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バサラ日記(その12)
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今のバサラは、サイエンスバーという名のカラオケスナックであって
サイエンスバーではないという批判がある。ここ数日のバサラを見ていると
特にその傾向が強い。
しかし、個人が開設する独立採算制のサイエンスバーは、そうでないと
成立しないと言うのが私の結論である。完全なる科学討論会に、喜んで
金と時間を落とす市民は稀だ。というかほとんどいないので、それ単体では
ビジネスとして成立しない。それが現実だ。
よって、バサラ以外の世間のサイエンスバーは大学や学会の広報の形態をとる。
大学や学会という別の経営母体があって その広報という形態をとるなら
完全なる科学討論会がビジネスとして成立しなくても、サイエンスバーは
存在しえる事になる。学会や大学の広報に酒を出せば、チープなサイエンスバーの
出来上がりである。この場合、従来の学会や大学のカウンターバランスに
サイエンスバーがなる事はありえない。あくまでも大本営発表だ。
一方、飲み屋という 気晴らし(エンタメ)を提供する商売に基盤をおくなら、
「まずエンタメありき」が経営の基本になる。まず、科学講演ありきでは
断じてないのだ。市民を楽しませるチョイスの一つとして科学講演がある
と言う位置付けなら、市民を楽しませるチョイスを複数設定すれば、
経営は成立する事になる。飲み屋は従来、カラオケやら女やらで市民を
楽しませてきた文化、風土があるなら、その文化と融合して 初めて
サイエンスバーは成立する事になる。そう割り切って運営しているのが
神戸のサイエンスバーバサラである。
そこでは、「科学講演の押し付け」はない。市民から講演が要請されるまで
ひたすら待つ。カラオケやら女やらを提供して ひたすら市民からの
科学講演の要請を待つ。待ちの姿勢が 経営の基本となる。こんな方法で
科学講演が行えるのか、と言う疑問がある人もいると思うが、それが行える
のである。バサラでは 年平均、月平均すれば 一日1回は科学講演を
行ってきている実績がある。創業以来の講演回数は500回を遥かに越え、
回数だけ見たら、大学や学会が主催するサイエンスバーより、遥かに多いのである。
また、講演の質についても、科学にまつわる社会問題に特化しており、
現役の第一線の研究者が講師ではないから 質が低い とは必ずしも言えない。
別のニッチェを開拓しているのである。
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