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白書さん
:2012/05/30(水) 00:37:14 HOST:s1106145.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
開講科目名(英) Special Lectures in Economics (Economic Methodology)
単位数 2
担当教員 葛城 政明
担当教員一覧
詳細情報
授業の目的/Course Objective 【目的】
‘Economics’専攻の大学院生はしばしば「モデルですか、それとも実証ですか」と問われる。どちらでもありませんと言えば、妙な顔をされることすらあり得よう。これはあたかも‘Economics’を専攻する者の掟のごとくになっている。しかし、数学的なモデル分析と統計による実証分析によって、科学的方法、あるいは学問的方法が尽くされているのではない。このような方法それ自体もまた、なんらかの前提から導かれる特殊なものである。たとえば近代西洋医学が信頼の出来る科学的知識であることに疑いはなかろうが、医学が数学モデルで病気のメカニズムを解明することはまずない。経済史や経済学説史の研究は言うに及ばす、経営学においてもまた数量的な実証分析がいかに重要といえども、唯一当然の研究手法ではない。この授業では、‘Economics’において通常当然のこととして議論に付されることのない学問のフレームワークと分析手法の前提を問題とし、既に定められた方法論に盲目的に支配されることなく、代替的な世界観、方法論をも視野に入れ、より意識的に研究を遂行する契機を与えようとするものである。
【履修成果】
学問と分析手法そのものの前提について、意識的に考えられるようになる。
履修条件・受講条件/Requirement / Prerequisite 特になし。
講義内容/Course Content 【授業の概要】
経済学批判、社会科学の哲学、科学論の概要ついて、教員が講義したのちに、さらにその詳細について、事前に文献を指定し割り振った上で、参加者による報告を求め、全体で議論する形で授業を進める。テーマの性質上、究極的な「正解」があり、それを教員が教えるという類のものではない。教員は様々な見解を紹介し、議論をコーディネイトするにすぎない。その上で、経済学という学問とその対象がどういう性質を持っているのか共に考えることが中心である。
【授業計画】
1.イントロダクション
2.トニー・ローソンの経済学批判 1 現状分析
3.トニー・ローソンの経済学批判 2 存在論的解明
4.哲学的諸問題
5.社会科学の哲学
6.経験論と実証主義
7.論理実証主義
8.解釈学
9.カール・ポッパー
10.実在論と道具主義
11.批判的実在論:ロイ・バスカー
12.マイケル・ポランニー
13.トマス・クーン
14.イムレ・ラカトシュ
15.総括
以上の順序で授業を進める予定であるが、授業内容をよりよいものにするために変更することもある。
教科書/Textbooks 詳細は初回の講義で指示する。
参考文献/Reference Lawson, Tony (1997) ”Economics and Reality”, Routledge.
(八木紀一郎監訳・江頭進・葛城政明訳(2003)『経済学と実在』日本評論社。)
Lawson, Tony (2003) ”Reorienting Economics”, Routledge.
成績評価/Grading Policy 授業での報告と議論への参加(30%)、課題を指定した4000字未満のショートエッセイの提出(70%)によって評価する。教員が認めた理由がない限り、70%以上の出席をしなければ成績評価を行わない(単位を認めない)。
コメント/Other Remarks この授業は長期的な投資であり、短期的な収益のあるものではない。
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