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【癒し系】いつもお部屋にジャングルを【観葉植物】

196名無しさん:2005/02/04(金) 22:17:51
生体力学 : ハエトリソウの葉がぱっと閉じる仕組み

 ハエトリソウ(Dionaea muscipula)の葉が瞬時に閉じる仕組みは、自然界で植物が示す
もっとも速い動きの1つである。しかしハエトリソウが、筋肉や神経なしで葉を0.1秒足ら
ずのうちに閉じる機構についてはわかっていなかった。ハエトリソウがすばやく葉を閉じ
る動作の新たな解析が行われ、この植物が不運な虫がもたらす刺激によって、罠のあごの
部分にあたる葉の反りかえり具合(曲率)を「能動的に」変化させていることがわかった。

 L Mahadevanたちは、葉の表面にある感覚毛が刺激を受けてから捕虫葉がしっかり閉じる
までの一連の動作を調べた。葉を詳細に観察すると、反りかえりは葉を外側に弓状に曲げ
ているひずみによって生じていることがわかった。そこで、葉の表面に蛍光色素を点状に
数十箇所塗って、その動きを高速紫外線カメラで撮影し、葉が急に閉じる際にこのひずみ
が解消されるにつれて変化してゆく葉の構造を克明に観察した。

 葉が速やかに閉じるのは「ばね−座屈不安定性」と呼ばれる過程によるもので、この過
程は、コンタクトレンズの凸面をへこませるとパッと元に戻る動きに似ていると著者たち
は述べている。葉が刺激を受けると、その曲率がわずかに変化する。この過程は植物に
よって能動的に制御されているらしいがその機構はよくわかっていない。それはともか
く、こうした変化がひとたび起こると葉に生じていた弾性的なひずみがもはや保持できな
くなり、葉はぴしゃりと閉じて獲物が罠にかかるのである。

Nature Japan Highlight January 27, 2005
http://natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?id=906&issue=7024

生体力学:ハエトリソウの葉がバネのように閉じる機構
Yoel Forterre, Jan M. Skotheim, Jacques Dumais & L. Mahadevan
Nature 433, 421 - 425 (27 January 2005); doi:10.1038/nature03185
http://www.nature.com/cgi-taf/DynaPage.taf?file=/nature/journal/v433/n7024/abs/nature03185_fs.html


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