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神聖にして呪われたる生贄

6【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2008/08/22(金) 20:30:54 ID:???0
サド的宇宙の考察をしているバタイユは以下のように言う。
「極端にまで突っ走った愛の衝動は死の衝動である」(バタイユ)

男女の関係に活が入らない状態。つまりうだつの上がらない主人公
と、それにやきもきしているヒロイン。バタイユのエロティシズム
解析に寄れば、シンジとアスカはこんな位置づけとなる。アスカは、
シンジを狂気的なエロティシズムに導くヒロインであり、それはど
ことなく「マダム・エドワルダ」によってバタイユが比喩的に表現
しようとしたことを想起させる。

第弐拾弐話の精神汚染シーンにおいて、使徒によって彼女の襤褸切
れのような心理に生じている裂け目は引き裂かれていく。しかも上
帝賛歌のリズムに、悲壮感漂う中でのた打ち回りながらである。そ
の際彼女は、シンジに助けや愛情を求めていた自分がいたことを曝
け出す。

あらゆるエロティシズムの遂行は、存在の最も深部に意識を失うま
で到達せんとすることを目的にしている。ということはあのアスカ
の心理描写は、使徒の精神攻撃という、精神的レイプによって彼女
を生の極限状態にし、穢れていない精神状態を汚し、解体する作業
によって明確になったものなのだ。

それはさておき・・・。
彼女はユニゾン当初の頃から、彼に対し少なからず気になる存在と
しての意識を持っていたということを表している。それは彼女の不
条理な「心情のエロティシズム」を如実に描き出しているのだ。心
情のエロティシズムは、恋人同士が相思相愛の愛情によってしか、
安定させられない側面がある。
(この項続く)


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