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栃木県のカメムシについて6

1Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/14(木) 21:45:21
栃木県のカメムシについてのスレッド
カメムシ以外の虫もOKです

前スレ
h ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/1614/1131291343/

2Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/14(木) 21:46:28
関連スレ
h ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/travel/3240/1096727326/
●保持数1000レスのスレで、内容は同じようなカメムシを中心としたお話

3Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/16(土) 16:15:31
大平町下皆川は伐採及び林道整備により
モンシロハナカメムシの生息域ギリギリまで木が倒された。
また残されると思っていた林道ののり面がすべて工事されており
オオヒキヨモギにつくホソカスミカメの採れていた場所も消えた。
現在残っているオオヒキヨモギは数10cmの幅の区域内に
わずかに残されただけとなった。

4Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/16(土) 16:18:30
大平町西山田においてルイスチャイロナガカメムシが記録された。
生きた個体はここしばらく見ていなかったので
新産地の追加として記録しておく。
また先日シデから得られたPsallusが
ここでも2頭得られたので追加記録として書きとめておく。
これにより県の南東・南西どちらにも産することが分かった。
県北にもいるかもしれない。

5Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/16(土) 16:45:01
カメムシたちの二代目が生まれているのを
栃木市大光寺で確認した。
孵化していたのはヒメセダカカスミカメ、ハリカメムシなど。
フタトゲムギカスミカメの幼虫も目立った。
春から夏へのバトンタッチでタマカメムシがここのところ見られなかったが
ヤエムグラの群落の中でまだまだ残っていた。

6Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/16(土) 16:51:27
シュロの枯れた部分をスイープしているが
Empicoris suminoiは全く得られない。
単発的にしか採れないのだろうか。
また去年竹に発生したケアリとともに見つかった
ホソヒョウタンカスミカメはまだ孵化していなかった。

7Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/16(土) 16:56:28
今年1月からスタートした観察では
現在までに286種のカメムシが記録された。

去年の3-5月は305種を記録したが
今年の3-5月はそれを下回るかもしれない。
今年の3-5月期は現在までに274種。
去年得られたが今年はまだ得られていない種が多く
特に希少なオオカバヒラタカメムシやヒラタハナカメムシなどは
二年続けての追加は厳しい。環境が変わることも起因している。

8Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/17(日) 23:02:03
アオキクスイカミキリについて

9Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/20(水) 23:26:04
ウスバツヤカスミカメ類と思われる幼虫を得たが
あまりにもはやいので保留にした
県民の森スイープではゾウムシがいくつか採れた
コブヒゲカスミカメ・ケブカキベリナガカスミカメは全くとれない。
平地とは一か月の差ではなく15日の差と考えてよさそう。

10Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/24(日) 18:31:01
キタフタガタカメムシが今年は多そう
リターから4頭ほど幼虫が見られた

11Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/28(木) 23:32:32
渡良瀬遊水地のタブの幹にいたカモドキサシガメは
Empicoris suminoiらしいことが分かった。
そしてもうダルマカメムシの幼虫がいた。
栗山村だと7月の終わりごろ出るから
それを考えると特別早いわけでもなさそう。
もしかすると別種なのかな・・

12Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/28(木) 23:33:07
そしてオオミドリカスミカメが得られ
栃木県新記録となった。
針葉樹のカスミカメはまだ増えそう。

13りゅうひ:2009/05/31(日) 10:30:47
遊水地にダルマカメムシいるの?初耳・・・
サクラとかのつまらないところの幹見るといるのかな?

14Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/05/31(日) 23:48:32
植栽のタブの幹にいました。
ここのところ涼しかったので
羽化はまだあと少しなのかな。

15Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/02(火) 00:02:45
○短期間(45日)で得られたEmpicoris属成虫6種について

2009年4月15日から同年6月1日までの約45日で
6種のEmpicoris属成虫が栃木県内において採集された。
本属のうち、大半の種が晩春〜初夏にかけての成虫が記録されていなかったが
幼虫を定点観測することで初めて、当期間内において成虫が確認されたケースもある。
得られた場所は従来知られていたように枯れ枝・枯れ葉、または樹幹からであり
生息場所においての新しい知見はなかった。

ヒメマダラカモドキサシガメ 2009.6.1 国分寺町国分・枯れ枝
コブマダラカモドキサシガメ 2009.4.15 宇都宮市東木代町・樹幹(エゴ)
Empicoris egregius 2009.5.9 国分寺町国分・樹幹(クヌギ)
Empicoris maeharai 2009.5.28 大平町下皆川・落ち葉層
Empicoris spectabilis 2009.6.1 葛生町豊代・枯れ枝
Empicoris suminoi 2009.5.28 藤岡町遊水地・樹幹(タブ)

16Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/02(火) 00:12:34
訂正・大半の種→数種は

枯れ葉・枯れ枝から得られた3種は通常も同様な場所に生息している。
また樹幹から得られた3種はいずれも幼虫からの観察であり
特徴的な色彩と大型なことで明瞭に区別できる
コブマダラカモドキサシガメ以外については、明確な差異を見いだせなかった。
そのため、数日を開けて成虫を得ることに集中した。
結果egregiusとsuminoiも他種同様に初夏に羽化することが判明した。
他のサシガメのように幼虫と成虫の時期がある程度明確なわけではなく
いろいろなステージの幼虫・成虫がだらだらと発生しており
この類については、成虫の出現時期について言及は難しいようである。

17Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/02(火) 00:21:26
この期間中に記録できなかった残りの3種はいずれも局地的
または稀なものが多い。数年間記録のない種もいる。

オオカモドキサシガメ 2006年6月に得られて以来記録がない
Empicoris sp.A 日光市から知られている種で成虫は6月末から出る(期間外)
Empicoris sp.B 佐野市から知られている

オオカモドキサシガメは枯れたセイヨウキヅタの葉から得られ
同時にEmpicoris maeharaiとEmpicoris spectabilisが観察された。
環境は変わっていないが現在採集されるのはspectabilisばかりである。
不明種2種はいずれも特徴ある種でAは立ち枯れの表面にいる。
Bはシデの切り株と化した樹幹に見つかったがその後は殻だけの記録。
今年は幼虫すら見つかっていない。

18Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/02(火) 00:44:42
山梨行きたい
山梨の同好会ってどうなのだろう
カメムシ調べればそれこそ
栃木県より大陸の要素・寒冷地の名残などが残っているだろうに。

19Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 22:42:09
オオカバヒラタカメムシがついにデレました。
幼虫多数、そしてオス初採集。
なんだかエサキヒラタの雄みたいな感じでテンションあがらなかったけれど
触角のフリフリをみて、やっぱりオオカバヒラタなんだと思いました。

ひさしぶりに今日の採集の報告をします。
一日で107種のカメムシが見れました。
やはり日光は素晴らしいところです。多数の知見追加あり。

20Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 22:49:30
オオカバヒラタのスレ
h ttp://up.2chan.net/w/res/21810.htm

21Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 23:29:30
本日の採集
日光市菖蒲が浜→千手が浜→萩垣面→小倉山

とくにこれといった虫を採りたいわけでもなかったが
定期的な観察を兼ねて奥日光へと出かけた。
菖蒲が浜のハリギリはかなり葉が伸びていた。
今年は特に緑の成長が早いようだ。
スイープすると孵化したばかりのキスジセダカマルカスミカメがいた。
スズヤヒラタカメムシのポイントを見にゆく。
とにかく寒い。まだ薄暗かったが、前回はいなくて絶望的だったキノコの上に
小さな幼虫を確認できた。成虫は見られなかった。
その後盛りのツツジを叩いてクロツヤトビカスミカメの幼虫を見た。
カシワトビはもう少し遅く出る。
さらにシラカバからはオオクロナガトビカスミカメの幼虫が得られた。
クロツヤトビのように黒っぽい紫をしているが
より大型で細く、腹部は淡色で中央に臭腺開口部が目立つこと
それと触角全体が黒いことで区別できる。

続く

22Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 23:35:47
コメツガからは多数のクロオオマダラカスミカメ幼虫が得られた。
そのほかは特に注目すべきものがいなかった。
空は曇ったままだった。
そこから場所を移して千手が浜まで歩くことにした。
リンゴ?の花が盛りでどこも木が白い。
歩道は度重なる土砂崩落と倒木で
手すりが壊れたり、倒木が何か所かきられていたりと
去年とはまた違った様相を呈していた。
ヒラタカメムシ類はほとんどおらず
アラゲオオヒラタとエサキヒラタを見ただけだった。
コメツガの細い立ち枯れの樹皮の下に
トガリヒラタカメムシの小さな雄が潜んでいた。
成虫越冬なのは間違いなさそう。ただこの立ち枯れも倒れて撤去されるだろう。
サワラを叩くとオオマダラカスミカメ類の幼虫が落ちたが
あまりにも早すぎるので、よくよく見るとアシアカクロカスミカメの幼虫のようだった。

続く

23Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 23:43:07
その後湖岸に降り立ちミズナラを叩いた。
ちょうど花が終わって葉が伸び始めており
コブヒゲカスミカメの成虫が多かった。
同時にクロツヤトビカスミカメ、キベリナガカスミカメ、キアシクロホソカスミカメ
ナラオオホソカスミカメ、アシアカクロカスミカメ、カシワカスミカメの幼虫が得られた。
ナラオオホソは少なく1頭だけだった。またカシワカスミカメも少なかった。
オオクロカスミカメはまったく落ちないがその後カエデから得られることが分かった。
湖面が波打っていたので湖岸に打ち上げられた虫を見ていた。
かなりの数のカメムシがおり、しばらく記録の時間となった。
飛翔能力の高いツノカメムシがかなり多く、
その後別の場所で行った調査と含めて、ミヤマツノカメムシ、オオツノカメムシ
ヒメハサミツノカメムシ、セアカツノカメムシ、エゾツノカメムシ、ツノカメムシの未記載種
ヒメツノカメムシ、セグロヒメツノカメムシ、キタヒメツノカメムシ、クロヒメツノカメムシ
セグロベニモンツノカメムシの仲間、が見られた。死骸も含まれる。

続く

24Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 23:48:55
打ち上げられた枯れ葉と虫の混ざったものを
大まかに容器の上でソーティングしていくと
クロアシブトハナカメムシが一頭見つかった。
少し前に、海岸に打ち上げられたゴミの下にクロアシブトハナがいることを思い出していたが
まさかその直後に本当に採れるとは思わなかった。
しかも中禅寺湖のような寒い所で。
アワダチソウグンバイは今年も多数が打ち上げられていた。
またケシカタビロアメンボも一頭見つかった。
やはりこれらのカメムシは人に付いて移動してきたのかもしれない。
クロアシブトハナは追加は採れなかった。
アオダモの花が最盛期だったので叩く。
するとベニミドリカスミカメの幼虫が多数落ちた。
疲れた緑色と紅色を帯びた個体がいた。
モミの太い倒木にタコウキンが生えていたが
クロバズイムシハナカメムシは採れなかった。

続く

25Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/03(水) 23:56:13
途中で植物屋さんに会い、少し話した。
私同様に協力調査員に選ばれているとのこと。
同じ県内で頑張りましょうと誓った。
私はさらに肩身の狭いカメムシ屋・・がんばれるのだろうか。
その後千手が浜まで歩き、クリンソウを見にきたハイカーが多かった。
クリンソウの周りはネットに囲まれていた。写真撮りずらそうだった。
踏み荒らしと盗掘を避けるために仕方のないことだけど
そもそもこのクリンソウは明治のころに植えられたような記憶がある。
だから真の土着種ではないから
どうしても私には、素直に鑑賞することができない。きれいなのはきれいだけどね。
バスがちょうどきたが、案の定トイレ休憩であぶれた老人数人がバスを足止めしていた。
運転手さんも大変だ。
その後石楠花橋で降りて龍頭の滝まで歩き、さらに車を置いた場所までと1㌔ほどを歩いた。
ツツジが最盛期できれいだった。

続く

26Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 00:03:23
リターから2種のクロナガカメムシを観察し
オオカバヒラタカメムシを探しに立ち枯れまで歩く。
もう他の虫を見る力がなかった。というかめんどうくさかった。
まずフタガタヒラタの木を見る。メスの腹部が見えた。
どうやらお食事中だった。ツリガネタケも食う種で、日蔭のすこし湿った場所が好きなようだ。
そして本命の発生木。
表面にはなにも付いていなかったが
よくよく見るとツリガネタケの周囲に白いオオカバヒラタの小さな幼虫がついていた。
目が慣れると何頭も見つかった。
無駄ではなかった。そう思いながらさらに観察していると
樹皮の裂け目から触角が少し露出していた。カラーリングはオオカバヒラタ。
第三節の白が目についた。どうやら雄個体のようだがエサキヒラタではないのか。
サイズも体形も似ていたが触角の色が違うのでオオカバヒラタなのだろう。
しかしテンションが上がらなかった。
未採集の雄で思いが強いだけに、落胆した。
その後リターでチビツヤナガカメムシを観察した。雨が落ちてきたので退散する。
男体山の上に雲がかかると天気の崩れる信号。林の中にいたので見逃していた。

続く

27Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 00:10:35
袋に移し替えると触角をふるわせていた。
この行動はオオカバヒラタにもみられるので
やはりオオカバヒラタだろう、という結論に至った。
そしてだんだんとエサキヒラタの雄の特徴と違いを思い出してきた。
山を下りて萩垣面にゆく。
アキグミを叩くとグミミドリカスミカメが成虫になり飛び回っていた。
オオホシチビカスミカメはもう消えていた。
オオバアサガラは花が目立つ。これにつく正体不明カスミカメは今年も成虫が見られた。
フジからはわずかながらApolygusが落ちた。
そして別のアキグミからオオホシチビをやっとのことで記録した。
クロハナカメムシは幼虫がわずかにいただけだった。
コケのゾーンからはAcalypta sp.の幼虫殻が見つかった。
そしてヒメクロツチ、チビツヤツチとおなじみの顔ぶれも見られた。
エビガライチゴにはベニイチゴホソカスミカメの幼虫がいたが1頭のみとさびしい。
モミの立ち枯れにもEmpicorisはいなかった。
あまり崩したくないので少し観察しただけでやめた。
オオヒラタカメムシは前胸背だけを記録できた。

続く

28Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 00:13:51
その後小倉山にいく。
ホソヒメミドリカスミカメがウツギ類の花にいた。
スギからはオオマダラカスミカメ類の幼虫が採れたが
もうこんなに大きくなっているのが驚きだった。
ニシキギからキバラヘリカメムシを記録しておしまいにした。
モミには特別なカメムシはいなかった。
カスミカメを期待したが・・
今日は107種のカメムシが観察された。
六月になりまたしても多くの新記録が出た。
明日は県南から益子に移動する。

おしまい

29Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 22:12:37
今日の採集
渡良瀬遊水地→益子町高館山

ダルマカメムシが羽化してるといいなと思い出かけた。
黒い雲が来ていて雨が降りそうだった。
タブの花が満開だったがカメムシは皆無だった。
樹幹にはEmpicoris suminoiがまだ付いている。
そして肝心のダルマカメムシは5令が最高で、まだ成虫はいなかった。
2本のタブだけでもおそらく数100頭はいるかもしれない。
遊水地の水路は大増水しており
アメンボ類もちょうど世代交代なのか消えていた。
タデからツヤコアオカスミカメを採り
スゲの根元にセスジアシナガサシガメの小さな幼虫を見つけるにとどまった。

続く

30Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 22:19:20
雨が落ちてきたので遊水地会館で、最近出た無料配布の遊水地昆虫図鑑をもらう。
足利のOさんが担当というがまだ詳しく読んでいない。
野鳥図鑑と植物図鑑ももらってきた。
そこから50号で益子に向かった。大平のあたりは豪雨だった。
そして益子も雨上りでぬれていた。
肝要なカメムシだけを記録した。
スコットヒョウタンナガカメムシはまだ多数見られた。
コブカモドキサシガメのいたシデの大木には殻が残っていた。
ヤスマツアメンボは小さな幼虫を確認。
ちょうど越冬明けの個体が卵をうみ消えてしまう時期は、虫の記録がしづらい。
セイヨウキヅタの壁からフタスジユミアシサシガメの幼虫を確認する。
今回はやめに調べてみたがオオカモドキサシガメはまたしても得られなかった。
Empicoris spectabilisのみ1頭。
しつこく探しているチャイロサシガメも依然として得られていない。
既知種の本土産サシガメの中ではかなり採集しにくい種のように思われる。

31Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/04(木) 22:25:18
枯れ葉からAmphiareus ruficollarisを採る。
ここの枯れ葉も叩かれ続けて堆積しなくなってきた。
スイカズラの花の時期は過ぎていた。ヒメイトカメムシも卵なのだろう。
ヤマナラシには相変わらずセアカツノカメムシが多かった。
地表部ではいつもの顔ぶれがいた。
ヒメホソサシガメは5令になっており羽化が待たれる。
モンシロハシリカスミカメの小さな幼虫は今回チガヤの根元に見出された。
その後宇都宮に移動するが雨上がりだったため帰宅した。

6月から夏期の調査になるが、すでに216種を記録した。
これまで記録の少なかった種が
生態も含めて新しい地域から記録されてゆくのは喜ばしい。
反面、記録できたと甘んじている部分もあり
その点はうまく穴埋めして行きたい。
しかしながら、あまりにも普通な種は割愛してしまう部分もある。
もはや、アワダチソウグンバイは毎回のように記録されるし
平野部・山地問わず繁殖している。

32Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/05(金) 21:09:57
あずにゃんの日焼けした肌をみながらヒラタカメムシを止まらせて擬態色について語りたい

33Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/05(金) 21:10:37
というか唯にデレるあずにゃん早くないか

34Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:32:52
8日のカメムシ
藤原町龍王峡→旧道→栗山村野門→塩谷町佐貫

ニセヨツボシカメムシを得たいので出かけてみた。
龍王峡の辺りは晴れていたので観察がサクサクと進んだ。
いろいろと抜けていた山地性の普通種を記録してゆく。
あたりの木をビーティングしてゆくが落ちるカメムシは少ない。
どうやら越冬個体は産卵して消えたようである。
それでもヨツボシカメムシがわずかに落ちた。
ミドリカスミカメの仲間も少ないながら羽化している。
オオバアサガラやエゴの花が目立つ。
エゴの花からはミドリカスミカメの仲間が採集されたが
なかなか同定できない。比較的特徴的な斑紋をしているのだが。

続く

35Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:38:01
倒木が目立つ。がけ崩れに巻き込まれたような倒木も多い。
キノコが生えておりヒラタカメムシ類が好みそうだった。
アラゲオオヒラタカメムシが多い中、一頭だけメスにしては小さな個体がいた。
腹部の両側は平行に近い。また結合板両側の斑紋が分断されていた。
これはMezira ludvikiではないか。その後追加は採れなかったが栃木県にもいることが判明した。
普通のアラゲオオヒラタより少ない種らしい。
それからカエデを叩くとキアシアカカスミカメの幼虫が落ちた。
真っ赤である。これも栃木県からの記録はなかった。
林道を進みシソ類の茂る下草を叩くとツヤミドリカスミカメが得られた。
ノイバラの花にはまだセダカマルカスミカメが多かった。
アキグミが少しだけ生えていたがオオホシチビカスミカメを見ることができた。
リターを見ているがオオムクゲカメムシ類は全くとれない。
その代りにヒメツヤツチカメムシが見られた。

続く

36Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:41:44
クルミからはアオクチブトカメムシの幼虫が得られた。
まだ他のカスミカメは孵化していなかった。
いろいろとビーティングしているが結局ニセヨツボシカメムシは得られなかった。
日本海側では比較的いるように感じられるが
本県はたまたま分布の希薄な地域なのだろうか。
移動して旧道に出かけた。
ミズキからまたしてもキアシアカカスミカメの幼虫が採れる。
図鑑の記述どおりいろいろな木につくのは本当だ。
アカアシクチブトカメムシの小さな幼虫をみたり
イボヒラタカメムシを観察したりして時間が過ぎた。
フタスジカスミカメは5令がやっとだった。
まだカメムシ類の影は薄く、7月あたりがちょうどよさそうだった。

続く

37Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:46:30
五十里のポイントは砂利採取で変わってしまった。ヤナギは残っているがもう立ち入れなさそう。
クロヒサゴカスミカメなどヤナギにつくカスミカメのよい観察ポイントだったので残念。
移動した野門のクルミからやっとクルミクロツヤカスミカメが得られた。
何頭かまとめて採れた。
ヤナギからはシモフリカスミカメが採れたが成虫も多かった。
クロスジヤナギカスミカメも成虫がいた。
クワの大木は実が赤くなり始めていて
チャモンナガカメムシが交尾個体を含めて無数にいた。
ヤマグワミドリカスミカメは7月に出るのでいなかったが
代わりに黄色っぽい色をしたミドリカスミカメが何頭か採れた。
これまた一風変わったもので、同定はできなかった。
カエデからエサキミドリカスミカメを採る。
植栽のコブシの幹を見るがまだまだMyiommaは出ていない。

続く

38Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:51:11
最後に佐貫に行く。
辺りは曇っていて山もけぶっていたが雨は落ちなかった。
北東気流にやられた関東の典型的な曇天だった。
アカヘリサシガメは赤いヘリが色あせていたがまだまだ多かった。
水たまりは枯れてしまい残念。
ヒメアメンボやメミズムシがわずかに動いていた。
クズの茎の上にタゾエナガタマムシを見つけるが逃げられてしまう。
チャイロカメムシはいろいろなサイズの幼虫がいたし
カナビキソウにはシロヘリツチカメムシの成虫と幼虫が多かった。
アカマツは花が終わったので叩くと、マツノヒゲボソカスミカメの幼虫に混ざって
マツトビカスミカメ・さらにはマツヒョウタンカスミカメの幼虫も孵化していた。
ただ、今年もアカマツにつくPlesiodema gotohiは得られなかった。
とても限られた分布なのだろうか。昔那須と今市で採ったきりである(破損している)。

続く

39Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:53:56
河原も水が減り続けている。
昨年は増水も台風もなかったので植物はかなり茂っていた。
タニガワミズギワカメムシが幼虫を含めて目についた。
しかしクロツヤミズギワカメムシは全く見られなかった。
石の下にはカワラムクゲカメムシも見つかった。
水生カメムシも注意を払えば結構いるものなのだ。
疲れたのでこの辺でやめにして家に帰る。
結局雷も雨も落ちずに、曇りのままだった。

終わり

40Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/09(火) 18:58:27
ヒラタカメムシに新しい種が加わるのは久しぶりのことで
03年6月のハイイロヒラタカメムシ以来ではなかろうか。
栃木県産Mezira属は4種となる。

Mezira ludviki Josifov et Kerzhner, 1978
オオヒラタカメムシ Mezira scabrosa Scott, 1874
アラゲオオヒラタカメムシ M. subsetosa Josifov et Kerzhner, 1978
ヤセオオヒラタカメムシ M. tremulae ussuriensis Vasarhelyi, 1982

41Aelia ◆mYl7EDbJMI:2009/06/11(木) 21:55:33
昆虫と自然が・・・




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