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黒い鳥居

6十一:2015/01/13(火) 22:19:58 ID:KdHe5ePY0
つづき

集会所には集落の大人たち、仲間たちの親が集まり話し合いが始まった。
Aさんと仲間たちは建物の隅に小さくなって固まっていた。
ヒロシは反対側の隅に布団を敷いて寝かされていたが、くねくねと妙な動きをしたりへらへらと笑っていた。

「てら!てら!」突然集会所の戸が空き、小さい婆さんが入ってきて叫んだ。
どかどかとヒロシのもとへ駆け寄り、様子を見ると大人たちの方へ向き直りもう一度「てらぁ!!」と叫んだ。
Aさんは婆さんが何を言っているのか分からなかったが、大人たちが「寺か!」と言ったところでようやく理解したという。

ヒロシは布団でぐるぐる巻きにされ手押し車に乗せられた。
年少の遊び仲間は帰宅したが、Aさんたちは「やま」で何があったのかを説明するのに寺に同行させられた。

寺は集落の隅にあり、着いた頃にはあたりは薄暗くなっていた。

出てきた坊さんは思ったより若い人だったそうだ。とても落ち着いていたらしい。
大人たちと何か話していたが、全員が本堂へ通された。
そこで「やま」に関する話が始まった。

つづく


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