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経済学

3334研究する名無しさん:2016/12/17(土) 10:31:15
「20年前にG7の主要メンバーとして華々しく活動していた日本は、今やG20で
は影響力の小さな存在となり、国際社会の舞台では日本の声に耳を傾ける者はほ
とんどいなくなった」   ロナルド・ドーア(『日本の転機』)

マレーシア元首相のマハティールは、かつて「ルック・イースト」を掲げ、日本を手本にする運動の先頭に立ってきたが、
最近はその対象を日本から中国、韓国に切り替え、日本を失敗の経験から学ぶべき「反面教師」の対象に変えてしまった。

昨年11月のアメリカ大統領選挙で、共和党候補のロムニーは「日本のような衰退国になってはならない」と説き、
李明博韓国大統領も竹島上陸(8月)後の記者会見で「今の日本には昔のような力はない」と語っていた。

ここ20年、日本が衰退の一途をたどっていることは明らかである。
1968年いらい42年間も維持してきた国内総生産(GDP)世界第2位、アジア第1位の座を、2010年に中国に明け渡したが、
1人当たりGDPでも80年代までの世界上位から現在は25位(11年)に落ち、
アジアでもシンガポール、香港、台湾(いずれも中 華圏)に次いで第4位に後退、5位の韓国に迫られている(PPPベース)。
 ではなぜ日本は衰退しつつあるのか。
多くの論者は、日本の危機を内在的要因に求めている。少子高齢化、人口の減少、
「失われた20年」と呼ばれる経済の長期低迷、GDPの縮小、所得水準の低下、雇用の量質両面での劣化、
格差の拡 大、そして深まる財政危機等々、日本衰退を示す指標は数多くある。
東日本大震災による深刻なダメージ、とりわけ史上空前の放射線被爆をもたらした原発事故は日本衰退を加速している。

とくに問題なのは、こうした危機的状況が続いているにもかかわらず、
高度成長期までの国家目標を喪失したまま、バブル崩壊以降の新たな国家戦略を描けない政治的リーダーシップ不在と、それによる社会的閉塞状況が続いていることで
ある。国民の強い期待を担った民主党による政権交代も体制側の反撃にあってあっけなく変質・挫折し、国民の期待を大きく裏切った。
今回の総選挙で自民党などの右派とくに極右派が大幅に議席を増やしたのも、
強いリーダーシップへの期 待や閉塞状況の打破を望む鬱屈した世論が高まっていたことを示している。


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