「キャッチセールス」研究室

2：Longlong：2008/09/08(月) 21:46:41: 2008.05.29 00:09 2 Longlong(40)
約３年前上海の南京路にある、某老舗ホテルロビーにて。

・・・
グループで観光に行くので、ガイド役である友人の会社の社員を待ってた私。
ロビーには結構たくさんの人が居ます。
誰が泊まり客で、誰が来客か分かりません。

隣の椅子に座った初老の男性が、日本語で話しかけてきました。
「私は同済大学で芸術を教えています。これは私の作品です。」
見せてくれたのは、切り紙です。切り絵とも言うかも。
赤い色紙を細かく切り抜いて、動物や風景を描く、あれです。
プリンタで作ったと思われる、ペラペラの名刺もくれました。

知り合った挨拶代わりにこの切り紙をくれるのかな、と思っていますと、
「私は来月に、大学を代表して、東京に行きます。」
「そうですか」
「日本の滞在費用を寄付してください」
「はぁ～？」

切り紙をもう一度見ますと、こりゃお土産屋で安く売っている品と変わりません。
「そんなお金はありませんよ」
「少しでも寄付してくれれば良いのです」

もう話をしたくないので、
「私は中国に来るために、友達に借金して来ました。寄付できるお金はありません。」
偽教授は沈黙してしまいました。

その翌日。

旅行の同行者が、ホテルロビー近くのトイレに行ったら、トイレで同じ事を言うおじさんに会ったそうです。

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