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史学・考古学・文化人類学

624研究する名無しさん:2015/12/13(日) 17:46:53
ヒトと犬がネアンデルタール人を絶滅させた

東洋経済オンライン 12月5日(土)15時0分配信
。■ 史上最強の侵入生物、ヒトとイヌ

 書名にあるように、”史上最強の侵入生物であるヒトとイヌがネアンデルタール人絶滅の大きな要因となった”という大胆な因果関係をより確実なものにするために、著者は仮説の土台となるファクトを徹底的に吟味するところから本書をスタートさせる。そもそも、ネアンデルタール人と現世人類はどの程度交流があったのか。両者が異種交配していたことは、科学的に広く認められるようになってきたが、いつ、どこで、どのくらいの時間を共有してきたかについては結論が出ていない部分もある。

 著者が本書の執筆にとりかかった頃、ネアンデルタール人と現世人類はどちらも5万〜2.5万年前のユーラシアに生息したと考えられていた。2.5万年もの長い時間を共有していたとすると、侵入者としての現世人類のネアンデルタール人絶滅への影響はとても緩慢で、侵入生物学的視点からはヒトの侵入が絶滅へ寄与したとは考えにくくなる。そもそも、5万〜2.5万年前という数字はどこから導き出されたものなのか、著者は年代測定に潜む落とし穴をひとつずつ潰していく。

年代測定といえば放射性炭素年代測定がまずは頭に浮かぶが、その測定には理論的な限界とエラーが入り込む実際的な困難さが伴っている。そして、現代の炭素による試料の汚染などに最新の注意を払った2012年の研究などから、ネアンデルタール人が約2.6万年前まで生息していたという従来の説を明確に否定された。これらの研究によりネアンデルタール人は、4万年前以降には恐らく生存していないと結論づけられたのである。本書では、このような古代を扱う研究がどのようにデータを基に進められているか、データを読み解く際にどのように注意すべきかを詳しく教えてくれる。


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