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狂牛病(BSE)を科学する
2
:
名無しさん
:2008/04/29(火) 10:15:03
2001 年ヒトの全ゲノム配列が相次いで発表され、ヒト全ゲノムの約50%が
繰り返し配列(レトロトランスポゾン)から成る事が明らかにされた。
これらは従来、ジャンクDNA、すなわち「意味の無い」「機能していない」配列
と考えられていたが、一定割合(例えばLINEの一種のL1のヒトゲノム中
での活性率は0.01%)で機能している活性型レトロトランスポゾンの存在が、
近年、明らかにされ、これら活性型ヒト・レトロトランスポゾンが、
福山型先天性筋ジストロフィー(FCMD)、ヒトChediak-Higashi症(CHS)を
含む各種遺伝病や癌等の多様な疾病に関係している可能性が示唆されている。
活性型ヒト・レトロトランスポゾンは、FCMDやCHSで見られるように
10kb前後もの長さを持つケースもあり、多様な疾病の病巣組織において
何らかの蛋白質、若しくはmRNAを集積させる事によって
細胞や組織の機能に障害を及ぼし、難治疾病を引き起こしているものと考えられる。
またこの傾向は脳の高次機能を考えると
「脳」において特に顕著である可能性も考える必要性があろう。
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