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バサラ日記（その２９）
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それに対し、自宅の一室を開放する長田バサラは、
家賃と電気代が 生活経費と変わらず 実質無料。
女の子の人件費も、初めから雇っていないので、完全無料。
食材の仕入れも 客の完全持込み制なので、完全無料
なので基本経費が 全て無料。売り上げた売上は、ほぼ全て利益になる。
よって、三宮でカフェバーをするのと比べ、利益率は １０倍以上になっているので
長田の客１人が 三宮客１０人に匹敵する。
長田の客単価１０００円が、三宮での１万円以上に匹敵する。
営業らしい営業をしなくて、８月の初旬から週末だけ営業しても
直近７週末のうち５週末には客が入り、客が入らなかった２週末にも
客から予約問い合わせ電話はあったのを私の都合で断っている。
また、日によって、客席３つの客室に、８人の客が入り、
大入り満員となった。その上で客からの問い合わせ電話が別に１０件以上ある。
客は ほとんどバサラ日記の読者。
これをビジネスに出来ないか？
私は、それに賭けるしかない。今は一時的に経済困窮しているが、これだけ
外食している事を考えれば、赤貧とは言い難い。再来月からは、基礎年金も
支給されるので、ベーシックラインは障害年金の月１１万円。それに
サイエンスバーからの見込み収入が 月２万円。現在、集客活動をしていなくて
これだから、今後はサイエンスバーからの見込み収入は 現在の５倍。月１０万円
程度には 時間をかけて 増えていくだろう。
私がやるべきは バサラ日記と新たなスライド原稿を作っていくだけである。
それなら狭心症でも心臓発作は起こらないし、週三回一回６時間の透析にも
影響しない。好きな時に寝て、好きな時に起きて、好きな時に食べ、好きな時に
排泄する。そして スライド原稿を着々と作り、ネットで一部公開して客を集めながら、
たまにスライド講演をする。そんな余生だ。哲学活動だけと言ってよい。
廃屋とはいえ自宅はあるので、ホームレスとは言えず、月１１万円の年金はあるので
生活破綻者とも言えない。その上で私塾を開き、支持者を増やす活動をする。
問題は、やはり腎臓病の合併症である狭心症だけで、気が突いたら死んでいた。
孤独死していた、と言うのはありえる。しかし「孤高の狼」なので、それで良い。
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