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怖い話Part2

27『卯の花腐し(上)』 ◆iF1EyBLnoU:2013/04/23(火) 20:29:32 ID:RD7zILew0
 「その女の子は、あの子犬の飼い主、ですか?」
「それは分からない。あの子の記憶の断片に女の子の姿が見えただけ。
夕暮れ時、迷って不安だった自分を抱き上げてくれたこと。それがすごく嬉しかったこと。
でも、女の子は男の人に手を引かれてどこかへ行ってしまった。」
「女の子のお父さんが迎えに来たんでしょうか?」
「それも分からない。ただ、あの子は一生懸命女の子を探して...」
Sさんは言葉を切って、小さく息を吐いた。
「あの交差点で事故に遭ったんですね。それで。」
「そう、だからいつも大体同じ時間、夕方に現れて繰り返してる。
女の子に会った場所からあの交差点までを。女の子にもう一度会いたい一心で。」
「何時か女の子に会えたらあの子犬も?」 「本当に、そうなれば一番良いんだけど。」


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