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立教大学助教授・教え子殺人事件

44研究する名無しさん:2015/03/14(土) 20:51:18
 ただ、これらやや消極的な理由から大学院に進学した者でも、そうでない者と比較して大学院における学習成果には差がないことは興味深い。
 調査では、「授業力」「学級運営」「学校運営」「学校外との連携」を教員の専門的能力の領域とし、その下位に具体的に21項目を設定して、能力の獲得状況をみた。
 その結果、学部新卒者で採用試験の合格者と不合格者の間で、また、ストレスからの解放を願って進学した現職教員とそうでない者の間で、現在獲得している能力の程度に差はないことがわかった。進学時の境遇の違いは、大学院での学習成果に影響を及ぼすものではないといってよい。
 しかしながら、学部新卒者と現職教員とでは、能力向上の度合いが異なっている。表は、各領域の代表的な項目について、現在の獲得の程度、入学以前のそれを学生のタイプ別に記したものである(各領域の他の項目も同様の傾向を示していることを付記しておく)。ここから明らかになることを2つ指摘したい。
 第1は、現在獲得している能力に関して、学部新卒者は授業力こそ現職教員に匹敵しているが、それ以外の能力は現職教員に及んでいないことである。これは、経験の裏打ちを越えることができない大学院教育の限界なのか、いや、大学院教育の工夫が必要なのか、という問題を提起する。
 第2は、大学院入学以前の能力の獲得程度については、現職教員の多くがすでに獲得していたと回答していることである。すなわち、現在の獲得の程度と大学院入学以前のそれとの差分をもって教育の効果とするならば、現職教員にとって大学院教育の効果は大きくないということになる。現職教員が、さらに教員としての専門性を高めるための教育の工夫が今以上に必要なのだろうか。


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