したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

増支部7集5-大供犠品46 無常苦想について

1凡夫俗子:2013/07/27(土) 10:49:11 ID:EvlkCAso
和井恵さん、始めまして。仏典の解説ありがとうございます。

和井恵さんの解説を読んで

今まで意味が殆どわからなかった原始仏典が読めるようになってきました。

一点質問があります。よろしければ答えていただきたいです。

原始仏典・和訳&解説 @ 和井恵流
http://www54.atwiki.jp/waikei2008/



増支部7集5-大供犠品46
http://www54.atwiki.jp/waikei2008/pages/16.html

の解説をされていますが、

仏典での無常苦想の解説で

〈怠惰・懈怠・奔放・放逸・不勤行・不観察 において、譬えば、まるで、刃物を抜いて手にした殺人者と相対しているかのような、激しい畏怖想が現前する〉

とあり

和井恵さんも実際経験があるとのことですが

無常苦想とは無常だから苦しみであると憶念すると思うのですが、

無常を殺人者や強盗、盗賊などに擬人化して怠惰・懈怠・奔放・放逸・不勤行・不観察
であると襲われる・刃物で刺されると憶念するのでしょうか。

以上よろしくお願いします。

2和井 恵:2013/08/16(金) 09:29:49 ID:/qZ2M5.2
凡夫俗子さん、こんにちは。

ご返事が遅くなってしまい、大変申し訳ありません。


さて、ご提示頂いた質問

> 無常苦想とは無常だから苦しみであると憶念すると思うのですが、
>
> 無常を殺人者や強盗、盗賊などに擬人化して怠惰・懈怠・奔放・放逸・不勤行・不観察
> であると襲われる・刃物で刺されると憶念するのでしょうか。



── についてですが、特にそのような(擬人化した)憶念を繰り返し修習(実践)していた訳ではありません。
つまり、事前に「結果(効果)」を予測して、意図的にそうなってしまうような(そこへと導けるような)憶念をしてはいませんでした。

ですから、「増支部7集5-大供犠品46」の解説で書いてある「体験」をした当時は、
突然、奇妙な「不意打ち」を受けたという驚きを、ただ感じただけで、その意味(原因・理由)を理解することなど出来ませんでした。

後日、調べている経典の中に、当該する記述を見つけた時に、…… そういえば、そのような体験を以前にしていたことを思い出して、
その時の状況を改めて色々と精査してみたところ、ああなるほどと納得できる答えを見つけることが出来た…ということなのです。


── 他の経典で、似たような記述を提示するとしたら、
例えば『サンユッタ・ニカーヤ』23.1「マーラ(悪魔)」という経典(石飛道子・訳)では、


  (このように、わたしは聞きました。)

  1 ある時、尊師は、サーヴァッティのジェータ太子の林、給孤独長者の園林に滞在していました。

  2 さて、尊者ラーダは、尊師のところに近づいた。近づいて、尊師に挨拶をして、一方の隅に座った。

  3 一方の隅に座った尊者ラーダは、尊師にこのように言いました。
   「悪魔(マーラ)、悪魔」と言われますが、尊師よ、いったい、どのような点から、悪魔と言われるのですか。

  4 ラーダよ、色(色形)があるとき、悪魔はあり、それは、殺す者であり、あるいは、死ぬ者である。
    それだから、ラーダよ、おまえは、色を、悪魔であると見なさい。殺す者であると見なさい。
   病であると見なさい。腫れ物であると見なさい。矢であると見なさい。痛みであると見なさい。痛みのあるところと見なさい。
    このように見るものは、正しく見るのである。

  5-7 感受(受)があるとき…。表象(想)があるとき…。志向作用(行)があるとき…。

  8 識別作用(識)があるとき、悪魔があり、それは殺す者であり、あるいは、死ぬ者である。
    病であると見なさい。腫れ物であると見なさい。矢であると見なさい。痛みであると見なさい。痛みのあるところと見なさい。
   このように見るものは、正しく見るのである。

  ( 後 略 )


── などを挙げることが出来るでしょう

上記の教えは、実は、「(無常・苦・無我が語られている)五蘊無我」の教えの「別バージョン(異なる角度からの表現)」なのです。



そこで、この質問に対する詳しい説明も兼ねて、現在休止しているgooブログの方で、「新しいシリーズ記事」を書き始めることにしました。

まあ、企画(構想)そのものは、ご質問を頂く少し前から考え始めてはいたのですが、凡夫俗子さんのこの掲示板への書き込みが、
それまでの私の重い腰を上げて、gooブログの記事投稿を再開することを始める「切っ掛け(直接の引き金)」となってくれたのです。


感謝しますね。

3凡夫俗子:2013/08/24(土) 22:32:02 ID:SnggDpwI
和井恵さん返事ありがとうございます。

【新連載・四聖諦を解き明かす】がはじまりましたね。

きっかけになったようで光栄です。願ったり叶ったりです。

質問に対する答えの詳しい説明もしていただけるようで楽しみにしています。

無常苦想を含む観の瞑想は自分にとってリアリティがある相をイメージし修習する事ができそうですね。

まだ自分は理解不足だからか無常や無我と憶念してもリアリティが無くあまり心の深層に響いていない気がします。

悪魔とか病などのほうが自分にとってはイメージしやすいです。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板