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やさしく学ぶ呉王朝の歴史
25
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白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/04(土) 17:20:15
彼らによる白牡丹廃立の計画が進む中、宮中ももはや安全な場所ではなくなる。
白牡丹の子を懐妊した薛才人に迫る刺客【清恵礼】。
この目論見は失敗するが、如月派は「早期に白牡丹を始末し、子が生まれぬうちに薛才人を白如月に再嫁する」意思を固める。
20余年前、吐蕃討伐の指揮をとり『飛将軍』と呼ばれた【華武乙】による白牡丹誘拐・監禁。
宮中に暗澹とした空気が漂う中、外からは、新たな風が吹き入る。
一、『雲南』、のちに『南詔』の王【蒙鐸粲】の使節の入朝。
蒙鐸粲は正二品, 使持節, 都督六詔諸軍事, 輔国大将軍にも叙任され、それを期に領土を拡張して強国を建設する。
二、襄陽公【白勒、字は暁獅】の入朝と募兵。
三、零陵公【白直、字は風悠】の入朝。
この【白風悠】が、【李徐泰】率いる二百人の盗賊に襲われたことから、白牡丹は飢餓のすえに盗賊になる民なきよう、
いくつかの政治改革を行った。
しかし、その中に含まれていた「物資の運輸を政府の統制化に置く」法令は大商人の利権を侵すものであり、
華南一帯の豪商連合、浙江公司の働きかけで高官、宦官がこれを妨害した。
26
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/04(土) 17:35:02
強硬な妨害に遭い、白牡丹は法令をやや妥協したものに改め、
燕王の長子【白呈春】を上柱国、開国九江公、尚書左僕射、市易司として、
浙江公司に対抗を試みる。
かつての張某の反乱の折に名を広め、白果に輪をかけて冷酷で才知に溢れるといわれる【白呈春】。
その名前は些かの効果をもたらした。
しかし、燕王や白呈春にその気がなくとも、燕王家の家臣団の中では、
白牡丹を廃して燕王白果をこそ皇帝にという声が大勢を占めるようになっていた。
白呈春は、皇帝の身の危険を案じ、皇帝を女官に紛れさせ後宮に隠すことを計画する。
同時に、白如月派の臣僚も、ついに計画を最終段階に進めていた。
27
:
白牡丹
◆Enju.swKJU
:2012/02/05(日) 12:08:40
ここまでが1スレ目のまとめです。
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