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:
きんけ
:2016/08/03(水) 00:21:47
地球外生命体ムクロの手によって引き起こされたとされる災厄「大破壊」から500年。世界は「新・欧州連合(NEU)」と「アメリカ合衆国」の2陣営の冷戦下の中、かつての崩壊からの復興と新たなる発展へと歩み始めていた。
ヒロイック・ヴェルムント
西暦2816年6月22日。新・欧州連合首都であるハンブルクを中心に主要都市にて同時多発テロが発生。ロンドンやダブリンなどテロを未然に防いだ都市もあったが、十数もの街がテロの標的とされ無残にも多くの血が流された。NEU内では報復措置を望む声が多数派を占め、この動きに感応するかのようにNEU軍部はかねてより反NEU組織「シノーメル」の温床となっていた北アフリカ地域にてシノーメルの掃討作戦実施を宣言した。
砂上を滑るように移動する三つの人影、巻き起こる砂煙の中に霞ながらもその姿を視認する。だがそれは決して人ではなく、全長十メートルはあるであろう人型のロボット。かつて地球外生命体ムクロとの戦いのために人類が開発した機動兵器ギアトルーパーである。大破壊後、レスキュー用として復活を遂げたギアトルーパーだったが今や人類同士の争いの道具と成り下がった。
NEU制式仕様ギアトルーパーである「ディスペンス」のコクピット内、セシル・ケーニヒが砂で黄色く曇ったメインモニターからレーダーへと視線を移した。金髪がさらりと流れ柔和そうな目が僅かに細くなる。
レーダーが複数の熱源を捉えている。出撃前のブリーフィング通り、すでにNEUとシノーメルの間で戦闘が開始されているようだ。
「間もなく目的地である敵キャンプへと到着する。戦闘の準備を」
セシルの通信に対して両翼の味方機であるニアとドランがそれぞれ短く返答する。今は余計な言葉などいらない。
巨大な砂丘を超えた先、視界がパッと開け、穏やかで広い砂原が出現した。その砂原の中、数十機のギアトルーパーが入り乱れ、四方八方で火球を作っていた。
セシルのディスペンスが敵ギアトルーパー「ゲラル」を正面に捉えると右腕に構えたアサルトビームライフルの引き金を引いた。敵がマシンガンを放つよりも先、緑色の光条がゲラルの右脚を貫き、姿勢を崩した敵機が倒れ込んで砂に身体を埋める。
着地直後、別のゲラルがマシンガンを撃ちながら迫っている。アラーム音がコクピット内に鳴り響いた。
ディスペンスの足下で弾丸が弾けると土煙がセシルの視界を奪う。数歩下がろうとしたディスペンスに対して煙の中からゲラルがメイスを振りかざした。既の事でそれを回避するとアサルトビームライフルの下部に装備されたヒートブレイドで一閃。ゲラルの左腕と装備していたメイスが宙に舞う。
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