したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

ギルガメシュの男性的自我−意識の強靭さ

1【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2009/09/26(土) 15:30:24 ID:???0
ヤルダバオトさんが最後に話をされていたとき、色々なネタの中でも特にユングに関心が強いよう
だったので、ユングの高弟ノイマンが引用しているギルガメシュの、イシュタルのもつ太母的性格
(解体と去勢、破壊と呪縛、殺害と惑乱)を暴露する男性的自我−意識の強靭さを書いておきたい
と思う。博士のグレートマザーの論考についての補足にもなるかも。私が読んでいて面白いと思っ
たお気に入りの一つでもある。

女神よ、お前の富は大事に取っておくがよい!
私はこの衣服と上着で満足だ、
私はこの料理と食物で満足だ!
それでも私は神にふさわしい食事を摂り、
それでも私は王にふさわしい酒を飲む!・・・・・・
お前は風や嵐を防いでくれない後扉だ、
英雄たちを傷つける宮殿だ、
自らの皮膚を引き裂く象だ、
運ぶ者を押し潰す瀝青(ピッチ)だ、
運ぶ者の重荷になる革袋だ、
石垣を支えない石灰岩だ、
敵国から奪われた碧玉だ、
主人を押しつぶす靴だ!

お前が永遠に愛する夫などいようか、
お前をつなぎとめることができた恋人などいようか?
よかろう、おまえの恋人たちを残らず数えあげてやろう!
お前はお前の若い恋人タムズが
毎年嘆かれるよう定めた。
お前は華やかな恋人を愛した、
ところがお前は彼を打ち、その翅を引きちぎった、
彼は今森に住んで、「私の翅よ」と鳴く。
お前は獅子を愛した、あの猛獣を、
七度、そしてもう七度、お前はその獅子に罠の穴を掘った。
お前は戦い好きの馬を愛したが、彼に鞭と拍車と殴打を与えよと命じ、
七マイル駆けさせよと命じ、
泥水を飲むことを命じ、
その母シリリには嘆きを与えるようお前は命じた。

お前は羊飼いを愛した、
この羊番は、お前のためにいつも灰にまみれてパンを焼き、
お前のために毎日子山羊を殺した、
ところがお前は彼を殴り、狼に変えてしまい、
彼の部下の羊飼いの少年たちにこの狼を追い払わせ、
番犬をけしかけて足に咬みつかせた。

お前は父の椰子園の庭番イシュラヌを愛した、
彼はいつも花束を運び、
毎日お前の食卓を飾った、お前は彼を見上げ、誘惑した、
「イシュラヌよ、お前の力を共に味わおう!」
・・・・・・
イシュラヌはこう返事をした、
「一体あなた様は私に何をお望みなのですか。
 我が母が焼き上げぬものを私は食べたことがありません、
 悪と呪いをもたらす食物を私は食べようなどとは思いません!」・・・・・・
これを聞いたお前は、
彼を殴りつけ、コウモリに変えてしまった。
今お前が私を愛しても、結局は彼らと同じ目にあわせるに違いない!

どこぞの自称エンターテイメントを謳ってその実未だに同じ躁宴しか繰り返していないとしか言いよ
うが無いMother Fucker的な某息子と某夫とはまったく真逆だというのは別の話(笑)
ちなみにその某女の指摘する某夫の「かわいいところ」とは実は男根だというのが明かされていると
すれば、その某女がノイマンが説明している貪り食う恐ろしい太母的性格と全く違わないものをもっ
ていることが明らかになるだろう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板