップ」はDVやストーカーの被害者となった女性の支援を行っていますが、加害者の更生支援に乗り出したのはなぜでしょうか。
「ステップはもともと民間のDVシェルターの運営を行っていました。15年にわたって被害者の逃げ場を提供してきましたが、次第に、『加害者を変えない限り、被害者はいつまでも怯えて逃げ続けるしかない』と気がつきました。被害者は名前を変え、仕事や引っ越しをしてまで、素性を隠しながら怯えて過ごさざるを得ません。一方で、加害者は自由に生活している。この状況に違和感を覚えました。
また、加害者が更生しない限り、別の被害者が生まれてしまう可能性もあります。そこで、被害者支援とともに、加害者の更生支援に乗り出しました」
ーー具体的には、どのようなプログラムを行っているのでしょうか。
「週に1度(約2時間)、いわゆるカウンセリングや治療ではなく、DVやストーカーなど、自分と同じようなことをした人たちがグループとなって話し合いをしていきます。
『選択理論』心理学(人間には5大欲求があるとする心理学。5大欲求とは、生存、愛・所属、力、自由、楽しみ)に基づき、自分自身の欲求充足の方法を知ってもらう。その中で、価値観や考え方の間違いに気づいてもらい、考え方と行動を変えることを目的とします。全52回のプログラムで、終わるまで毎週通ったとしても約1年かかります」
106
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/10/21(土) 15:31:24 ID:x.NeJ1jg0
「ストーカー加害者を変えなければ、被害は減らせない」支援団体が語る更生のあり方2
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00006806-bengocom-soci
「社会問題の犠牲者が、社会問題を再生産する」
ーー元交際相手によって女子高生が刺殺された「三鷹ストーカー殺人事件(2013年)」の加害者は、子どもの頃に壮絶な虐待を受けていたという報道もありました。生育歴も影響するのでしょうか。
「加害者には成育歴に問題があるような場合が多いです。虐待もそうですが、両親の離婚問題に巻き込まれるなど、家庭の問題は様々です。親からきちんと愛されずに育ってきたために、被害者に対して成育過程で満たされなかった愛情を求めてしまい、ストーカー行為に発展してしまうことがあるのです。
欠落した愛情を相手に求めて、相手が離れて行こうとすると、唯一の理解者をなくしたようになってしまうのでしょうね。両親の間にあったDVなど歪んだ人間関係しか知らず、上手な人間関係の築き方がわからないまま育ってしまったという事情もあります」
ーー歪んだ人間関係をモデルにして、同じことを反復してしまうわけですね。
「学校で体罰を受けたり、会社で上司からいじめられたりした経験がモデルになって、同じようなことを身の回りの人間にやってしまうというような例もあります。ある種、社会の犠牲者とも言えます。これはDVの場合でもそうです。社会問題の犠牲者が、社会問題を再生産してしまうのです」
ーー本人に「悪いことをしている」という自覚はあるのでしょうか。
「ほとんどの加害者は、自分が悪いことをしているという自覚はないです。むしろ被害者だと思っている場合もあります。相手に求めた愛情が満たされず、傷つけられたように感じたり、あるいは歪んだ関係をモデルにしてしまったりしているせいで、それが『当たり前』のことだと勘違いしていることもあります」
ーー成育歴に問題を抱えながらも、特に問題なく生活している人もいると思います。ストーカー行為に走ってしまうような人とは、どのような差があるのでしょうか。
「友人との関係がうまくいっていたり、仕事で達成感が得られたりしていたら、承認欲求が満たされます。そうすれば、恋愛感情を抱いて相手から愛されたい、認められたいという欲求が抑えられ、ストーカーにはならないでしょう。ストーカーの中には、仕事もなければ友人もいないような、あらゆる欲求が満たされずに孤立している人は珍しくありません」
ーー元交際相手の女性を刺殺、自身も犯行後には自殺をした「逗子ストーカー事件(2012年)」では、加害者が高校の非常勤講師をしていました。仕事がある人であっても、孤立していることもあるのでしょうか。
「仕事や友人関係が、必ずしも本人の居場所を確保しているとは限りません。友人関係が表層的だったり、仕事にも自信ややりがいを感じられていなければ、心は満たされないままになってしまいます」
107
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/10/21(土) 15:32:00 ID:x.NeJ1jg0
「ストーカー加害者を変えなければ、被害は減らせない」支援団体が語る更生のあり方3
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00006806-bengocom-soci
ストーカー加害者は更生することができる?
ーー予防するため厳罰化が必要との声もあるようです。ストーカーを抑止するため、厳罰化は有効なのでしょうか。
「厳罰化が有効だとは思いません。むしろ、加害者を犯罪者として強く扱うことで、事態が悪化してしまうような場合があります。例えば、ストーカー被害者が警察に訴え出た時、警察は加害者を強い言葉で戒めるのですが、加害者は自覚が無いので『犯罪者扱いされて、話をまともに聞いてくれなかった』と怒るわけです。
仮に捕まって拘置所に入っても、そこで恨みを募らせるだけで、出てきたら何をするかわからない。結局、加害者が求めているのは他者からの理解であって、圧力ではないのです」
ーーそもそも、ストーカー加害者は更生することができるのでしょうか。
「ステップに相談に来る方のほとんど、8割方は更生できています。カウンセリングを通し、自分はなんて酷いことをしていたのかと泣く人もいます。きちんと話を聞いて、自分がストーカーなのだということを気づかせてあげられれば、大概の方が更生できます。
一方で、更生できなかった方は、どうしても他人の意見を聞き入れられないみたいです。自分に絶対的な自信があるなど、自分が完全に正しいと思いこんでいるんです。多くの方も最初はそんな感じなのですが、大半はそれでも更生していきます」
ーーそうした更生の余地がある中で、望まれる更生制度とはどのようなものなのでしょうか
「アメリカのカリフォルニア州では、警察と民間の更生支援団体が連携してストーカーの更生支援にあたるというシステムがあります。現状の日本ではこのようなシステムがないので、事態が深刻化する前に一般の支援団体が動き辛い状態にあると言えます。
今の日本の制度については、加害者にとって資金力的な面で難しいものがあるのかと思います。ステップの更生プログラムも自己負担です。加害者の中にはきちんとした仕事を持っていないような場合もあるので、費用的な面から更生支援を受けられなくなってしまうこともあるのだと思います。
小学校などの早い段階から、更正プログラムで扱うような心理学的なことを学んで、自分の感情を把握してコントロールできるようにするべきなのではないかと思います」
108
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2017/10/21(土) 15:32:57 ID:x.NeJ1jg0
「ストーカー加害者を変えなければ、被害は減らせない」支援団体が語る更生のあり方4
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171021-00006806-bengocom-soci
更生プログラムを見学して
10月はじめ、筆者は「ステップ」が主催するDVとストーカーの更生プログラムの見学に足を運んだ。その日は、30代から50代くらいまでの約10人が集まって「執着」を題材に意見を交わしていた。男女比は9:1で、職業は様々だ。自分の過去を振り返り、その原因を分析したり、これからの課題を話したりもする。
進行を務める栗原さん(「ステップ」理事長)から時折筆者にも話題が振られ、プログラム参加者と共に考えるような場面も何度かあったが、話し合いの様子は、「普通の人」同士が行うものとなんら変わりはなかった。時に、参加者の凄惨な幼少時代の経験が語られることもあったが、場の空気は和やかだったことは意外であった。
ただ、プログラムの受講後、被害者との関係を再構築する時に、大きな壁に直面することもある。被害者にとっては、受けた傷は癒えないものだ。その被害感情とどう向き合っていけばいいのかという課題も浮き上がっていた。妻との壊れた関係に苦悩する参加者の姿がやるせなく映った。加害者が手を止めたからといって、すぐに全てが元通りになるわけでもないのだ。関係修復の難しさが痛切に感ぜられた。
プログラム終了の際、過去にストーカー行為を行ってしまったという参加者の一人(20代男性)から、自分が更生できたという理由をまとめたプリントをもらったので、以下にその概要を記したい。
〈ストーキング行為は、特定の願望や理想に執着することや、極端なマイナス思考など思考の偏りが原因となる。重要なのは、その願望や理想のレベルを引き下げて満たしやすくしたり、物事をゼロか百かといったように二極化して考えずに、できるだけ良い面を探したりして、考え方から感情を変えていくこと〉
プリントを片手に、丁寧に説明もしてくれたこの人が、過去にストーカー犯罪を犯したという事実はなかなか想像しづらかった。また「昔は生き辛かったが、今は幸せだ」という別の参加者の言葉も印象に残った。
【取材協力】NPO法人「女性・人権支援センター ステップ」栗原加代美理事長。主に、DV・ストーカー加害者更正プログラム、電話相談、面接相談、DV・ストーカー防止セミナーへの講師派遣等、DV・ストーカーに関する活動を行っている。事務所URL:
http://step7787.exblog.jp/
109
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2018/03/23(金) 21:00:02 ID:.IKBxnG.0
都議会 つきまとい行為の規制強化 委員会で改正案可決
https://mainichi.jp/articles/20180323/k00/00m/040/061000c
つきまとい行為などの規制を強化する都迷惑防止条例の改正案が22日、東京都議会の警察・消防委員会で採決され、共産党を除く賛成多数で可決された。29日の本会議で可決・成立する見通しで、都は7月の施行を目指す。
改正案は、現行の待ち伏せや連続電話、ファクス送信などの「つきまとい行為」に、「監視していると告げる」「名誉を害する事項を告げる」「電子メールやSNSなどへの連続送信」を追加する。罰則も強化され、「6カ月以下の懲役または50万円以下の罰金」を「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」に引き上げる。
警視庁によると、今回の改正には、ストーカー規制法を補う意味がある。2016年に改正された同法は、それまでの「つきまとい行為」に加え、自宅周辺などでの「うろつき行為」も規制された。ただ、規制対象は「恋愛感情や好意またはそれが満たされなかった怨恨(えんこん)」を理由にした行為とされた。
現行の都条例は恋愛感情以外の「ねたみ」「恨みその他の悪意の感情」を理由にした「つきまとい行為」を規制しており、今回の改正で「うろつき行為」を加えた形だ。
一方、改正条例の「住宅付近をみだりにうろつく」という文言を危惧し、一部の市民グループや都民から「政治家への批判や労働運動、報道機関などの取材活動の規制につながる可能性がある」といった懸念の声が上がっていた。これに対し、警視庁幹部は「デモや抗議活動は正当な政治活動であり、規制対象にはならない」との見解を示している。
22日の委員会で条例案に賛成した都民ファーストの会の石毛茂議員は「改正された条例がどう運用されるのか、一定のガイドラインを作成し、公表することが安心につながる」と意見を述べた。
委員会で唯一反対した共産の大山とも子議員は「国会前や路上で政治家の批判をした市民や労組、ジャーナリストが取り締まり対象になる可能性がある」と批判した。
110
:
三鷹中央防災公園@元気創造プラザ
:2018/03/29(木) 23:01:38 ID:Bc5S0wl20
「うろつき」の判断基準は? 都の改正迷惑防止条例成立
https://digital.asahi.com/articles/ASL3Y5CVPL3YUTIL02R.html?rm=921
「みだりにうろつくこと」を規制対象に新たに加えるなどした東京都の改正迷惑防止条例が29日、都議会本会議で共産などを除く賛成多数で可決、成立した。規制対象と認定する基準があいまいだとして、市民運動や報道機関の取材活動への悪影響を懸念する声もある。施行は7月1日。同様の規定は17道府県の条例に盛り込まれている。
知人同士のトラブルで、男が相手の自宅周辺をうろつく――。改正条例案を提出した警視庁は、こうした事案に対応できるようになると説明する。
警視庁によると、実際こうしたトラブルが過去にあったが取り締まりの対象にならなかった。うろついていた男は後日、被害者を蹴るなどして5日間のけがを負わせたとして、傷害容疑などで逮捕されたという。
改正条例は、「つきまとい」「粗野・乱暴な言動」「連続電話」「汚物の送付」の4類型だった規制対象に、「監視していると告げること」「名誉を害する事項を告げること」「性的羞恥(しゅうち)心を害する事項を告げること」の3類型を追加。「つきまとい」の定義に、住宅周辺での待ち伏せや見張りなどに加えて「みだりにうろつくこと」を新たに盛り込んだ。また、電話やファクスを想定していた「連続電話」に電子メールやSNSなどへの連続送信を追加。7類型のいずれも「反復して行ってはならない」としている。
条例が規制するのは、恨みやねたみなど「悪意の感情」に基づく行為。恋愛感情に基づくものは、8類型に分けられてストーカー規制法で禁じられている。逆恨みから、相手の自宅に相手を中傷する内容の文書やひわいな写真などを繰り返し送りつけるような事例も、改正条例で取り締まりの対象になり得るという。
改正条例は盗撮行為を規制できる場所も拡大した。電車や銭湯など公共の場所に加え、住居内やホテルの居室などの私的空間や、学校、会社の事務室といった不特定または多数の人の出入りがある場所にも広げた。
迷惑防止条例の内容は各都道府県によって異なるが、警視庁などによると改正都条例と同様に「うろつき」行為を規制する規定は、すでに北海道や三重県、大阪府、鹿児島県など14道府県の条例に盛り込まれて運用されており、ほか3県でも成立している。
条例が改正された埼玉県では昨年12月、交通事故の相手当事者に「逃げられると思わないでください」などと書いた電子メールを約5分間に3通連続送信するなどした疑いで女が逮捕された。
一方、弁護士団体や市民団体の中には、国会前などでのデモや、労働組合の企業前でのビラ配布、報道機関の取材などが「みだりなうろつき」「名誉を害する事項の告知」などに当たるとして規制されかねないと改正に反対意見がある。29日の都議会本会議にも多くの傍聴人が駆けつけ、改正条例が成立すると、傍聴席は一時騒然とした。共産党都議会議員団によると、29日までに約9千の反対を訴える要請書や署名が届けられたという。
都の条例には「都民の権利を不当に侵害しないよう留意し、本来の目的を逸脱して乱用してはならない」との条文が盛り込まれている。警視庁の担当者は「憲法で保障された正当な市民活動などを同条例で取り締まった例はなく、今後も運用方針は変わらない」と話す。
甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)は「条例違反は比較的軽微な犯罪だが、軽微な犯罪ほど現場の裁量は大きい。具体的にどのような行為が検挙の対象となるのか、注視していくべきだ」と指摘。改正について「市民活動の萎縮につながりかねず、政治や経済、文化の中心である東京でこのような条例ができることの影響は大きい」と話している。
111
:
電話でお金の話@それは詐欺です
:2018/10/03(水) 22:19:19 ID:2TRxCQxc0
三鷹・女子高生刺殺<前編>被告からの手紙から感じた矛盾
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/238682
一通の封筒が届いた。封を開けると、白い便箋にはきちょうめんな細かい文字が丁寧につづられていた。手紙の主は、2013年10月8日に、元交際相手の女子高生を殺害した池永チャールストーマス被告である。
その筆跡を見ていると、殺人という血なまぐさい行為とは、どうしても結びつかない。すでに報じられているが、池永被告は日本人の父親とフィリピン人の母親との間に生まれた。彼はフェイスブックを通じて被害者と知り合った。
フェイスブック上、池永被告は、立命館大学の学生で南米のハーフと自称していた。彼はフィリピン人のハーフであることは、どこにも記しておらず、むしろ隠していたような印象を受ける。
事件発生からしばらくして、彼が暮らしていた京都を取材したが、中学、高校の同級生たちも、池永被告の顔立ちから、ハーフであることは知っていたが、どこの国とのハーフなのかは、知る者はいなかった。
日本の社会では、ハーフという存在が、往々にしてイジメや差別の対象となってきたのは、厳然たる事実である。そうしたことからも、出自を公にしたくないという感情を持っていたことがうかがえるのだ。
この事件は、池永被告の被害者に対するストーカー殺人という側面がクローズアップされている。確かに彼女に対する執拗なまでのストーキングが今回の事件につながっていることは間違いない。
だが一方で、池永被告の出自や生まれ育った環境というものも事件と結びついていないだろうか。その点に注目したいのだ。
池永被告は高校卒業後、自衛隊入隊の希望がかなわず、コンビニでアルバイトの日々を送っていた。立命館大学の学生、南米のハーフと偽り、己を嘘で塗り固めることによって、女子高生の交際相手を得た。
彼女の存在は、己の虚栄心を満足させ、池永被告の存在の一部になっていた。それゆえに彼女から別れを切り出されたことは、みすぼらしい己の姿を認識させられることではなかったか。
「私の人となりゆえに引き起こした事件であります」
池永被告にハーフゆえに感じた苦労などを、聞いてみたく、一通の手紙を書いてみた。この国で暮らしてきて、息苦しさを感じたことはなかったかと――。
1週間も経たないうちに、池永被告から封書が届いたのだった。
「今まで日本で育ってきた中で混血児を理由に迫害を受けたり、差別されたりと云ったことはありません」
手紙の冒頭、差別やイジメを受けたことはないときっぱりと言い切った。
さらに手紙を読んでいくと、フィリピン人のハーフということへの複雑な感情が読み取れた。
フィリピン人のハーフの中には両親が離婚して経済的に貧しい状況のなか暮らしているケースが多いこと、金に対する執着心が強い人が少なからずいて、池永被告も金を盗まれるなど被害に遭ったこと。自分も同じ境遇であることに嫌悪感を覚えることもあったと書かれていた。
「間の子ゆえに板ばさみの中で歪んでしまったのかとお考えならば否定します。それは関係のないことです。ただ私の人となりゆえに引き起こした事件であります」
人となりとは、遺伝だけではなく、育った環境などによって築かれていくものではないか。彼の言っていることは、どうも矛盾しているようにも思えてならなかった。
=この項つづく
112
:
電話でお金の話@それは詐欺です
:2018/10/14(日) 11:08:53 ID:zltvRCQ60
三鷹・女子高生刺殺<後編>女子高生は受け入れてくれていた
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/239161
2013年10月8日、池永受刑者は、元交際相手の女子高生を殺害した。
「気立てのいい子でね。いつもニコニコして、挨拶をしてくれる子だったよね」
池永受刑者の凶刃に倒れた女子高生を知る近所の住民は言う。
殺害された女子高生は、小学校の時に芸能事務所からスカウトされ、女優として映画にも出演し、海外にも留学するなど、何不自由なく育った。
一方の池永受刑者は、公判でも明らかになっているが、幼少期から壮絶な環境下に置かれていた。
4歳の時に両親が離婚。母親はホステスとして働き、交際する相手が何人も変わった。そのたびに、池永受刑者は交際相手から虐待を受けた。時に交際相手と母親がセックスする様子を見せつけられたという。母親は池永受刑者を部屋に置き去りにして、旅行に行ってしまうこともあり、児童相談所に保護されたことも2度あった。
生まれも育ちも違い、日常では、ほとんど交わる可能性がなかった2人が、フェイスブックを通じて、11年の秋ごろに巡り合った。現代のネット事情が生み出した恋愛であった。池永受刑者にとって、女子高生は自慢の彼女であった。中学時代の同級生が言う。
「街で自転車に乗っている池永とばったり会ったんです。うれしそうに言うんです。やっと彼女ができたよって。その時は一切、他の話はしないで、彼女の話ばかりでしたね。中学で京都に引っ越してきてから、もともとお調子者だったんですけど、その時は本当にうれしそうでした」
池永受刑者にとって、彼女の存在はかけがえのないものであったことが分かる。その存在が目の前から離れていった時、強烈な殺意が芽生えた。
池永受刑者は私との手紙の中で、女子高生は、自分の存在を受け入れてくれていたと記している。
ただ、彼女が受け入れていたのは、立命館大学の学生、南米のハーフといった、すべてを偽った姿であった。
池永受刑者は、フィリピン人ハーフの家庭環境についてこんなことも記している。
〈家庭環境に於いては、私もそうだったんですが、(中略)親が幼少期に離婚し、母子家庭で貧困に喘いでいるケースが応々にして良くあるように見受けられます。貧しいと、どうも金に対して執着心が沸くみたいで、自分の場合、(中略)大学の進学資金にコツコツ貯めていた多額のお金を勝手に手を付けられ、無一文になり進学を断念せざるを得ないことがありました。そういういやしさに満ちた環境下で育ったせいかフィリピンと云う国にはネガティブなイメージがありました……〉
この犯罪が引き起こされた根底には、間違いなく彼が生まれ育った環境というものが影響している。
池永受刑者にとって、裕福な家庭で育った女子高生は、夢を見させてくれる存在だったのではないか。
彼女が自分の目の前から去るということは、現実に引き戻されるということでもあった。
取材の終わりに、池永受刑者が暮らしていた京都の団地に向かった。目の前をドブ川が流れ、お世辞にも環境が良いとは言えない。そこには今も母親が暮らしている。
池永受刑者は、ネットの世界を通じ、この団地の向こうに広がる、新たな世界へ向かおうとした。
言ってみれば、この場所は彼にとって心休まる場所ではなかったということだ。
この事件は、現代日本の姿と密接につながっているのだ。
113
:
電話でお金の話@それは詐欺です
:2019/06/01(土) 21:54:57 ID:SajiICc.0
幼児虐待と少年犯罪の因果関係、「三鷹ストーカー殺人事件」の犯人が育った劣悪な環境
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190601-00563650-shincho-soci
『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』(平凡社新書)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190601-00563650-shincho-soci.view-001
少年犯罪の「心の闇」に光をあて、虐待が少年たちの心を壊す、そのメカニズムを解明した『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』(平凡社新書)がこの5月に刊行された。著者は、川崎中1男子生徒殺害事件のルポで新境地を開いた石井光太氏(42)。
リベンジポルノが社会問題視されるきっかけとなった、2013年10月8日三鷹ストーカー殺人事件。当時高校3年生でタレントだった被害女性が、元交際相手だった池永チャールズ・トーマスからストーカーされ、自身の性的画像や動画をネット上に流され、挙句に刃渡り13センチのペティナイフで首や腹を11か所刺されて殺されたという凄惨な事件である。
石井氏が語る。
「池永は、言葉遣いが異常でした。時代劇がかった言い方で、『たっとんで申し上げまつります』『裁判所ですから、これは敬語ということなのでございます』。池永は公判中、大学ノートに一生懸命メモを取っていましたが、裁判官が、『君は、なにをやったのかわかっているのか?』と問うと、『心が理解できないのでございます』。本当に、事件のことを理解していないようでした」
幼児虐待と少年犯罪の因果関係、「三鷹ストーカー殺人事件」の犯人が育った劣悪な環境
公判では反省の色を見せない池永は、傍から見れば“モンスター”“心の闇”という言葉でレッテルを張られてしまうが、
「“心の闇”と言ってしまうことは簡単ですが、一体どういうシステムになっているのか、どんな原因で人格が壊れてしまったのか、光をあてたいと思いました」
まず、池永のケースを分析してみよう。
「彼は、物心ついた時から中学生まで、日常的に凄惨な虐待を受けています。フィリピン人の母親は、電気も水道、ガスも止まったアパートに池永を放置して食事をろくに与えなかった。それで、コンビニに行ってゴミを漁って食べた。風呂に入れないから、公園のトイレの水道で体を洗った。さらに、アパートに住みついた母親の恋人は、彼に残忍な暴力をふるっています。ライターの火で鼻の孔をあぶる、冬に水風呂に放り込んで沈める、鉄を火であぶって体に押し付ける、といった劣悪な環境の中で育ちました」
2015年2月に起こった川崎中1男子生徒殺害事件も、3人の加害少年のうち2人は日常的に親の暴力を受けていた。
「多摩川の河川敷で、少年3人が中学1年の被害者(13)を呼び出し、カッターナイフで43回切りつけた末に殺害した事件ですが、主犯となった少年A(当時18)と少年B(当時17)は池永と同様、母親がフィリピン人、父親が日本人というハーフだった。Aの父親はトラックの運転手ですが、しつけは厳しく、言うことを聞かないと殴ったり蹴ったりした。6時間正座させることもあった。母親もハンガーで殴った。ハーフということで、『おい、フィリピン!』と学校でもいじめられ、居場所がなかった」
少年Bは、もっと酷かった。
「シングルマザーの家庭でしたが、母親は家にほとんど帰らず食事も作らない。Bに家の鍵も渡さなかったから、家に入る時は玄関のポストから携帯電話のコードを使って鍵を開けたという。Bが学校で問題を起こすと、母親はフィリピンの実家やアメリカの親戚宅に何か月も置き去りにした。言葉がわからない異国の地に我が子を置き去りにするなんて、ありえないネグレクト(育児放棄)ですよね。栄養状態が悪いので背が低いし、服も汚れていて臭う、またハーフということで、Aと同様、学校でいじめられていました。もう一人の少年Cは精神鑑定で発達障害があると指摘されています」
虐待の中で最も心身への影響が大きいのがこのネグレクトである。次が性的虐待、そして身体的虐待、心理的虐待の順になる。
これら凄惨な虐待は、心身にいかなる影響をもたらすのか。
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電話でお金の話@それは詐欺です
:2019/06/01(土) 21:56:16 ID:SajiICc.0
幼児虐待と少年犯罪の因果関係、「三鷹ストーカー殺人事件」の犯人が育った劣悪な環境2
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190601-00563650-shincho-soci
『虐待された少年はなぜ、事件を起こしたのか』(平凡社新書)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190601-00563650-shincho-soci.view-001
脳が委縮する
「虐待を受けた少年とそうでない少年の脳を比べてみると、虐待を受けた少年は、海馬や扁桃体などが委縮しています。脳の成長が遅れているのです。扁桃体は、感情をつかさどる脳の器官で、正常に機能しないと考え方がネガティブになり、うつ病や自殺願望が生じる率が高いと言われています。そのため子供への虐待は、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、学習障害に次ぐ第4の発達障害とも言われています」
虐待によって、脳の異常はひとつだけでなく複合的に生じるケースがあるという。そのため、低身長、栄養発達障害、痛みにたいする無反応、暴力、虚言傾向、器物破損、摂食障害、不安障害、解離性障害(ヒステリー)など、影響は多岐にわたる。
「一般の赤ん坊は、親の愛情を受け、保護してもらいながら成長します。赤ん坊が最初に知るのは、お腹がすいて泣けばお乳をもらえ、笑えば笑い返してくれるということです。1歳の幼児になると、親以外へもコミュニケーションが広がっていって、信頼関係、愛情、共感性を身に着けるようになります。ところが、親から虐待を受けたり育児放棄されたりして親との関係を結べないと、子供は自己形成ができず、物心つく年齢になっても他人と適切に接することができなくなります。その結果、人を信頼しない、衝動や欲求を自制できなくなり、社会に適応できなくなる。学校でいじめられて、自己否定感が膨らんでいくのです」
川崎中1男子生徒殺害事件では、主犯の少年Aは当初、上村君を暴行するだけのつもりだったが、
「CがカッターナイフをAに渡したことで事態が急変。Aら3人は衝動を抑えることができず、43回も切りつけたのです」
これまで非行少年を数百人インタビューしてきたという石井氏。非行少年の更生については、こう語る。
「虐待を受けて非行に走った少年たちは、その生活パターンが決まっています。親から虐待を受けて育った子供は、小学生になっていじめにあい、ひきこもる。中学1年で家を出る。中学2、3年で不良グループに入り、ドラッグ、SEX、売春、暴行、窃盗などを覚え、15、6歳で逮捕される。彼らを救うには、まずは虐待にあっている幼少期、学校でいじめを受け不登校になった時、中1で家を出た時、この3つの時期に保護すれば更生するチャンスがあります」
もちろん、虐待を受けても非行に走らない少年もいる。とはいえ、
「彼らが親になって子供をもうけた時、その子を虐待する可能性が出てきます。虐待連鎖を止めるためにも、被虐待児からのメッセージを真摯に受け止めるべきですね」
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電話でお金の話@それは詐欺です
:2019/06/16(日) 06:17:00 ID:6d1WxwgI0
ストーカー被害当事者が「総毛だつ」行為の一部始終を語った1冊
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190615-00569773-bookbang-soci
『ストーカーとの七〇〇日戦争』内澤 旬子 [著](文藝春秋)
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190615-00569773-bookbang-soci.view-000
2019年3月、杉並区の保母が自室に侵入されて殺害され、同僚男性が逮捕。
13年10月、三鷹の女子高校生がかつての交際相手にリベンジポルノをされた末、殺害された。
12年11月、逗子市の女性が、6年前に交際しストーカー規制法による警告が出された男によって殺害された。
これらは被害者が殺されたことで明るみに出た事件だ。彼女たちの気持ちは今まで表に出ることはほとんどなかった。
本書は被害当事者が、ストーカー行為の一部始終を赤裸々に語った数少ない本である。一度は信頼した人が変貌していく過程に総毛だつ。
都会から離れ、小豆島に居を移した著者はマッチングサイトで知り合ったAと交際を始めた。しかしAの自分勝手な行動に嫌気がさし別れを切り出すと、Aは著者に執着する。
海を隔てた町に住んでいるAは小豆島に来て話し合いたいという。拒絶しても執拗な電話やメール、SNSのメッセージが続き、やがて脅迫となった。恐怖を感じた著者は、警察の生活安全課に駆け込んだ。
そして判明したのは、Aは偽名であり前科があるということだった。
警察の保護を受けるためには二人の仲について説明し、受け取ったメッセージをすべて読んでもらわなくてはならない。大人として交際をしていた著者にとって他者に知られることも大きなショックとなる。そんな思いまでして警察の力を借りても接触は止まらない。
ひっそりと家を引っ越し、ペットの山羊を人に預け、息をひそめるように暮らす中、待望の逮捕に漕ぎつけるも、釈放後、さらなるストーキングが始まってしまう。
煙草や薬物、博打などと同じく人への強烈な執着は病気である。治療への手立てが進みつつあるが、本人に病識がなければ、絵に描いた餅だ。
自分の失敗も包み隠さず綴った本書は、同じような境遇の人への心強い参考書となるだろう。
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電話でお金の話@それは詐欺です
:2020/10/04(日) 07:34:15 ID:FSYPSplM0
元交際相手につきまとい、殺害する男たち…法廷でみた「被害者意識の強さ」と怒りの燃料
https://news.yahoo.co.jp/articles/14ca691e446d2ae08604603dbd2cf27feb76a827
今夏、一方的に恨みを募らせた元交際相手による殺人事件が立て続けに起こった。いずれも加害者がその後自殺している。別れてもなお相手に追いすがり、自分の意のままにする彼らのような人間はなぜ生まれるのか。
8月12日の夕方、栃木県宇都宮市のコンビニエンスストアにおいて、接客中だった同市在住のアルバイト店員Aさん(45=当時)が、店にやってきた男に突然、カウンター越しに刃物で胸を刺された。Aさんは病院に運ばれたが亡くなった。男はカウンター内に侵入しようとしたところ他の店員に止められ、その後自分で腹を刺し、死亡した。
Aさんは4人の子を持つシングルマザーだった。昨年5月から男と交際していたが、ほどなくして別れ話が持ち上がると、男はAさんに意味不明なメールを15通送信。Aさんは同月8日、そして事件前日と2度、宇都宮東署に相談していた。
応対した署員は、警察ができる具体的な支援策についてAさんにアドバイスを行なったが、男に対して事実確認や警告などはしていなかった。男は事件翌日、容疑者死亡のまま殺人容疑で書類送検された。
県警は対応の内容について「Aさんにはアドバイスをするなど適切に対応しており、問題はなかったと考えている」と発表している。
同月30日午前10時ごろ、東京都中野区に住むBさん(38=同)が自宅アパートの部屋で死亡しているのを、訪ねてきた弟が発見し110番通報した。Bさんは顔や背中など、23箇所を刺されており、右腕には抵抗した際にできたとみられる傷も確認された。
その4時間ほど前、同区のマンション7階から男(34)が飛び降りて死亡しているのが見つかっていた。のちにこの男が、Bさんを殺害して自らも自殺を図ったことが判明する。さらに、Bさんのアパートに設置された防犯カメラにこの男が脚立を持っている姿が映っていたことも明らかに。男が脚立を使いベランダから部屋に侵入したとみられている。
ふたりはともにパティシエで元同僚だった。事件当時、Bさんは渋谷区の人気洋菓子店に勤務しており、男は世田谷区で洋菓子店を経営していた。そしてふたりも、先のAさんの件と同様、過去に交際関係にあった。
2016年から付き合い始めたふたりだったが、昨年5月、Bさんが男に殴られたとして警察に相談。8月に男は傷害容疑で書類送検されていた。
さらに11月、男がBさんの勤務する洋菓子店に現れたため、警視庁は男につきまといをやめるよう警告していたという。一時期Bさんは自宅を離れ別の場所に住むなどの対策をとっていたが、今年4月、警察に「(男からの)接触や連絡はない」と伝え、自宅に戻っていた。
男は事件を起こす直前、自身の洋菓子店のSNSに「私が元交際相手Bから多大なる嫌がらせを受け」「様々な影響をもたらしてくれました」など一方的な恨みを投稿していた。
●元交際相手が「ストーカー」となるケースは後をたたない
この2件のように、ストーカーと被害者との関係が「元交際相手」である場合は統計的に見ても多い。
警察庁が発表しているストーカー・DVに関する統計(
https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/stalker/R1_STDVkouhoushiryou.pdf
)によると加害者と被害者の関係が「交際相手及び配偶者(元を含む)」であるケースは、相談件数の約半数にのぼるという。
また被害者の88パーセントが女性(令和元年のデータより)。行為形態別発生状況については、最も多いものが「つきまとい・待ち伏せ等」。次に多いものが「面会・交際の要求」、そして3番目が「無言電話・連続電話・メール」となっている。
かつて交際関係にあった者が破局を経てストーカーに変貌するケースは過去にもあった。
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電話でお金の話@それは詐欺です
:2020/10/04(日) 07:36:21 ID:FSYPSplM0
元交際相手につきまとい、殺害する男たち…法廷でみた「被害者意識の強さ」と怒りの燃料2
https://news.yahoo.co.jp/articles/14ca691e446d2ae08604603dbd2cf27feb76a827
2013年10月、東京・三鷹市で元交際相手である私立高校3年の女子生徒(18=当時)を刺殺したとして、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた (逮捕当時21)だ。この事件はいわゆる〝三鷹ストーカー殺人事件〟と呼ばれ、差し戻し審を経たのち懲役22年が確定している。
池永は女子生徒に別れを切り出された後、交際当時に撮影していた女子生徒の裸体画像や動画をネットに流出させると脅して面会を強要したほか、無理矢理性交するなどしていた。
殺害前にこれらの画像や動画をインターネット上にアップしており、殺害直後、そのURLを匿名掲示板に書き込み広く拡散したことで〝リベンジポルノ〟という言葉も広まることになった。
女子生徒は、事件前に池永のストーカー行為を父親に相談。これを受けた父親は池永に電話をかけ、つきまとい行為をやめるように告げていた。また事件当日の朝、父と共に三鷹署に出向き、ストーカー事案として相談していた。ところが池永は、父親から釘を刺されたのちに「別の男と交際するなら殺してしまおう」と殺害への具体的な実行計画を練り始めたのである。
一審公判で彼は、女子生徒への強い独占欲、そしてアンビバレントな思いを吐露している。
「自分はこれまで不条理な境遇で育ってきた。対して彼女はそうではない、守られている。それにすごく嫉妬していました」
また殺害後に交際時の性交動画をネット上に拡散させた理由についてはこう述べた。
「〝リベンジポルノ〟と言われるがリベンジという意味ではなく、いわば自己の存在証明であり、自分が彼女と交際していた過去があったことを、記録として残しておきたかった」
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電話でお金の話@それは詐欺です
:2020/10/04(日) 07:37:13 ID:FSYPSplM0
元交際相手につきまとい、殺害する男たち…法廷でみた「被害者意識の強さ」と怒りの燃料3
https://news.yahoo.co.jp/articles/14ca691e446d2ae08604603dbd2cf27feb76a827
一方的な思いを募らせ、ファンから「加害者」に
池永と女子生徒のようにかつて交際関係にすらない、自身の活動を応援していたはずのファンが、その思いが充足されないことから恨みを抱き凶悪な犯行に及ぶケースもある。
2016年5月21日、東京都小金井市のライブハウス近辺で、シンガーソングライターの女性(当時20)が男に刃物で刺され重傷を負う事件が起こった。いわゆる『小金井ストーカー刺傷事件』と呼ばれる本件は、女性の存在とその活動を知った岩崎友宏(当時27)がファンとなり応援するようになるが、一方的に恋愛感情を抱くようになる。
ライブハウス会場で待ち伏せをして執拗に女性につきまとうなどファンを超えた行動が目立ち始めた。のちに岩崎は女性のSNSでの発信などにやはり一方的に怒りを抱き、ツイッターアカウントを開設。女性に対して執拗にリプライを送り続けた。
女性宛ての投稿が240回にのぼったころ、女性は岩崎からもらっていたプレゼントを返送し、岩崎のツイッターアカウントをブロックした。そのプレゼントのうち、時計は「一緒に時を刻んでほしい」という強い思いを込め女性に渡したものだった。
女性の対応に激昂した岩崎は「君の努力を全部無駄にしてやる」など犯行予告ともとれる投稿をネット上に繰り返し、居住地の京都から上京。事件を起こした。
池永と同じく東京地裁立川支部で開かれた一審公判で、岩崎は上京した理由を「プレゼントを送り返してきた理由を聞こうと思っていた」と述べた。
「聞いて納得する、けじめつける(というのが)大きかった。言葉としてちゃんと言われてなくて、もやもやして解決してなかったので。聞いたら納得できると思いました。踏ん切りがつくと思いました、彼女から離れるということです、関わらないということ」
ナイフは「直接会っても話せるかわからない、逃げないために精神的な支えを持っていたかった」との理由で携帯したとも語った。
「様子を見ましょう」では事件を防げない
ストーカー行為がエスカレートし、加害行為に及ぶ者たちの言い分に共通するのは、被害者意識の強さである。
つきまといやSNSでの呼びかけ、メール等、執拗なストーカー行為を繰り返しているにもかかわらず、その理由を被害者のせいにする。怒りが増幅するにしたがい、もはや周囲からはなぜ加害者がそんなに被害者を憎んでいるのか理解できなくなる。執着が止まらないためSNSなどで必死に被害者を探し、幸せそうに暮らしているように見えればまたそれが怒りの燃料となる。
こじれにこじれた怒りの発露が加害行為となるが、とどのつまり加害者らは被害者が『自分のものにならない』ことで憎しみを抱き続けているように見える。現実を受け止めきれないまま事件を起こし、被告人となっても、自分の加害行為は被害者の行動が理由にあるのだと、被害者面をするのがストーカーだ。
加えて、ストーカー行為がエスカレートすることによる殺人等の凶悪事件は、事前に被害者が警察署に相談している場合が多い。三鷹ストーカー事件のように、一度目の相談が契機になった事件もある。
「最初は様子を見ましょう」というスローな対応では被害者を守ることはできない。もし周囲にストーカーに悩む者がいたら、なるべく一人にしないよう物理的に見守ることが何よりも重要だ。
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2024年11月から自転車に乗る際に「ながらスマホ」や「酒気帯び運転」に対する罰則が強化された改正道路交通法が施行されました
:2024/12/16(月) 22:55:41 ID:ykOT32.U0
自宅クローゼットに隠れた男が女子高生殺害 三鷹ストーカー事件 警察対応の不備が露呈 警視庁150年
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5d32cdf0d43afb3435f9b5358fefbfd8748cb7c
平成25年10月、東京都三鷹市に住む高校3年の女子生徒=当時(18)=が、自宅のクローゼット内に潜伏していた元交際相手の男=当時(21)=に襲われ、自宅前で刺殺された。
生徒は復縁を迫る男の携帯電話を着信拒否にするなどしたが、男は自宅付近に姿を見せるなどストーカー行為が過激化。事件4日前に学校に相談し、学校は同日中に杉並署に相談したが、自宅を管轄する三鷹署に相談を促すのみで、事案を伝えなかった。事件当日には、生徒と両親が三鷹署を訪れて相談したが、担当者はほかの相談案件に追われ、上司に報告しなかった。関西に住む男が来ても自宅に警察官を派遣しないなど、対応の不備が露呈した。
亡くなった生徒は留学などを経験し、将来は海外で活躍することも夢見ていたという。男は生徒の私的な画像をインターネット上に流出させ、公判では生徒の母親が「娘はリベンジポルノ行為で尊厳と未来を奪われ、2度殺された」と訴えた。
26年には復讐(ふくしゅう)のために交際相手の裸の写真などを流出させるリベンジポルノを防止する法律が成立。男は29年、懲役22年が確定した。
警視庁は対応を検証し、「危険性の判断に問題があった」と総括。発生から約2カ月後には「ストーカー・DV総合対策本部」を設置し、早期に刑事事件化する体制を整えた。今年4月には生活安全部に「人身安全対策課」を発足した。事件を教訓に、ストーカー事案を警察署任せにせず、指揮系統を一本化して、24時間365日体制で対応に当たっている。
【写真】懲役22年が確定した池永チャールストーマス被告
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