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夢?現実?

175名無しさん:2014/12/24(水) 02:07:31 ID:JYSedsF.0
一年以上も前のスレだし誰も見てないだろ。丁度いいや。

中学二年の時の話。
当時部活はサッカー部だった。私立の中高一貫で進学校だったから部活はそんなにゴリゴリやる学校ではなかったんだが、うちの顧問は結構厳しくて練習見れる土曜日はかなりハードなトレーニングしてたんだ。
ある土曜日に学校内のランニングコースを走れって言われて、あの日は今までの人生で一番疲れたんじゃないかなぁ、体調もあったかもしれないけど目の前が真っ白になるまで走ったんだよ。
気持ち悪くて歩くのもままならなくなったから、植え込みの所に座ってとりあえず視界が回復するの待ってたのね。でもなかなか見えるようにならなくてさ。これは俺死ぬんじゃないか、いやもしかしてもう死んでる?って考えられるぐらいには意識はっきりしてんのに目の前が見えない。体の感覚がない。ただ、寒い。貧血になり易い人はわかるんじゃないかな。あの感覚が極限まで逝った感じ。そして帰ってこれない。

気付いたらいつのまにか知らない屋敷にいてさ。江戸東京たてもの園って分かる人は分かると思うんだけど、あんな感じの展示された屋敷で、明治頃の屋敷っぽかった。周りの人たちは展示の説明受けてて「偉人の家、娘が結核みたいな感染症で亡くなった、その娘が暮らしていたのが屋根裏部屋だ」って内容だった。で、俺を含めたお客様御一行は順路通りに進んで屋根裏部屋に入ったんだけど洋風のベッドとタンスと小さな丸いテーブルがあって、そこに何か小瓶が置いてあったんだ。中は薄黄色いドロドロした液体で。ガイド曰く「娘が罹った病の菌のサンプル」だとか。「なんでこんな物置いてあんだよ…」とは思った時に客の一人が瓶開けやがってヤバイ雰囲気になった。悲鳴が聞こえてしっちゃかめっちゃか。瓶の近くにいた人間(もちろん俺も)を、急に現れた防護服の奴らが追いかけてくる。階段を飛ぶように降りて、屋敷から飛び出て、走って走って走って。いつのまにか自転車に乗ってたあたりから「あれ、これ夢じゃね」とか気付き始めたんだけどとにかく逃げる。知らない土地で、なんのあてもなく逃げまくった。

気付いたら自分の部屋で起きた。「嗚呼、夢か」と思ったどうも様子がおかしい。昨日の記憶が全くない。そういえば部活で死ぬ直前まで走って、意識はあったのに目の前が真っ白になって休んで、そのまま…。のはずだったのに記憶がない。母親に聞けば昨日は自分の足で帰ってきて飯も食って普通に生活してたそうで、ただ一つおかしいことといえば何かに追っかけられてるかの如く汗まき散らしながら帰ってきた、と。顔真っ青にして、息を荒げて、汗だくで。どう考えてもそんな体力残ってないはずなのに。

都合いいことにこれには後日談があって、その年の夏に風邪をひいて、気管支炎になって、肺炎になって、いっぺん死にかけたという。怖い話でも何でもないけど実際体験した身としては夢遊病擬きで学校から家まで(電車で一時間半+自転車)帰ってきたことも怖いし、肺炎は偶然だとは思うけど夢の続きって解釈すると少しはホラー要素もできるんじゃないかなと思ってね。今でもなぜかあの屋根裏部屋の古ぼけた木の匂いを覚えてる。あそこだけは妙にリアルだったんだ。


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