韓国 - 1053272220 - したらば掲示板

27：匿名：2003/05/21(水) 21:00: 今回の旅行では，ソウルに５泊しました。
ギャラリーの密集地帯である仁寺洞と三清洞のどちらにも歩いていけるように鐘路の
旅館に泊りました。

仁寺洞は，みやげ物屋さんも多く，毎日多くの外国人で賑わっていました。原宿通り
のような感じかな。もちろん韓国の人もたくさん歩いて
いましたが。
この通りは，目的なくただ歩いているだけで楽しいです。

三清洞は，景福宮の右側にあるのですが，本格的なギャラリーが２０軒くらい並んで
いました。まあ銀座のようなところでしょうか。

多くのギャラリーでは，現代作家の個展を開催していて，楽しくまた刺激的でした。
美術館と称して入館料をとるところもありましたが，大半は無料。よくできた図録を
無料でくれるところもあり，ちょっと儲かった気分。

展示スペースは，日本のギャラリーより広いところが多かったです。
また，３階建てビルの全部がギャラリーで，ビル自体ユニークなものもありおもしろ
かったです。

ソウルの美術館では，国立現代美術館と市立美術館に行きました。
国立現代美術館は，ソウル中心部から地下鉄で３０分くらい。
行政的には，ソウルに隣接する果川市にあるソウル大公園の中にあります。
小高い丘の上にある３階建ての建物で，建物自体が美術作品といえるユニークな美術
館でした。

エントランスを抜けるとすぐ，３階までの吹き抜けホールに，１００３個のテレビを
使用したナムジュンパイクの作品がありました。
観客は，らせんのスロープを歩いて，この作品を見ながら，２階，３階へと上がって
いく仕組みになっていました。

１階には，円形の常設展示室に，アンデイ・ウオーホル，ジョージ・シーガルなど各
国の現代作家の作品が展示されていました。
方形の企画展示室では，「韓国美術２００１　絵画の復権」というテーマの企画展が
開催されていました。

２階３階は，１９５０年代以降の韓国美術が傾向別・系統別に展示
されていて，韓国現代美術の流れがわかるようになっていました。

美術館の周辺は，大規模な公園になっていて，ソウルランドなどのテーマパーク動物
園のほか１駅隣には，競馬場公園もありました。

ソウル市立美術館は，市内の中心部慶熙宮公園の中にありました。
１０時開館のところ勝手に９時だろうと思いこみ，８時５０分頃に行って
しまいました。
ところが，日本語のわかるキュレーターの方がいて，写真撮影があるからということ
で，入館させてくれました。

家族をテーマにした企画展を開催中で，絵画，彫刻，映像，インスタレーションなど
さまざまな展示があり，刺激的な展覧会でした。
開館前の誰もいない美術館の中を１人でゆっくりと鑑賞しました。

この展覧会を企画したキュレーターの韓美愛さんは，名古屋大学
で美術を勉強されたそうで日本語が堪能。しかも美人でした。
横浜トリエンナーレやＮＩＣＡＦのことも知っていて，韓国の現代美術
事情を伺ってきました。
展覧会の図録　１万ウオン，約１０００円と安いかったので買いました。

国立現代美術館ＨＰ
http://www.moca.go.kr
ソウル市立美術館ＨＰ
http://www.metro.seoul.kr/muse