また書きたくなった - 1335663068

1：天津芳影 ◆XksB4AwhxU：2012/04/29(日) 10:31:08 ID:a9Il37hk0: 不退転
弾幕
一斉射撃
地雷原を突き抜けろ
前後左右
屍の山を
屍血山河を
容赦なく
微塵の躊躇もなく
踏み付けて
また僕はここで
自覚する
「はりぼてで埋め尽くした
誰かの言った常識とか
正しい事とか
思うが侭に
ぶっ壊してしまえ」

破裂する
暴発する
跡形もなく
何を壊した？
ただ思うが侭に
何を壊した？
抉り出してしまえ
ありとあらゆる
あいつらの

欺瞞
傲慢
逃げ道
悪意
無能
「好きなだけ
取り繕ってみろよ
僕の後ろの事とか
もう
僕は知った事じゃないね」

僕は極悪人で
アウトロ－で
人道外れた
ならず者で
どうやら
そういうもので
あるらしいけど

僕は思うが侭
蹂躙し
行きたいところは
何処へでも行ける
武器を持って
弾を込めて
僕の前にある
なにやら正しい事を
微塵の躊躇もなく
無秩序な弾で
破壊するのさ

そう
僕は
自由で
あるらしい

「Gangsta」
Create by Yoshikage Amatsu
2：天津芳影 ◆XksB4AwhxU：2012/04/29(日) 11:02:57 ID:a9Il37hk0: モチ－フになったのはオンラインゲ－ムでのやりとりで
「瞬間的に攻撃力が倍になる代わりに防御力が０になる」
更に「ダメ－ジを受ければ受けるだけ破壊力が倍倍に跳ね上がる」
という文字通りの「一撃必殺、外したら反撃で確実に死ぬ」っていうアホな特攻を提唱して
仲間内からは「面白そうだけど後が怖すぎる」と突っ込まれたんですが

「座して死を待つなら、敵ののど笛を食いちぎって戦って死にたい」

乱暴かもですけどこのスタンスが一番好きなんだろうなぁ…なんて考えながら書いてみました
効率とか度外視した、意地と執念だけでぶっ放す渾身の一撃
傍から見れば無様な野垂れ死にかもですけど、後悔はしないんじゃないかなって
そう思うんですけど…ねぇ？
3：天津芳影 ◆XksB4AwhxU：2012/05/04(金) 19:42:18 ID:a9Il37hk0: 街灯は埃を吹く　途切れない夜が屋根を覆った
教えてあげるよ　星の名前　ひび割れ時計塔
「そろそろだ。切符は持ったね？」

気休めの丘で君と目を細め　箒星ほうきぼしのように霧を絡ませ
軋む車輪の音が二人を包んだ　朝を取り戻しに行こう

エトワールの果実は　送り火に似て　淡く
握った君の手が　ふわり緩んで
硝子の鳥たちは　白日を食べてゆく
潤んだ目を見れなかった

灰色の雲　産み出し　天の川沿いの駅を辿る
おぼろげ電燈　汽笛が鳴く
斑点纏った移ろいの黒が　何故だか寂しくて

涙ぐむ君がそっと口を開けて　
「行かなきゃ。」と霞む声で囁き
「一緒に行くんだろ？」届く前に消え
顔を伏せ　震える肩

フィロメラから君が朝を切り取る　そのとき
灯った身体が　さらり溶けて
飴色の終日に　泣いてよ　笑ってよ
薄まる闇夜を睨んだ

ハレルヤ　列成す白銀灯　波打ち際　誰かの砂絵
ハレルヤ　歌い出せば　たゆたう古惚けた背を見て

君がいなくなっても　夜が明けてしまっても
忘れられないよ

リリアナの指輪は　広場の泉に落ち
水面に跳ねた光が　街を染めた
車窓から眺めた　薄色の朝焼けは
少し　君の匂いがした
おやすみ。

「銀河鉄道は夜の街に」
Create by ト－マ

この曲聴いてふと「月光条例」の黒コ－トの「センセイ」を思い出した
あのコミックが「おとぎばなし」を題材にしてた点から
「東北の田舎で農業高校の教師をしてた詩人・あだ名がデクノボ－」って時点で
あぁ…宮沢賢治か…って連想出来たんですけど
俺の中であの御仁はよくわからないけど、何か弱々しい印象があったんです
ただこの物語の中で宮沢賢治は優しく信念を通した人のイメ－ジで描かれてて
特に印象に残ったのが
「私は役立たずだのデクノボ－だの言われました。質屋をやっている実家からすれば私はたしかにそこから外れたデクノボ－なのでしょう。でも、私は困ってる人がいたら一人でも助けてあげたいんですよ」
ってこのシ－ンで
俺は優しくないからこういう人間にはなれんけどね