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夢?現実?

18けろりんちょ:2010/03/31(水) 12:57:34 ID:u17zk/5sO

初めまして、
高校時代にちょっとした霊感みたいなものがあった時の話をしようと思います。


 当時、ばりばりのJKだった私は特に派手に遊ぶ訳でもなく地味でもなく、至って普通の女子生徒だったと思います。
しいて言えば、母が父に愛想を尽かして家を出ていき、子供にしては随分と広い部屋をあてがわれ、ダブルサイズのベッドで寂しく一人眠りにつく、といった感じでした。

そんな高校二年、自分にしては霊感が最も強かった時に体験した話です。


その時期は、修学旅行というよりは遠足のような感じで、学校からバスに乗って県内の山中に残る、防空壕に見学にいくことになっていました。
その壕は県内でも有名な場所で、戦争真っ只中の当時、朝鮮などから人を連れてきては、ほぼ不眠不休で食べ物をろくに与えず穴を掘らせ、死んでゆく人を埋葬もせずに作らせたものでした。
壕は入り口は小さなものの、中はトンネルのように大きく、各部屋までを作り、蟻の巣のように入り組んだ作りをしていました。
しかしその壕は、一般市民の避難のために作られたものではなく、天皇や軍の司令官といった方々のための最後の砦として作られたとのことでした。

学校では当時の戦争の悲惨さを伝えると共に、壕を掘るためにたくさん殺された人々がいるという事実を、人種差別の問題と絡めて教育させるつもりの授業だったのでしょう。

当時の私はあまり深くも考えず、「やったー!教室授業じゃないから楽じゃん!」と馬鹿みたいに友達と喜んでいました。(制服校だったので、当日の私服を前夜の遅くまで選んでいたのを今でも覚えています)


 当日は小雨が降っていて、壕に入る際は万一に備え、みんなヘルメットをつけました。
壕の中は、真っ暗で最初は怖かったものの、奥に進むにつれて次第に恐怖も薄れ、みんな先生の話も聞かずに雑談などしながらずいずい進んでいきました。

想像よりも呆気なく終わった遠足に、内心ほっとしつつ、その日は早々に風呂と食事を済ませ、夜の11時頃にはベッドに横になりました。

その日、父は出張で朝から家には居らず、翌日の昼に帰る予定となっていました。
当時、唯一の兄弟である弟は祖母の家に暮らしていたので、家には私一人。
用心のため鍵は厳重にかけて、夏場だったので部屋の窓だけ網戸にして、眠りにつきました。
家は田舎なので、特に窓を開けていても(更に私の部屋は2階だったので)特に問題はなく、周囲の田畑から蛙の合唱が聞こえては、微風にレースのカーテンが揺れて心地良く眠りにつきました。


いくらか眠ったでしょうか、パカッ、パカッと何やら音がして意識が浮上してきました。
薄目を開くと、時計の針は読めなかったものの、ふんわりとした月の光にカーテンがそよそよと風で膨らんだりしています。
夢か現か、とはまさにこの事で、本能的に「ああ綺麗だなぁ」と思ってまた目を閉じた時です。


パカッパカッ、

またあの音です。
私は直感で、馬の走る音だと思いました。
時代劇でよくお侍さんの登場する時の音にあまりにそっくりだったからです。

けれど、いくら田舎に住んでいたからといっても近くには国道も通っていて、住宅街となっています。近所には馬なんて一頭もいません。

その馬のひずめは、パカッパカッと、徐々に窓へと近付いてくるのが分かりました。
ここは2階です。馬が居たとして、音は下から聴こえるはずなのに、同じ高さの場所で聴こえます。

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