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バタイユ的解釈の試論

13【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/11/09(日) 20:30:36 ID:???0
ナグ・ハマディ文書「説教・書簡」に所収されている「魂の解明」に
よれば、「魂(プシケー)はその本性からして女性」であり、「それ
は子宮さえ持っている」とされる。この話はソフィアの話をそのまま
暗示しているとも考えられるので紹介しておこう。

魂は本来プレーローマの至高神のもとにあり、そのときは処女であり
同時に男女(おめ)の姿をしていた。しかし彼女が身体の中に落ち込
み、この命の中に来たとき、そのときに、彼女は多数の盗賊の手中に
陥った。そして無法者どもは交互に彼女を襲う。あるものは暴力で彼
女に障害を与え、ある者は偽りの贈物で彼女をかどわかす。要するに
彼女は凌辱されてしまうのだ。

魂が女性原理を持っているということを説明する「魂の解明」の項で
あるが、これには、別の項で説明したバタイユの指摘している「娼婦
性」が大いに絡んでいるといえる。魂は他者の裡に原理を託さざるを
得ない女性原理における「娼婦性」を持つ故に男性原理の前に欲望の
対象として自分を晒してしまっているのだ。実は「フィリポによる福
音書」にもこの原理はそのまま説明されている。

「愚かな女たちはある男が一人で座っているのを見つけると、彼の上
に殺到して、彼と戯れ、彼を汚してしまうものだ。愚かな男たちにつ
いても同じである。彼らは美しい女が座っているのをみると、彼女を
犯すために、彼女を口車に乗せて、彼女に暴行を加えるのである。」


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