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公募書類の書き方、審査プロセス、面接の実態10
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研究する名無しさん
:2024/04/16(火) 09:03:22
──日本の基礎科学力の低下という問題についてもご意見をうかがえますか。
西村氏:何かと日本の順位が低下していると報道されますが、研究力も同様です。低下の原因の1つが、1人PI(Principal investigator)の研究室が増えてきたことではないかと思っています。これまで私が在籍した研究室には、複数のスタッフや大学院生がいて、日常的にディスカッションができました。現在は1人で研究室を主宰しているケースが多く、色々な雑務に追われながら、研究に没頭できる時間も少なくなっています。また、博士課程への進学率の低下も、研究室内の熱いディスカションの機会を奪っているように思います。
1人PIの研究室で育つ大学院生は、複数のスタッフの中で育った院生と比べて、独立した時点での人的ネットワークに格差があります。1人PIであっても、そこで育った若手研究者であっても、できるだけたくさんの議論できる仲間を広げていくことが大切だと思います。
──そもそも、なぜ日本はこういう状況になってしまったのでしょうか。
西村氏:私たちの時代はそれほどお金をかけずとも好きな研究ができました。ところが最近は、生物科学ではゲノムを解読するのにもコストがかかるなど、研究費が膨らんでいることも事実です。研究自体が産業化してコストが高くなっている感じがします。
研究設備環境が悪いからと諦めずに、大学共同利用機構や国立大学の共同利用・共同研究拠点などの設備やサービスをもっと利用してはどうでしょうか。これらの最新技術によって研究が進展することは言うまでもありませんが、それ以上に、技術提供者との有益な議論や情報共有が自身の財産になると思います。
指導教員の先生方には、学生や大学院生を大切にしてほしい。色々な場所に連れ出し、共同研究などでネットワークを広げる機会を与えてほしいです。卒業後には、互いに刺激し合う共同研究者になるかもしれません。これも必ず自身の財産になると思います。
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