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師弟シリーズ あの世について

1木の葉:2016/03/28(月) 22:14:11 ID:3Uuv2RQM0
 ある春の日の土曜日、原っぱに寝転がった師匠に僕はこんなことを聞いてみた。
「師匠、あの世ってあるの?」「どうした〜、急に。」「僕のクラスの弥生ちゃんがね、「生き物が死んだら、何も残らない、人も例外じゃない。」って言ってたから。」
すると師匠は欠伸を一つしてから、「信じていればあるんじゃない。」と言った。

 「信じていればあるの?」「たぶん。信仰によって生まれているかもしれないし、本当にあるかもしれない。分かんねーけどな。」
そしてまたあくびをした師匠を横目に、僕は(信仰によってかぁ〜)ということを考えていると、
「人によるから気にするな。」と師匠が言った。

もし信仰によってできていたとしたら信仰がなくなれば、あの世もなくなってしまう。そういう意味だ。
「輪廻転生は、あると思うぞ。」と師匠が言った。

 「輪廻転生?」と訊きかえすと、
「ほら、蜘蛛ってさ、大きくなったら巣を作るだろ。馬も牛も鹿も生まれたばかりの子が立とうとするだろ。つまり遺伝子がその役割を担うからだな。その遺伝子が輪廻転生によるもので、その・・・・。」
「分かった、分かったから、それ以上話さなくてもいいから。」と僕があわてて止めた。こんな話をすると師匠は止まらなくなるからである。

「つまり、長い年月を経て、昔やったその記憶を今使うみたいな感じの過去の記憶を、遺伝子の記憶を使ってやるべきことをやるって感じだな。」
「難しすぎて分かんないよ。」と言うと、
「分からないからこそ、調べる価値があるんじゃないか。」と言いまた一つ欠伸をした。
小学4年生のころの話である。


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