…ということでKrasznahorkay博士のチームが立てたのが、余剰分は「電子より34倍重いまったく新しい粒子」から出てくるという仮説。
つまりは未知の力が働いている、ということになります(米国のFeng教授の見立てでは、この新粒子はダークフォトンではなく「protophobic X boson」であり、
原子核の幅程度の距離にしか届かない超短い力を媒介している。これは従来の4つの力のどれにも当てはまらない)。
論文の共同執筆者で、オランダ・ライデン天文台(Leiden Observatory)のコンラト・クイケン(Konrad Kuijken)氏と研究チームは、南米チリにある欧州南天天文台(ESO)の超大型望遠鏡VLT(Very Large Telescope)を用いて、遠方の銀河約1500万個の光を調べた。その結果、欧州宇宙機関(ESA)の宇宙望遠鏡プランク(Planck)がこれまでに示していたよりも、ダークマターが「塊の状態にない」ことがわかった。