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【設定】評価スレ 2nd【作品】

264数を持たない奇数頁:2019/02/16(土) 20:17:19 ID:JUvOQehc0
自分の文章を書き上げると、「目が滑るなあああ〜〜〜ッ」といつも思ってしまうんだけど、何故なのか理由がよくわからない
単に書いてる本人だからそう思うだけなのか、表現が洗練されてなくて回りくどいからなのか。
以前「情感がないから読む気にならない」と言われたのを反映しつつ、いつものノリでサンプル書いてみたんだけど、悪いところを教えて欲しい。これくらいで大体1〜2hくらい。


母が、彼ことゴジラを憎まなかったことについて、レオナは『それが正しいことだから』だと思っていた。
元々は別の生命だった人間を家族として受け容れてあげたことも、同じ『正しさ』からくるものだと思っていた。
彼も、人間も、どっちもこの星が産み出した命だ。そんなかけがえのない命を、憎いだとか嫌いだとか、そんな私情で消し去ることは許されない。
憎しみや怒りを捨てて、ありのままの世界をありのままに受け容れる。それこそが正しい態度だとレオナは思った。

そんなボクの正しさと、姉さんの正しさがぶつかって、姉さんが勝った。人間たちも、姉さんと一緒に戦うことを選んだ。
負けた方がいつまでも居残っていると人間たちを惑わしてしまう。それはとても正しくないことだ。
神様はひとつであるべきだ。だからボクは引き下がった方がいい。レオナはそう思っていた。

だけど、そうじゃなかった。正しいことのため、そんなことのために誰も戦っていなかった。
彼もそうだ。正しいことのために、彼は戦い続けているわけじゃない。

この世界にあるものすべてのゴール地点は皆一緒だ。みんないずれ消えて滅んでしまう。
だったら、いつ終わるともわからない苦しい生をずるずるだらだらと続けるよりも、さっさと最高のエンディングを迎える。その方が楽だし合理的じゃないか。
正しいか正しくないかでいえば、そんなデスギドラの理屈こそ正しいのかもしれない。

母が、彼を憎まなかったのも、人間を家族として受け容れてあげたのも、それが正しいことだからじゃない。
母が命を捨てて戦った理由。それは母が、『命の在り方』を愛していたからだ。
この星から授かった命を、みんな一生懸命に生きている。そして命のバトンを他の誰かに引き渡して、未来へと繋いでゆく。
そんな命の在り方が、母は大好きだった。
正しいかどうかなんてどうでもいい。大好きなものを守りたかったから、母は戦ったのだ。
そして姉さんも、人間たちも、彼さえも、守りたいもののために一生懸命に戦っている。それがようやく、わかった。

それに引き換え、ボクって、なんてカッコ悪いんだろう。
正しいから〜なんてそんなのただの言い訳で、ホントは姉さんと喧嘩して負かされたのが悔しくて拗ねてただけだ。
みんなが戦ってるのに、ボクだけ安全なところに引き籠っている。そんな今の自分が、とても恥ずかしい。

あんなに美しかった母と、伝聞でしか知らないけれど勇敢だった父の血に、泥を塗るわけにはいかない。
レオナは繭を破り、翅を広げた。


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