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バサラ日記（その５）
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最初の客組（通行人２名）に地球温暖化懐疑論スライド講演を行って
質疑に応じている最中に、バーの固定電話が鳴った。
出れば、バサラのすぐ近くにあるローズプラザ（セクキャバ）の前にいるという。
早速、お迎えに行くと、６０歳前後の紳士。バサラ二回目である。
前回は、ポートアイランドで消火器学会があった日に
医者と混じって来られ、医療系に詳しそうな発言があった事を
記憶していたので、改めて聞くと、人工透析の専門家。
というか草分け的存在の会社の幹部。
２０年以上前から医師陣に人工透析の手法をレクチャーし
システムを販売する営業を手掛けておられ、
我が国の人工透析の歴史の生き証人のような位置付けの人物だった。
重要な仕事につきながらも、粋な遊び人であり、大型バイクに乗って
国内外をツーリングしたり、小型船舶を所有し、クルージングしたり
遊びという遊びは全て経験し、残る遊びは飛行機操縦だけと豪語される
粋な方だ。
身分を隠しておられるが、ミドリ十字クラスの医療会社の幹部なのかもしれないと
接客しながら思った。私にヤコブ病疫学スライド講演を所望され、講演すると
目を細めて質疑を飛ばされた。本当に楽しそうだ。
粋な知的遊び人に、遊びの空間を提供する事が出来た。
この方クラスの遊び人になると、普通のキャバクラやラウンジでは物足りまい。
知的な接客ができる飲み屋の存在は新鮮に感じられたはずだ。
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