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ヨブへの回答−完全グノーシス版−
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:
【管理人】アイオーン・アブラクサス★
:2009/03/24(火) 14:26:56 ID:???0
もっとも、これはグノーシス主義における解釈法であって、ユダヤ神秘
主義カバラに置き換えることもできるだろう。これはユングが『死者へ
の七つの語らい』において、プレロマ(プレーローマ)を、エン・ソフ
と同義のものとみなしていると考えられるところからも解釈できるし、
バタイユが神をさしてその「位格」、つまりペルソナは非連続的な属性
を持っているが、それそのものは「存在の連続性の混合物」である、と
いっていることにも関わっていると思われる。
エン・ソフは「隠れたる神」である。すなわち、人間の前に現象として
表れる、「愛の神」であるとか「妬みの神」といった神の非連続的な属
性はみな位格であり、仮面なのであって、神そのものの本質は、それら
一切の属性から完全にかけ離れたものとして、人間の分際でははかりし
れぬ、見る事も感じることも思考の対象にすることもできない超越した
ものとされている。
問題はこの仮面が邪悪か、そうでないか、そしてその考え方が認識重視
かそれとも信仰重視かである。ユダヤ神秘主義カバラでは、ヤハウェは
当たり前のことながら神聖視されている。グノーシス主義のヤルダバオ
ートもこちらのヤハウェも「位格」であることには変わりはない。
ようはこの「位格」の捉え方の問題である。ヤハウェが現れることで、
このペルソナの裏側にあるエン・ソフが認識される。この場合多面相と
いえるヤハウェは「自分ですら自分自身を知らない」という形でエン・
ソフを目に見えないという形で「知らしめてくれている」ものとなる。
だからユダヤ神秘主義カバラではヤハウェは貶められないのである。グ
ノーシス主義とカバラの相互関連を述べるが、このようにみると、ユダ
ヤ神秘主義カバラはうまい回避方法をとったとみなしえる。すなわち構
造は同じであるが、自分たちの唯一神は貶められないのである。
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