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【転載】投稿記事の掲載。

4有尋有伺:2020/12/06(日) 13:02:41 ID:6erUuVP60
これは、喩えて言えば、
楽器の弦が「緩みすぎていた(それは楽しい・我がものである)」ために
色々な不具合が生じてしまっている。

そこでそれを正しく調律するために、その真逆のイメージ(苦である)を使って
「引き締める」ことをするわけですが、
その「調律」が済んだときに「引き締め」を止めないと、
今度は今までとは違う意味での「苦」が生起しつづけることになります。

そこでそれを「捨てること」が必要になるわけですが、でも、捨ててしまうと
「刺激(誘惑)」に対する反作用(抵抗力)も無くなるんですね。
ですからこの場合の(思い込みによって達成された)「調律状態」は、
他から強い刺激を与えなければ、そのまま保ち続けることができますが、
世間(五妙欲の誘惑)からの「遠離(隔離)」という「温室状態(出家生活の環境)」
が崩れてしまうと、そのまま逆戻りしてしまう可能性があるんです。

つまり、ただその状態に到達しただけで、そこに自ら留まり続けるような
「働き(フィードバック・システム)」を身に付けていません。

「一切皆苦」をイメージし続けることで
「厭離の相」が日常生活の中で現出(顕現)した瞬間が、
不還果の達成(心解脱の成就・観察対象からの厭離・離脱)であり、
それがそのまま阿羅漢(心解脱の完成)への参入(スタート)となるのです。


|409 そのとき、わたしに、正しい道理にかなった思いが起った。
|  患いであると思う念いが現れた。
|  世を厭う気持ちが定まった。

|410 次いで、私の心が解脱した。
|  見よ、──教えがみごとに真理に即応せることを!
|  三つの明知をすでに体得した。ブッダの教えはなしとげられた。
|  
|  サッパダーサ長老

|(「テーラガーター 仏弟子の告白」中村元訳 岩波文庫)


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